インタビュー

婚活で人格全否定!? 悩める女子たちに捧ぐ「48歳で成婚した女性」の法則

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衿野未矢

衿野未矢さん、婚活の秘訣、教えてください!

 私のもとに、古い友人から時おりこんなLINEが届きます。

「お見合い申し込んだけど、断られ続けていて死にたくなる……」「このまま一生、独身なのかもしれないと思うと、涙とため息しか出ない。憂鬱すぎ」「ウェディングドレス着たいけど、死ぬとき棺桶の中で着ることになるのかも」

 彼女は昨年から婚活中。だけど、どうにもこうにもうまく進まず、鬱状態のまっただ中……。あまりに悲痛な叫びに、こちらもどう声をかけていいのかわかりません。婚活ってこんなにしんどいものなの? 人格を全否定されないと、結婚相手って出会えないの?

 この疑問にひとつの回答をくれたのが、1月末に発売されたばかりの新刊『“48歳、彼氏ナシ” 私でも嫁に行けた! オトナ婚をつかみとる50の法則』という1冊でした。48歳という年齢は、失礼ながら婚活においてはとても不利に見えます。それなのに彼氏ナシという状況から一発逆転で、めでたくご結婚だなんて、その“50の法則”ってどんだけスゴイの!? messy世代が盗めるワザってあるかしら? 気になりすぎて、著者の衿野未矢(えりの・みや)さんに会いにいきました。

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衿野未矢さん(以下、衿)「こんにちは。47歳のときに『40代で嫁にいく!』と決意して、48歳で結納、49歳で結婚した衿野です」

 お着物姿がとってもチャーミング! 新潟県魚沼市で文化会館の館長をつとめる旦那サマ(以下、館長)と結婚して以来、東京と新潟を行ったり来たりして活躍する衿野さんには、パワフルで明るいオーラがあります。どーんと胸をお借りしたいと思いますが、まずは最も気になっている質問から。

――婚活……つらくなかったですか?

「私、20~30代のときに恋愛でいっぱい傷ついてきたんですよ。そこで打たれ強くなったかというと、そんなこともなく、いまでもやっぱり傷つきたくない。でも相手とは出会いたい……。そう考えながら結婚プロジェクトを進めてきたので、ここで挙げた“50の法則”は結婚をつかむためのものであり、自分を守るためのものでもあるんですよ」

――婚活に疲れてくると、なんだか自分が全否定された気になります

「うんうん、わかる。そんなとき私は、20代のころを思い出したんです。当時は、まだ駆け出しのライターでしたが、企画がボツになるたびに全人格を否定されたように感じて、『私の物書き人生はもう終わりだ!』と、いちいち落ち込んでました。でも、それってたまたまその雑誌のテイストと合わなかっただけ。もしくは、タイミングが違っていただけ。仕事面では年齢とともにだんだんとそう割り切れるようになってきたので、それを人間関係にも置き換えて考えるようになったんです。いまの20~30代の方々は就職氷河期を経験して企業にたくさんフラれてきたと思いますが、いちいち打ちのめされていては、前へ進めなかったでしょ? そのスキルを応用すればいいんですよ。

――自分を否定されたわけではない、と。

「私、20~30代の人たちと恋愛や結婚の話をすることもよくあるんですけど、みなさん傷つきたくないっていうわりには、すごく無防備。そして、まじめに傷つきすぎ! 相手からNOと言われたからって、そんなのストレートに受け止めなくていいのに」

――自分が傷つくのがこわくて、一歩も踏み出せなくなっている人も多いですね。

「そうすると、誰かがアプローチしてくれるのを待つしかないんですよね。でも、何も起きない。誰も迎えになんて来てくれない。その事実はスルーできないから、結局、時間をかけてじわじわ傷ついていくんですよ」

――だったら、傷つかないスキルを身につけて外に出ていくほうがいいですね! でも、いざ行動する段になって「じゃあ、私はどこで出会えばいいの?」と考え込んでしまいがちです。いまは、お見合いパーティや、結婚相談所、ネットのマッチングサービスなどいろいろあるし……。そこで、《法則10 社会人サークルは狙い目だ》が気になりました。

「いままで出会えなかったんだから、多少なりとも行動パターンを変えなきゃとは思ったのですが、そこで私が婚活パーティに行かなかったのは、誰からも指名されないのが怖かったから(笑)。それに、趣味を同じくする人が集まる会に顔を出すと、世代も性別も問わず、気の合う人たちと出会えたりする。恋人はできなくても、お友だちが増えればそこに行った時間が無駄にならないから、きょうも男性と出会えなかった……って落ち込まなくて済むんですよ。おまけに、その人たちがステキな出会いを提案してくれることもある。結婚したいからといって、独身ばかり集まるところに行くと、かえって遠回りすることになるかも」

――衿野さんの行動を見ていると、人と人とのつながりを大事にしていくと、無理なくいろんな独身男性との出会いにもつながっていくんだ! と目からウロコでした。シンプルだけど、いちばん確実。でも、そうやって出会った男性に、衿野さんはことさら自分の魅力をアピールすることはないんですね。

「私にはこういういいところがあります! ってアピールしてる女性を見ていると、逆効果になっている例ばかり。自分では魅力と思っている部分でも、相手にとってもそうだとはかぎらないですもんね」

――なるほど~。それも、仕事に通じますね。大学生が面接で一所懸命する自己アピール、企業の人事にとっては「みんな同じ」「うちが欲しいと思っている魅力ではない」というのもよく聞く話ですもん。

「新たな人と出会う行為と、新たな仕事を得る行為は似てますからね」

――さきほど“結婚プロジェクト”とおっしゃいましたが、のっけから《法則1 ステキな恋をしたいという願望を捨てる》ありましたね。これは、ちょっとギョッとしました。恋愛の延長線上にある結婚という考えはなかったんですか?

「何しろ『40代のうちに』と決めていたので、そんな悠長なことをしている余裕がなかったというのもありますが、たとえば、サプライズで楽しいお誕生日デートをしてくれるような人を、私がもう必要としていなかったんですね」

――うーん、結婚もしたいけど、キラキラしたデートに未練もあるなぁ。

「女性をドキドキさせてくれるような遊び好きの男性が、家庭を持ったらマジメになるってことは、まずないですよ(笑)。恋愛と結婚は別。私は堅実な人を探していたんですが、若いころはそういう男性に目がいかないものですよね。年下の男友だちで、こまめにクーポンを集めるし、料理も上手だしっていう人がいます。しかも醤油を2種類使いわけるんですよ。煮物には安い醤油で、仕上げにはいい醤油……って、しっかり者! そんな彼が20代後半で婚活をはじめたときは、女性からまったく相手にされなくて、『玉砕しました~』って報告ばかり聞いてましたよ

――ていうか、私、その彼と結婚したい!

「でしょ?(笑) 彼が38歳になったとき、やっと周囲の女性がその良さに気づくようになって、無事に結婚。子どももふたり授かりました」

――はぁ~、とても堅実な話。

「でも、私がおしゃれなお店に行ったり、華やかに遊んだりするのを全部捨てて結婚したのかというと、そうでもない。それは女友だちと行けばいいだけ。遊び上手な面も、堅実な面も……って恋人に全部求めるのはしんどいです。ほんとうに求めているものを自分のなかで見直した結果、私は『幸せな家庭を一緒に築ける』という条件に絞れたんです」

 それって究極の条件じゃないですか! そんな条件、受け入れてくれる男性って、世の中にいるの? と私などは思ってしまいますが、衿野さんはその後、古い知り合いだった“館長”と再会し、結婚を意識するようになります。でも、彼には結婚の意志がなく……。その状況をどう打開し、結婚へと「がぶり寄った」のかは、後編に続きます。世代を問わず、いずれ結婚したいと考えている全女子、必読!

(文=三浦ゆえ)

後編:「結婚をしつこく迫る」はアリ! オトナ婚活で見つけた究極の法則を伝授

 

■2016年9月17日、衿野未矢さんがご逝去されました。謹んでお悔やみ申し上げますとともに、心からご冥福をお祈りいたします。

三浦ゆえ

フリー編集&ライター。富山県出身。複数の出版社に勤務し、2009年にフリーに転身。女性の性と生をテーマに取材、執筆活動を行うほか、『女医が教える本当に気持ちのいいセックス』シリーズをはじめ、『失職女子。~私がリストラされてから、生活保護を受給するまで~』『私、いつまで産めますか?~卵子のプロと考えるウミドキと凍結保存~』(WAVE出版)などの編集協力を担当。著書に『セックスペディアー平成女子性欲事典ー』(文藝春秋)がある。

twitter:@MiuraYue

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