連載

子宮摘出手術の直前、子宮内膜症やチョコレート嚢胞を放置するリスクをあらためて考えた

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摘出を控えた子宮にちんぽを届けたくて突っ走ってきた女性が、ついに実感できた愛の画像1

イラスト/大和彩

 前回は、女性がひとりで現代社会をサバイブしていくためには、血縁・地域・職場以外のコミュニティに属しているかがいかに大切かについて語ったよな。

 いよいよ入院の前日になり、夢子は病院に各種書類へのサインと、手術の説明を聞きにいった。医師はこういった。

「子宮を取り出す際に、しもが切れることがあります」

 子宮は膣から取り出すと以前聞いていたから、夢子は尋ねた。

しもとは……? あの、膣ですか?」
「いえ、しもです。出産したことがない方ですと、そこが裂ける場合があるんです」

 出産、裂ける、などのキーワードから夢子が乏しい知識を総動員し思いついたのは、「会陰(えいん)切開」だった。

「会陰切開」ーー出産未経験女性ならば誰もが畏れを抱く未知の世界ではないだろうか。出産の際、会陰という膣と肛門の間の部分を切ることがありそれは「会陰切開」というらしい。

出産のときに切れる、アレのこと?

 この処置については、夢子は出産したばかりの同僚に目をキラキラさせながらヒアリングしたことがある。同僚は「麻酔なしでピッと切るだけ。一瞬。出産のほうが痛いし何も感じない。たいしたことじゃない」とこともなげにいっており、夢子は「痛くないなんて……どうなってるの!」と震えたものだった。あんなセンシティブな部位を麻酔なしで切って大丈夫だなんて、人体の七不思議のひとつだと常々思っている。

(いよいよ私も会陰切開を経験するときがきたということだろうか……? )

「しもが裂ける……それは要するに『会陰切開』するということなのでしょうか?」

 夢子が恐る恐る尋ねると、医師は応じた。

「いえ、会陰は切りません。子宮を取り出すとき、しもが裂ける場合があるんです。でも裂けて出血多量などになったら縫いますので大丈夫ですよ」

 そのしもがわからないのだが。会陰でなければ、いったいどこが裂けるというのだろう? しもという用語は、きっと医師がデリカシーをもって用いた言葉なのだろう。けれど医師のそんな気遣いも虚しく、裂ける場所がはっきりしないせいで夢子は不安になってしまった。

「えっと、肛門と膣のあいだが裂けちゃうんでしょうか?」
「いえ、違います」
「膣と肛門のほかに、もうひとつ穴ができるとか……?」
「それはないです」

 医師はきっぱり否定した。

結局、どこなの…?

「膣の周りの皮膚が裂けるのでしょうか?」
「違います」
「皮膚じゃないのなら……筋肉?」
「いえ、筋肉が裂けるというわけでは、ないんですけどね」

 ますますどこが裂けるのかがわからない。夢子は混乱するばかりだ。卑猥だなんて思わないから、どの部位かはっきりいってくれ。

 医師は、「大丈夫ですよ、そんなに心配することじゃありませんから」というと、次の注意事項の説明に移ってしまった。

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大和彩

米国の大学と美大を卒業後、日本で会社員に。しかし会社の倒産やリストラなどで次々職を失い貧困に陥いる。その状況をリアルタイムで発信したブログがきっかけとなり2013年6月より「messy」にて執筆活動を始める。著書『失職女子。 ~私がリストラされてから、生活保護を受給するまで(WAVE出版)』。現在はうつ、子宮内膜症、腫瘍、腰痛など闘病中。好きな食べ物は、熱いお茶。

『失職女子。 ~私がリストラされてから、生活保護を受給するまで(WAVE出版)』

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