「ガシマンはただ痛いだけ」「AVのセックスを現実でやるのは間違い」という話は、今となっては“よく聞く話”ですが、風俗にやってくるお客さんの中には未だに「ただ痛い愛撫をする男性が結構いる」と、現役ソープ嬢のりりあさん(仮名/23歳)は話します。
彼女いわく、フェラなどのサービスを受けることよりも、ただ風俗嬢を責めることを優先するお客さんもいるそう。風俗嬢をイカせることで、支配欲や征服欲的なものを満たそうということでしょうか。そういった願望を持ったお客さんが、普通の責めをするならまだしも、万が一“ガシマン客”だったら……完全に気が滅入りそうです。
つい最近も、風俗嬢を気持ちよくさせたい願望を持つ、典型的な“ガシマン客”がりりあさんの元にやってきたそうです。
女性のイクを分かっていない、ガシマン客
りりあさんは「適当に喘いでいれば楽だな」と思って、入店時、自分のプロフィールに「責められるのが好き」と書いたのですが、そのせいで「ガチのMだと勘違いされて自称Sの客が来まくる」と嘆いていました。今回やってきた自称・滅多に風俗は来ない男性客(推定40~50代)も、りりあさんのプロフィールを見て、思う存分責めることができると思って指名してきたそうです。
▼風俗嬢のプロフィールに隠された本音とは? 「仕事をしやすくするための嘘」
「その男性は、部屋に入るなり『俺は責めるのが好き』『だからフェラはしなくていい』と私に言いました。でも『ただ痛い愛撫は女の子もつらいよね』『俺は気持ちよくさせたいんであって、痛い思いはさせたくない』とも話していたので、このお客さんなら大丈夫かなってちょっと安心してたんです」
しかし、蓋を開けてみると、その男性客はクリトリスを強くこすってきたり、膣内に無理やり指を突っ込んできたり、乳首を強くつまんできたりと、言っていたことと真逆のことをしてきたそうです。しかも、『気持ちいいでしょ? イッていいんだよ』の言葉責め付きで。
「流石に我慢ならない時は『ちょっと痛いかも』と言いますが、相手がお客さんである以上は『痛いよ』って注意することはなかなかできません。あと、このお客さんみたいに、自分が痛い愛撫をしていないと思い込んでいるお客さんは、注意しても強いままなことが多いです……。たぶん、単純に力加減がわからないんだと思います。そんな責めじゃもちろんイケないので、お尻の穴に力を入れて、膣を締めるような動きをしてみたんです。そしたら、『イッたね~~』って嬉しそうな顔をしてて……」
本当のオーガズム時の膣内の圧力と、ただ力を入れただけの圧力は、言うまでもなく別物です。ですが、その男性客はそのことを知らないのか、膣を力ませただけのりりあさんが何度もイッたと勘違いしてくれたそうです。
「こういう勘違いしてくれる男性は接客の時はありがたいと思うんですが、よくよく考えれば、私の対応は痛いだけの愛撫が正解だと勘違いさせてしまっている原因になっていますよね。実際、そのお客さんも最後に『気持ちよかったでしょ?』ってドヤ顔してきましたし。でも、相手がお客さんである以上、少なくとも私は『全然気持ちよくないよ』とはバッサリ言えません。どうすれば、こういう勘違いをするお客さんを正すことができるんでしょうね」
異性の身体がどうしたら気持ちよくなるのか、ちゃんと知っている人は案外少ないと思います。でも、今回の“ガシマン客”のような独りよがりのプレイは相手にとって苦痛になる場合が多いです。いくら責めたくても、風俗嬢だったとしても、相手の身体を思いやることができればいいと思うのですが……現状、自分の愛撫の方法が正解だと思っていそうなので、考えを改めるのは、なかなか難しそうです。まずは「自分のコレが正解じゃないのでは」と疑う気持ちが大事ですね。