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絞首プレイの恐怖体験から悟った、我がセックスの凡庸さ

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ルミコタイトル

 地元に帰省した時に会った男友達が急にかっこよく見えてしまったという経験はありませんか? 学生時代はなんとも思わなかったはずなのに、お互い大人になり外見も内面も多少は成長した状態で再会すると、「えっ? コイツってこんな表情するっけ?」「昔はアホみたいなことしかしてなかったけど、今はちゃんと仕事頑張ってるんだな」とキュンとしたり……。

 学生時代から知っているという居心地のよさに加え、仕事に追われる毎日から解き放たれ、幼少期を過ごした地元でリラックスしているという心理状態が作用し、その男友達が3割増しでかっこよく見えてしまう、それが“地元・マジック”。これにお酒が入ったことで判断力が低下し、フツメンがイケメンに見える“アルコール・マジック”が追加されれば、昔からの知り合いが多く、噂に尾ひれがつきやすい地元での危険すぎるワンナイトラブへとまっしぐら。「帰省中に昔からの知り合いと今更ヤッちゃう痛い女」のレッテルを貼られる可能性大です。しかし、ビッチに限っては、そんなレッテルもなんのその。「ヤリたいからヤる」のみなのです。

地元で起こった棚ぼたワンナイトラブ

 ある年の夏、田んぼと川と山しかない自然に囲まれた我が故郷に帰省した私。ちょうどお盆の時期で、県外で働く友達も帰省している人が多く、せっかくなのでみんなで飲もうということに。高校の同級生が20人近く集まり、高校時代の思い出話やそれぞれの近況について語り合い、楽しい時間を過ごしていました。私の地元はド田舎なため、若者向けの飲み屋が数少なく、飲みに行くとすでに店内のいくつかのテーブルでは他の友達が飲んでいるというのがザラ。そこの飲み屋で偶然会った友達と合流して飲んだり、互いのテーブルを行き来することが普通です。その飲み会でも同じ高校の先輩や後輩が偶然同じ店に居合わせ、みんないろんな席で飲みまくるので、お会計の時、どこのテーブルにどう払えばいいのかわからないようなカオス的状況になっていました。

 その席で私は、高校時代のひとつ年下の後輩男性に再会しました。彼は私の高校時代のセフレの友達で、私自身は何度か話したことがあるかな、程度の知り合いです。しかし彼は元セフレの友達であるがゆえ、私の高校時代の素行を知っているので、そのことを掘り返しつつからかってきます。JKビッチだった昔の自分を知る彼との会話と今の自分を照らし合わせ「私って高校時代からなんも変わってないな……」と少し反省しました。

 しかし、ビッチ子の魂、百までです。お酒が入り、しきりに「眠い」と言い始めた彼が私の肩に頭をあずけてきました。「おっ、これ、イケるんか? イッてもいいんか?」と持ち前の性欲が刺激されてしまった私。彼の手を握り、他のみんながいるにも関わらずイチャイチャムードに。私たちの様子に気づいたみんなは呆れていたかもしれません。

 そうこうしているうちに解散の時間となりました。それぞれがノンアルコールで乗り切ってくれた数人の車に乗り込むなか、私たちに対しては「あの2人は一緒に帰るだろうから大丈夫っしょ」と放置されましたが、それで問題なし。そんな時、その彼と夜の街に消えようとしている私に対して、ある女友達がこう言ったのです。「ロリルミちゃん、◯◯ちゃんの車に一緒に乗って帰りなよ! 同じ方向でしょ!」えーっ! なんで!? お前全部見てたやろ、空気読めや……。そう言いたいのを堪え、私は「あっ、でも、大丈夫だよ……」と弱々しく返答。なおも「せっかくだし送ってもらいなよー!」と強制的に私のワンナイトラブを阻止しようとする女友達。ここでなんか揉めるのもめんどくさいなと思った私は、泣く泣く車に乗り込みました。この女友達は彼のことを気に入っていたのか、単純に私のことが気に入らなかったのでしょう。

 帰りの車の中、彼から「もっと一緒にいたかった」というメールを受信し、女友達の言葉に怯え素直に帰ってきてしまった自分を非常に後悔しました。しかし、ヤリ損ねて不完全燃焼だったのは彼も同じのようで、翌日の夜に改めてデートしよう(セックスしよう)ということになりました。

念願の合体で発覚した彼の思わぬ性癖

 翌日の夜、会うなり速攻でホテルに向かった私たち。何度セックスを経験していても、初めての相手とする時は期待と不安が入り交じったなんとも言えない気分になるものです。彼に身を委ね、いざ挿入。昨日の歯がゆさを取り戻すかのようにそのひとときを楽しんでいると、彼がおもむろに私の首に両手をかけてきました。いわゆる絞首プレイです。驚いた私は「苦しいからやめて」と息も絶え絶えに彼に懇願しましたが、「エッチの時はこうしたくなっちゃうんだよね」と彼はそれをやめませんでした。や、やばい、死ぬ……。ラブホテル殺人事件……。そう思っている間に彼はフィニッシュを迎えました。その後も彼はトイレに行きたいと言う私に「行っちゃダメ」と言いながら超高速手マンをし、不可抗力によるおもらしをさせてよろこんだりと、ドSっぷりを発揮。普段はSっぽさの片鱗も見せなかった彼の変貌ぶりに私は恐怖を感じました。

 「ひょこひょこついてったばっかりに殺されるとこだった!!」このひと夏の恐怖体験を、この彼を知る女友達たちに注意喚起も兼ねて話しました。アイツは首絞め男だから、もしセックスする機会があったら気をつけて! 最悪殺されるかもよ! すると、どうでしょう。「マジ!? アイツやばいね」という声とともに「えー、意外。でもよくない? そういうの。私好きかも」という声が聞かれたのです。

 私はこれまで絞首プレイを、しかも第一回目のセックスで披露するような男は最悪だと思っていました。人それぞれ性癖はあるけれども、そういうのは回を重ねて相手の嗜好を見極めてからするもんじゃないですか、苦しいのが大嫌いな私みたいな人もいますから、と。しかし、絞首プレイを望む女性がいたのです。その上、最初からやってくれると自分から「首絞めて♡」と言う手間が省けるのでいい、という意見までありました。セックスの時に首を絞めてほしいと言うような女性はホンマもんのご主人様に調教され尽くした超ド級のM女という珍しい存在である思い込んでいた私にとって、一般的女性による首絞め支持はカルチャーショックでした。「意識が飛ぶか飛ばないかの状態で苦しみながら突かれるのが気持ちいい」らしいのですが、私は「いやいや!! そんで意識飛んだらどうすんねん!!」としか思えません。

 みんな、意外と首絞められて悦んでんだな……。このことを知った私は、セックスにおける様々な需要を再確認しました。そう考えると私って単にセックスが好きなだけで、特にこういうプレイが好きっていうのもないし、何の面白味もないマグロ女なんじゃないか……とやや絶望。絞首プレイの恐怖体験から自分の性的嗜好のつまらなさに気づいてしまった私ですが、やっぱり第一回目のプレイから自分の性癖を全開にするのはいただけないのではと考えています。何においても自分の欲望だけを優先するのではなく、歩み寄りの心を忘れてはいけないと思うのです。

■Lollipop-Rumiko(ロリポップ-ルミコ)/通称ロリルミ。中学1年で済ませた初体験を皮切りにビッチ街道を突っ走ってきたが、ここ数年それに疑問を感じ始めている26歳。しかしまだ完全にビッチを卒業することはできず。好きな男性のタイプは、ちょっとSなクンニスト。最近の悩みは、夕方になるにつれてクッキリしてくるほうれい線と、過度の飲酒と白米の食べ過ぎによってできた腰回りのぜい肉。

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Lollipop-Rumiko

通称ロリルミ。中学1年で済ませた初体験を皮切りにビッチ街道を突っ走ってきたが、ここ数年それに疑問を感じ始めている26歳。しかしまだ完全にビッチを卒業することはできず。好きな男性のタイプは、ちょっとSなクンニスト。最近の悩みは、夕方になるにつれてクッキリしてくるほうれい線と、過度の飲酒と白米の食べ過ぎによってできた腰回りのぜい肉。

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