「あーた、あたくし、こないだね、中国に行きましたらね、中国のパンダ、パンダがなんて可愛いいのよ~♪」
と、やっぱり上手なモノマネをして、徹子さんが他の誰よりも話をしながらも、いつの間にか誰よりもハイペースでご飯を食べ終わっているという摩訶不思議エピソードを語ってくれた。徹子さんは同席者の誰よりもペラペラとおしゃべりをしながら、不思議なことにいつの間にかペロリとご飯を平らげてしまうそうだ。
天海「(私と)同じ分量お召し上がりますよね?」
徹子「もちろんです、あなたも大食いのほう?」
天海「はい、私もけっこういただくんですけれども……」
確かに、マシンガントークでそれだけ食べるのが早ければ、食べる分量の違いを疑いたくもなるだろう。そう言えば、以前、タモリさんも徹子さんの早食いっぷりのすごさを話していたことがあったなぁ。どんだけ早いのかコッソリ見てみたい気もする。徹子さんは御年80歳だというのに“早食いで大食い”というハイスペック胃袋の持ち主でもあるだなんて、どんだけスーパーウーマンなんだか……。
宝塚の”いわれ”を打ち破った!?
天海さんの子供の頃の話に移ると、幼少時代の意外な一面に触れていた。幼い頃は今のようにチャキチャキしたタイプではなく、“おっとりさん”だったそうだ。兄と弟に挟まれて、ご飯を食べるのも何をするのも遅かった天海さん。それが、宝塚歌劇団に入ったことで目覚ましく改善されたとのこと。
宝塚は昔、「お嫁入り前のお嬢さんが入ると、とてもいいお嫁さんになる」といういわれがあったので、天海さんのお父さんもそれを信じて娘を入団させたそうだ。しかし、天海さんは未だ独身である自分を自虐しながら、
「(お嫁に)行くこともなく、今現在……、(独身)仲間じゃないですか、徹子さん! 一緒に仲良くしましょうねっ」
と、徹子さんの手を突然握り締めて“独身同盟”を組もうとするのだった。徹子さんは苦笑しながら、自分より天海さんのほうがずっと若いのだから結婚を諦めるのはまだ早いと、病床の頃同様にまたしても励ましのエールを送っていた。
天海さん的には独身ではあるものの、仕事面などに関しては今が一番ノッてるいい時期であるらしい。そして、何よりも独り身でいることが楽チンなのだそうだ。徹子さんは現在でも結婚願望が強いらしいのだが、だいぶ年下の天海さんは、結婚に対してやや諦めモードの時期を迎えているようだ。
番組の終盤では新ドラマの番宣にかけて、天海さんが取調官となり徹子さんを「生取調べ」していた。徹子さんは、いくつかの取調べに対してちゃんと答えていたのだけれど、途中から面倒くさくなったのか「教えてあげないっ」「黙秘しますっ」と、お茶目な感じで黙秘権を乱用。なんだろう、このちょっとしたコント。
大人の女性たちの真面目にやってるっぽいけど、結局ふざけてる「取調べごっこ」がなんとも微笑ましかった。
天海さんは徹子さんが大好きのようで、今回の「取調べごっこ」を通じて徹子さんについてもっと知りたいという気持ちがひしひしと伝わって来た。プライベートでもよく食事に行ったりしているそうだが、徹子さんは自分の話したいことを話しまくって、天海さんからの質問を受け付ける隙を与えてなかったりして……。年の差はだいぶあれど、お二人が気の合う仲良しの友達なんだろうなぁということが感じられたし、天海さんのハイクオリティ過ぎる“徹子モノマネ”を堪能できて楽しい放送だった。天海さんのことだから恐らく、婚活には目もくれず、これからも“徹子モノマネ”の精度を高めるために日々鍛錬に勤しむのだろう。次回の『徹子の部屋』出演時に披露されるであろうその成果に期待したい。
■テレ川ビノ子 / テレビが大好き過ぎて、頼まれてもいないのに勝手にテレビを全般的に応援しています。おもしろテレビ万歳!
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