みんな生きてるキュウ~?
あたしは小銭を稼ぎながら生き続ける生活に疲れMAXキュウ~!
そんな中、messy編集部から、また謎な人を紹介されたキュウ…!!!
「お坊さんでニューハーフでAV女優のかとうれいさん(21歳)」
意味不明すぎキュウ!!!!!
1コで十分な要素が入り乱れてるキュウ…!
こんな情報知っちゃったからには、根掘り葉掘り聞くしかないキュウ…!!!
――お坊さんでニューハーフでAV女優キュウって聞いたけど、まずAV女優歴はどのくらいキュウ??
「2017年の4月にデビュー作が出たので、まだ女優歴は浅いんです」
――21歳の若さで「ニューハーフ」「お坊さん」「AV女優」の肩書き持ちって、どんだけ!! 多すぎるキュウ。お坊さんって本当にお坊さんなのキュウ? 実家がお坊さんの家系だったってことキュウ?
「違うんです。家庭環境が複雑で幼い頃から悩んでいまして、5歳のときに近所のお寺さんに相談をしに行ったところ、住職に『うちで修行するか?』と声をかけてもらって、そこから修行の道に入ったんです」
――え、5歳でお寺に相談しに行こうと思えるのがすごいキュウ!
「人は助けてくれないってわかっていたので、これはもう仏さんに頼るしかないと結論づけていたんですね。住職は山伏の修験者さんで、まだ5歳の子供の話なのに真剣に耳を傾けてくれ、『これも仏さんの思し召しだから修行に入るか? 思い立ったら吉日だ』なんて背中を押してくれました。その日から私はお寺に通い、修行場にも通うようになりました」
――しゅ、修行場って何キュウ……?
「登るだけでも修行っていう感じの険しい山があるんです。修験道の修行場なんですけど、子供の頃から師匠に付いて登り始め、13歳で人を連れて登れる先達の位をもらいまして、それからは行者としてやってきました」
――お坊さんって資格はあるキュウ?
「はい。本山からいただく資格があります。私は推薦で仏教の大学に入学したんですけど、幼い頃から修行しているので、入学前にはもうその資格は頂いていました」
――それは何教なのキュウ?
「真言宗です。宗派は秘密です、そこから叩かれても嫌なので(苦笑)。そういうわけで私は、僧侶としての位と、山伏としての位を両方持っていることになるんです」
――キュキュウ! その2つって違うキュウ?
「ほとんど同じなんですけど、得度っていう儀式を終えると僧侶になれるんです。得度を受けてないで修行している方を優婆塞、行者って言うんです。簡単に言うと、私は修行僧から入った人間ですね。修行の道に入って、気がついたらお坊さんになっていたという感じですね」
――修行って何をするキュウ? 山伏修行は、山ごもりとか? お坊さんは滝行とか?
「……修行の内容を公開するのは越法(おっぽう)と言って、戒律で禁止されているんです。なので、言える部分と言えない部分があります」
――全っ然、知らなかったキュウ! あたしが修行したら『修行で〇〇してきたキュウ、もう死にたいキュウ』ってすぐツイートしちゃって即、戒律違反しちゃうキュウ!
「滝行はしますね。でも、最近は気まずくなってきましたけど……」(視線が自分の胸へ)
――滝浴びて服がすっけすけになったらおっぱいが露わになっちゃうキュウ……!!! 他の坊主の煩悩がフィーバーしちゃうキュウ~~!!!
「なので、もう今は、夜の誰もいないときを狙って滝行に行ってますね(笑)」
――でも、夜の誰もいないときに滝行行くの怖くないキュウ? 女性が一人で誰もいない山に行ってると思うと……。
「確かに怖いかもしれませんが、剣道と居合と抜刀術をずっとしてきましたので対策は、まぁあるかな、と(笑)」
――要素多すぎキュウ!! それって山伏修行の関係でやってたキュウ?
「祖父の影響ですね。家庭環境が複雑だったので、5歳から祖父と暮らすようになりまして。祖父は侍のような人だったので、『男として産まれたからには武芸をしとかなならん』と私に色々教えてくれたんです」
――でも、かとうさんの心は男じゃなかったキュウ。じいちゃんに男を押し付けられるのは辛くなかったキュウ?
「辛かったですね。小学3年生くらいのときだったでしょうか、思い切って祖父にカミングアウトしてみたんです。でも『そんな事思うのは、お前が女々しいからじゃぁぁぁぁ!!!!』と怒鳴られました。それまで習い事は剣道だけだったのが、その件をきっかけに居合と抜刀術も増えました(笑)」
――お爺様は今も健在キュウ?
「高校のときに亡くなって、それから私は荒れていた時期がありました。だけど、修行だけは真面目にやっていたので、師匠に推薦してもらって大学が決まりました」
――へぇ~そういう経緯があるキュウね! おばあさんは一緒に暮らしていたキュウ?
「はい、祖母も一緒でした。でも、田舎だったので……祖父が亡くなってから、私のように中途半端な奴は村には置いていけないと、追い出されてしまいましたね。あ、祖母ではなく、近所の人や親戚に追い出されました。一応、高校までは修了して、それから家を出て行きました。でも仏さんに仕えていたので、お寺に住まわせてもらうことができて有難かったです」
豊胸手術と肋骨骨折でくびれづくり
――かとうさんが自分の「男」という性別に違和感を覚え始めたのは何歳頃だったか記憶にあるキュウ?
「おそらく小学校1年頃だったかと思います。自覚したのはそれくらいで。なんでランドセル黒なの? 赤じゃダメなの? とか、ちんちんが付いてるのも、ずっと切ってしまいたいな、と思ってましたね」
――自分は女だと思ってたキュウ?
「はい、それはありました。だからこそ、どうにかして自分を変えなきゃいけないと思い、武道をしたり、仏教の道で修行していたりしたんです。自分は女だと思ってるけれど、意識を人間なんかが変えられるわけがないからこそ、仏さんのところで修行しようと。意識を変えるのは難しくても、抑えることができるだけの精神力を鍛えなきゃ、とは思ってました。でも、変えられなかったですね」
――やってみたからこそ言えるキュウね、「精神力で何とかなるもんじゃないぞ」って。その件に関しては、お寺の皆さんには相談したキュウ?
「そこは隠していましたね。今になって、修行仲間に『あのときのかとうさん、男から見ても男らしかった』って言われるんです。彼らは今の自分を見て驚くんですが、私は『実は最初からこうだったんだよ』って言ってます。自分はトランスジェンダーだという意識を変えなきゃと思って必死で修行していたから、カッコよく見えたんじゃないかな(笑)」
――もう意識を変えよう・抑えようとするのは止めよう、性別転換しようと決めた理由は?
「大学で学んだことが大きいです。『仏さんというのは性別が無く男性でもなければ女性でもない。だからこそ女性のような容姿の方もいれば男性のような容姿の方もおられる』とおっしゃる先生に、『下半身はどうなってるんですか?』と質問したところ、『かとう君、想像に任せます』と。『それだったら仏さんは、みんなニューハーフなんですか!?』と聞くと、『それは言わさないで下さい……』と先生に言われまして(笑)、それで『よし、じゃあ自分もOK、大丈夫!』と確信を持ちまして、こうなりました」
――仏様は性別に捉われていないということキュウね!
「吹っ切れてから今の状態になるまでは早かったですね。18歳で女性ホルモンを身体に入れ始めました。最初は病院にも行かず、個人輸入でピルを片っ端から買って、約一年間にわたって人体実験の如く試しました。何粒飲んだら身体にどう影響するかとか。でもそれで廃人みたいになってしまったので、非常に危険ですし全くオススメはしませんね」
――そりゃ危険キュウ。廃人ってどんなふうに?
「身体がダルいのは勿論ですが、車酔いの強化版みたいな状態が続くんです。あとは匂いに敏感になり過ぎてしまって本当辛かったですね~」
――つわりみたいキュウね。それは辛そうキュウ。ピル買うのにもお金がかかると思うけど、バイトしてたキュウ?
「私は祖父に仕込まれていたので、稼ぎ口はあったんです」
――爺さんに仕込まれてただと!?
「大学に通いながら、刃物職人、カスタムナイフメーカーとして個人で仕事を請け負っていました。ノコギリ、包丁などの類は全部研ぎができますので、今も受注はありますよ。というか、そもそも大学以前、中学生の頃から長期休みに近所の金物屋さんにお願いしてアルバイトで仕事をもらったりしてたんです。チェーンソーの刃とか特殊な物も研いでいたので、月7~8万は稼げましたね」
――すごいキュウ!!! 手に職と営業力、生きてく上で必要キュウね~(自分に言い聞かせてるキュウ)。
「でも自己流ピル服用の副作用なのかわからないんですが、ちょっと困ったことがあるんです。今も母乳が出るんですよ」
――キュキュウ!!?? ニューハーフAV女優の乳から母乳!?
「見ますか…?」
――見るしかないキュウ!!!! ……キュウ~~~! 白い汁、出てるキュウ~~!!!これって女性ホルモン打ってるとみんな出るわけじゃないキュウよね?
「あまり聞かないですね。透明の汁が出るって聞くことはあるのですが、白い汁が出る話は自分以外では……。成分もよくわからないんですけど、私の汁を舐めた男性は、『母乳の味だった』と言ってましたねぇ」
――その男、本物の母乳のテイスティングした事あるんかい! 『母乳ニューハーフ』っていうAV撮れるキュウね。かとうさんのおっぱいは豊胸キュウよね? シリコン? 脂肪注入?
「シリコンが入ってます」
――シリコンバックを入れると、その後マッサージしないと硬くなるって聞くけどどんな感じキュウ?
「そうみたいなんですけど、私の手術をしてくださったのが腕のいい先生だったためか、そんなことはないんですよね。そうそう、大胸筋の下にシリコンバックを入れたので、筋肉を動かしたらおっぱいも動くんですよ。触ってみますか?」
――触る触るキュウ!!!! わっ! 本当キュウ! おっぱい動いてるキュウ~~!! 評判の良いお医者さんを探したキュウ??
「いえ、たまたまなんです」
――徳を積んだおかげキュウね……!!! おっぱいはいつ入れたキュウ?
「1年前くらいですね。知人が今のプロダクションを紹介してくれて、『こういう仕事をするんだから覚悟を示さなきゃな』というようなニュアンスのことを言われまして、そうだよなと思い、豊胸しました」
――行動早すぎキュウ! あたしも即豊胸できちゃうくらいの決断力欲しいキュウ……! さっき乳出すときに上半身見たけど、くびれもちゃんとあるキュウよね~羨ましいキュウ!
「あ、いいところに目がいきましたね(ニヤリ)。このくびれ、肋骨折って作ったんです」
――キュキュウ!!!!!!!!!!
「剣道の後輩を呼んで木刀で、ここを叩いてくれと頼んでやってもらったんです。『1本折れたら1万払う、折れなかったら分かってるよね?』って言って(笑)。木刀だと折れなくて失敗に終わったので、ホームセンターでバール買ってきてバールで叩いてもらったら折れました。水中でパイプを折ってるような感覚があったので、これは折れてるな、と」
――聞いてるだけで痛いキュウ……読者諸君~~~絶対やっちゃダメなやつな! かとうさん徳を積んでるけどやってることヤバイキュウ~~~。
「でも1本折れると感覚が麻痺して、もう1本はそこまで痛くなかったんですよ。それで後輩にサラシを強く巻いてとお願いして、そのまま肋骨が内に入った状態のまま治るまで固定して、このような状態になりました」
――綺麗に固定できて後遺症もなく治って良かったキュウね……医者には一度も行ってないキュウ?
「もちろん行けませんよ! 痛みはウイスキー飲んで我慢しました(笑)」
――ハードボイルドすぎるだろ!!!!! 乙女なハードボイルド僧侶ってどんだけ~。
女体化しても勃起は元気
――かとうさんの身体は今、女性ホルモンの作用によって女性的になっているのと、豊胸手術と睾丸除去手術を経てパツと見は女性のようだけれど、チンチン(竿)はまだついているキュウよね。女性ホルモン売ってると、おチンポは勃たなくなるキュウ?
「いや、全然勃ちますね。睾丸も取ってますけど、なぜか睾丸取ってからの方がサイズアップしてますし」
――だからそんなことってあるキュウ!!??
「あまりないかもしれないですね。私は他のニューハーフさんとあまり交流がないので分からないのですが(笑)。精液は、一般的な射精というよりも我慢汁がずっと出っ放しという感じで、そのままフィニッシュを迎えます。普通の男性なら射精したら萎むじゃないですか? でも私はずっと勃ちっぱなし。何度もイって、4回目くらいになると意識が朦朧としてくるんです。その時にプシュッと無色透明の液体が発射したりも。なかなか、そこまでする機会がないですけどね、疲れてしまうので」
――4回って、かとうさん生まれ持ったポテンシャルで絶倫なんじゃ……4回目でもイク感覚はあるキュウ?
「はい、それはありますよ」
――絶倫だからAV女優になろうと思ったキュウ???
「うーん、私の中で目標がありまして。性と聖は対極に見えるけれども等しいものだと私は信じているんです。性交というのは、天の魂を下に降ろす行為だと思っています。なので、両方極めていけば、いつかぶつかるんじゃないかって……」
――お、おぅ……! そんな角度で性交を捉えたことなかったから正直驚いてるキュウ! 性交というのはセックスのことで合ってるキュウ?
「はい。だから子供ができるんじゃないですか。魂を宿すので。私はそう信じてます」
――あぁぁ、そういう理論キュウね……!
「性行為中に意識が遠のく感じがあるじゃないですか? 瞑想修行の感覚と似てるんです。自分の身体と魂を離すというか、何かの境を越えられる感覚。それを得られるのが性行為じゃないかと私は思っています。瞑想の感覚もイク瞬間の感覚も、とても近いものですから。
インドにタントラ派という宗派があります。性行為の快楽を転用して解脱する、仏になるのです。日本にも似た宗派はありましたが、密教として弾圧され無くなってしまいました。何も知らないのにそれを邪教という言葉一つで片付けるのはよくないと思いますし、試してみないと分からない、と思ったのが、私がAV業界に入る動機のひとつになりました。だから私にとっては、AVもセックスも修行の一貫なんです」
――かとうさんにとってはAVも修行の一貫なのキュウね……!!!「ただセックスが好きなだけじゃないのー?」とかって捉える輩もいそうキュウ。
「まぁ、確かに好きではありますけど、私にとってはセックスは魂の交流なので、会話と一緒です。手話や、筆談、アイコンタクト、そのような感じで身体を使ったコミュニケーション、それに伴う魂の対話。だから私は、会話も好きですし、人間が好きなんです」
――あたしもお喋り好きだけど、身体で会話する機会は最近ないキュウ~~正直いろいろめんどくさいから上げ膳据え膳の会話がしたいキュウ~~~!!! まとめると、かとうさんは、性と聖が等しいはずだという真理を追求するがために修行や交流の一貫として、魂を降ろしたり瞑想に近い感覚を得るものとして性行為をしているキュウね?
「はい。竿を取っていないのは、突き詰めるには男性器を残すべきだな、と思っているからなんです。ただ、私は女性ですので……チンチンの有無については今でも常に悩んでいますけど」
――かとうさんの竿は男性のアナルに挿入することもあるキュウ?
「はい、それもありますね。私が挿れられることもありますし」
――リバってモテるキュウ。女性との魂の交流は?
「一度もないです。そういう機会があれば、交流なので、それはそれで受け入れられますが」
――女性としてみたら、今までとはまた違った感覚に出会えるかもしれないキュウね。初体験って、いくつのときキュウ?
「小学校の頃ですね」
――だからおかしいだろー!!!! むちゃくちゃ早いキュウ!! どういうことキュウ??
「高学年の頃のことです。不良の中学生集団にいじめられて、その延長で……ですから性暴力としての性交ですし、初体験とカウントしていいものではないかもしれません。私も記憶が曖昧なので、ちゃんと覚えてないんですが」
――キュウ~(涙涙涙)……許せないキュウ、集団で、体も小さい年下を虐めるなんて……!
「ちゃんと自分の意思で性交したのは18歳頃、女体化してきた辺りからになります。開き直って色んな人と試してみるようになりましたね。恋愛という感覚での性交ではなく、タントラ派の研究もしていたので、性交の先に何があるのか知りたくて、するようになりました」
――お坊さん同士では?
「それはないですね」
――残念キュウ。いろんな人とセックスしてみて、何か見えてきたキュウ?
「ある一定のラインを越えたら何か違う世界に入るんじゃないか、というのは見えてきましたね。その感覚を転用できれば解脱できるのでは、と考えるようになりました」
――あたしはセックス中に解脱の「げ」の字も考えたことなかったキュウ。やっぱりそれは、かとうさんが修行していたからこそかもキュウね。
「そうかもしれないですね。男女がするのであれば子供を作る行為、魂を天から降ろす行為なので、降ろすことができるのであれば、逆に魂を天に上げることも可能なんじゃないかっていう発想から、こういう考えになったんだと思います」
――あたしは魂よりも金をATMから下ろし放題にしたいキュウ~~! かとうれいさん、解脱の瞬間が来たら、あたしにも報告くれキュウ~~!!