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34歳無職男性とのセックスで得た“癒し効果”が格別だった話

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 こんにちは! 白雪魔夢子です。食欲と性欲を感じる場所は脳内で近くに位置しているため影響を受けやすく、食欲が満たされると性欲を感じにくくなる……というお話を聞いたことがあります。ということは、お腹が減れば減るほど、性欲は増すのかしら? 今回は、白雪がそう思うきっかけになったD氏(30代前半)とのお話です。

『こんにちは、はじめまして! もういーお相手見つかりました? まだなら立候補しまーす! 34歳無職だけど来てくれるかな?』

 「いいともー!」ってなるか!! 『34歳無職』のパンチ力が強すぎて、『来てくれるかな』が目に入らなかったわ! このメッセージを送ってくれたのはD氏。プロフィールを見ると『身長165169cm』『スタイル普通』『ルックス癒し系』とはったりはかましていない様子。とはいえ、相手の希望条件でも『1819歳』『ナイスバディ』と素直な理想を掲げていました。

 この条件を見た瞬間、白雪は菩薩のような気持ちになり、彼と会うことを決めました。きっと彼は1819歳の子に声をかけまくり、ふられまくり、今となってはエロそうなプロフィールを書いている女にメッセージを送りまくっているのでしょう。白雪は30代前半と正直に書いているのですから。

 『34歳無職』って最初に伝えているのも、過去にやり取りをするうちに職業を聞かれて、「無職」って言った瞬間に返信がなくなったからなのではないか。たった1通のメールと自己紹介文の中に人間の悲哀を感じた白雪は「いいとも!」とメッセージを送ったのです。

癒し系、とは?

 D氏は東京在住だったので、白雪が週末にバスで東京まで出ることにしました。奇遇なことに、D氏は板橋区住みだったので、あっさりと待ち合わせ場所はいつもの池袋。

D氏「まーむこさん!」

 その声に顔をあげると、“癒し系”とはほど遠い無精ひげを蓄えたロン毛の男性が立っていました。おしゃれなヒゲではなく、3日前から剃っていない感じのまばらな口ひげ。そして髪の毛も半年くらい美容室に行っていない状態で、朝起きたまんま来た感じ。

 その上、12月だというのに彼のジーンズのひざはぱっくりと割れていて、膝小僧が見えています。ダウンジャケットを着ているけど、謎の白い粉がひじについているし、この格好のまま寝起きしていると言われても納得のいでたち……。

白雪「さ、寒くないの……?」
D氏「寒い! すっげー風はいる!」
白雪「そ、そうだよね……」
D氏「このジーンズ、ダメージジーンズじゃなくてマジで裂けたの。俺、これ1本しか持っていないからさ!」

 そして、ひじのあたりをパッパと払い、「行こうか」とD氏。白雪は『お風呂はちゃんと入ってる?』という言葉をぐっと飲みこみました。い、今からホテルでお風呂に入ればいいんだよね……。大丈夫……、大丈夫……。

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白雪魔夢子

大学卒業後、プロニートとして活動。毎日15時間オンラインゲームをして、ギルドマスターまで上り詰める。しかし、三十路を過ぎ、ふと「私。もしかしてやばい奴なんじゃ?」と思い直す。その後、奮起し、出会い系サイトに登録。『どうしてそうなった』という忠告はおやめください。

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