まず2014年2月放送の『はなまるマーケット』(TBS系)トークコーナーに夫婦で出演した回。39歳で長男を出産した藤吉は、その後も軽快に仕事を続けてきた。生まれて三カ月で地方の仕事に二泊三日で旅立ち、太川は育児に奔走したという。息子は少年野球に熱中しており、太川が息子のお弁当を作っている。藤吉は洗濯物をたたまず山のように積まれた中から太川は靴下を探して履くが、もう諦めている。藤吉が「このあいだ、(太川が)別々の靴下を現場に履いて行って笑われちゃったのよね」と笑いを挟む。「私の方が妻・夫を愛している」という質問に、太川は○、藤吉は×と回答。藤吉いわく「私が愛している以上に私を愛してくれているなという実感がある」。また、プライベートで合唱にはまっている藤吉は、3つの合唱団に加入、モーツァルトの命日にレクイエムを歌うという企画でウィーン旅行したのだと興奮気味に話した。
同年8月放送の『さんまのまんま』(フジテレビ系)も夫婦で出演。この年は結婚19年めだったが、明石家さんまに「離婚危機とかないの?」と聞かれて「離婚の危機はない、細かく僕ひとりが怒ってるみたいな」「妻は黙る、僕がウワッて言うと、知らん顔して黙ってる」と答える太川。藤吉はあっけらかんとした顔で「もうでもここまで来たら反省してもしょうがないですよね、何も変わらないじゃないですか」と言い放ち、さんまを「なぜ変えようとしないんだ、腹立つ~」「オレ無理無理、腹立つ~」とイラ立たせていた。さんまにしてみれば、藤吉は奔放な妻のようだ。ちなみに藤吉が夫をバカにするような場面もないが、必要以上に敬ったり敬語を遣ったりというシーンも見られない。『はなまる』も同様だった。むしろ自由で可愛い藤吉に、太川が呆れつつもゾッコン、という構図を見せようとしている。
そして同年2月放送の『メレンゲのきもち』(日本テレビ系)には太川が単独で出演。彼は趣味を子育てだと語り、息子をいかに溺愛してきたかを明かす。妻が地方公演で1カ月留守にしたとき、息子の食事はできるかぎり手作りにこだわったという。運動会のお弁当も、藤吉が運動会当日にロケ仕事でいなかったこともあり太川が作ったそうだ。夫婦のルールは、「家事は気付いた方がやる」。文句を言わないように、汚れを見つけたら自分でやることを徹底しているが、「大体、気になるのが僕なんですよ」。特に洗濯は、「カミさんはいっぺんにドッと洗うタイプ。僕はこまめにしっかり洗いたい。僕のシャツは絶対に洗わないでと。カミさんが洗うとしわくちゃになっちゃうから自分でやる」のだという。
こうした過去の発言から、また夫婦共演での双方の態度から、亭主関白ぶりはいまひとつ感じ取れないのだが……。ともあれこの数年、“おしどり夫婦”としての仕事がいくつも舞い込んできていたことは事実で、今回の不倫騒動が今後の夫婦共演を難しくさせてしまうことは間違いないだろう。藤吉にはその美貌で注目が集まっており、魔性のアラ還枠という新たな仕事も殺到しそうではあるが。
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