さらには自分で「使い方を心得た」というのもあります。加減を知らない男性に使われるのはイヤだけど、自分で気持ちいい当て方を探りなら使うとなかなか便利。特に「早く寝たいけど、その前にサクッとイキたい」という夜の“時短オナニー”には電マのパワーがうってつけです。自分で感覚をつかめば、男性にも「こんな感じで!」って指示できますしね。
高「おかげで、女性からも『もっとこんな電マがほしい』といういろんなニーズが出てくるようになりましたね。ラブメルシーで女性モニターさんに使ってもらって、その感想を商品開発に活かしているんですよ。商品に対して厳しくて感想が辛口のモニターさんもいるけど、かえって『よし絶対満足させてみせる!』という気になりますね」
これを読んでいるみなさんは、女性の身体に使うものだからそんなの当たり前じゃん? と思うことなかれ。男性の作り手が男性を興奮させるために作っていたのが、かつての日本のオモチャ。女性のことは一切考えられていなかったのです。
「私がやるしかない」
高「私がラブグッズの開発をはじめたのも、まさにそれ。こんなの女性は使いたくないし、そもそも痛くて無理! ってグッズが多いのを見て、私がやるしかないなと思ったんです。試作品を作ってはモニターさんの感想を反映してブラッシュアップし、商品発売後はユーザーさんからの声を受けて新商品開発に活かす……ということをくり返していたら、フェアリーも全10種類までに増えました! 最新作は『フェアリーアクア』です。防水仕様なんですよ」
電マで防水仕様って珍しい。じゃぶじゃぶ水洗いできる防水仕様はそれだけで便利ですが、他にはどんな需要があるのでしょうか。
高「ユーザーの方から、電マと一緒にローションを使いたいから防水だと嬉しいという声があったんですね。これは私たちにとっても盲点でした。それとは別に、防水にすればお風呂で遊ぶカップルもいるでしょうし、ぜひシリーズに加えたいと思ったんです」
かつは「痛い」「怖い」と思っていた電マ。でもそれはローションを使うことで「気持ちいい」に変わる場合もあります。それに気付いて実践していたユーザーがいたということですね! その方がこうしてメーカーに声を届けてくれたから、便利な防水電マが完成した、と。いい循環だな~。