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20代男性と年納セックスするはずだったのに…恐怖の年越しナイトになった大晦日

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 12月31日。東京から帰ってきた妹が母と楽しそうに茶の間で談笑しながらミカンを食べていた時、ワタクシ白雪魔夢子は二階の自室にこもって出会い系サイトを見ていました。暗いと笑えばいいさ。

 でもね、私には茶の間に居場所がなかったんです。妹は東京の一流企業に総合職として勤めるバリバリのキャリアウーマン。しかも、すごく気が利くしコミュニケーション能力が高いのです。そんな妹に白雪はコンプレックスを抱いていました。毎年、帰ってくるのは嬉しいんですが、母や父と楽しげに話しているのを見ると、だめなんです……。

 だってね、私が会話に入ったら、「で、姉ちゃんはどんな仕事してるの?」「姉ちゃんの彼氏は元気?」とか聞かれるんですよ。年末に仕事はクビになり、彼氏とは貸した2万円のことで大喧嘩して以来、音信不通なんて口が裂けても言えない……。

 ああ、わかってくれとは言わないが、そんなに俺が悪いのか。ということで、ギザギザハートの白雪はベッドに寝転び、出会い系サイトの掲示板を眺めていたわけです。今話したいのは、楽しげに新年を迎えようとしているヤツじゃない! 1231日だというのに初対面の女と年を越そうとしているボッチなヤツなの!

『カニ食べませんか? カニ!』

 『今夜会える方を募集しています』『ドライブ行きませんか?』そんなコメントだらけの掲示板で、このコメントはなぜか白雪の心を惹きつけました。カ、カニ?

 投稿者はK氏という男性。写真はなぜか顔の下半分が見切れた自撮り(わざとなのか……?)。自己紹介文には『23歳の社会人2年目です。ストレス発散に僕を使ってくれませんか? 暇つぶしでもOK! ストレスフルな日常に一輪の花を挿します』と書いてありました。後半はちょっと何言ってるかわからないけど、若いし、なんとなく楽しげで面白そう……。ガチで不幸な人に会うのは気が引けるけど、明るいボッチと「さびしいよね~」とか言いながらカニを食べるのって素敵じゃない……? そう思った白雪は彼にメールを送ってみることにしたのです。

ボッチトーク楽しい! 居場所がない人バンザイ!

 K氏はコンパクトな四角い車に乗って現れました。白いボーダーニットの上にダッフルコート、下はネイビーのパンツ姿。服はお洒落なのに、顔立ちは眉毛の手入れを全然していない素朴な印象。まあ、その芋っぽさが逆に可愛いかも!

K氏「明けましておめでとうございます」
白雪「いやいや、明けてないから!」
K氏「だはははは」
白雪「あと3時間くらい?」
K氏「だね~、俺、会ったばっかりの人と年越しするの初めて!」
白雪「私も」
K氏「俺、去年転勤してきたばっかりでこっちに友達全然いないんだ」
白雪「実家には帰らないの?」
K氏「実家はねー、姉ちゃん家族がいるからなんかなあって感じ。行っても居場所ないっつーか」

 わかる!! わかるよ、K!! 居場所がないんだよね!!!! 深く共感した白雪は、来年の3月に妹が結婚予定だという話をしました。32歳の白雪には結婚の予定はなし。これからさらに居場所がなくなると思う、そんな話を……。実家に居場所がないトークで大盛り上がりした私たちは、「年越しセックスをしよう!」と無駄にハイテンションで国道をラブホテルに向かって疾走していました。

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白雪魔夢子

大学卒業後、プロニートとして活動。毎日15時間オンラインゲームをして、ギルドマスターまで上り詰める。しかし、三十路を過ぎ、ふと「私。もしかしてやばい奴なんじゃ?」と思い直す。その後、奮起し、出会い系サイトに登録。『どうしてそうなった』という忠告はおやめください。

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