インタビュー

風俗業界で安心安全に働くためには? 現役風俗嬢・今賀はるさんにきく

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今賀はるさん

今賀はるさん

 性風俗で働いてみたい! と思い立ったとき、まず覗くのは女性用高収入バイトの求人サイトですよね。でも、性風俗といっても様々な業態のお店があって、どんなふうに働くのかよくわからないから不安……という女の子は少なくないようです。

 そんな初めての女の子にもわかりやすい情報を発信しているのが、全国の高収入バイト求人情報を網羅している「みっけ」が運営する、「みっけStory」。入店から卒業まで~風俗で働く女性にサポーターが寄り添うWebマガジン~です。

 今回は「みっけ」サポーターで、現役ソープ嬢の今賀はるさんに風俗業界のお話を聞きました! 風俗歴6年の今賀はるさんは、川崎のソープに勤務していますが、回春マッサージ、メンズエステ、企画AVへの出演、さらに全国各地への出稼ぎまで同時にこなすオールラウンダー。そのうえ「手コキ研究会」というイベントも毎月開催しています。ものすごいバイタリティの持ち主ですが、明るい笑顔からもそのパワーがバシバシ伝わってきました!

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――今は、業種をどのように掛け持ちしているんですか

今賀はる メインは川崎のソープに在籍していますが、企画AV女優として月1本くらいのAV撮影、五反田の回春マッサージ(ヌキあり)店、新宿のメンズエステ(ヌキなし)、それと不定期で地方の出稼ぎをやっています。
AV1本撮って35万、激しめの内容でも67万なので、ソープのほうが断然稼ぐことは出来るんですが(苦笑)。
回春マッサージは大手グループの店舗で、講習がすっごい良いと評判なんです。エステの先生が教えてくれてしっかりした技術が身につくので、やって良かったなと思いますね。
メンズエステは一カ月に23回、出勤。生理のときでも働けるのがいいですね。マッサージスキルも活かせます。やっぱりソープは下半身を酷使しますし、いろいろな業種を掛け持ちして柔軟な働き方にしています。
地方へ出稼ぎに行くのは、趣味ですね(笑)。旅行気分も味わえますし、47都道府県コンプリートしたい! きっかけは、201612月に鹿児島で開かれたエイズ学会を聴講しに行ったとき、同じく学会に参加していた知り合いのセックスワーカーの方から「学会に来たついでに、鹿児島のお店で出稼ぎしてる」と聞いたこと。そんなことも出来るんだ! と思って、どうせなら47都道府県すべて回ってやろうって思ったんです。

――出稼ぎのお店探しって、どうやってるんですか?

今賀はる やっぱり「みっけ」のような求人サイトですね。「出稼ぎOK」なお店だけに絞って検索することもできるので、あとは自分が働きたいエリアや業種など条件を絞って検索します。いろいろなお店を比較して、自分が一番良さそうだなと思ったところに電話やメールで連絡。LINEで問い合わせができるお店も増えてます! 去年の1月からスタートして、一年ちょっとでようやく22県回ったのですが、もうちょっとペース上げていかないとなって思ってます。
ちなみに、その出稼ぎのレポートは、47都道府県風俗店めぐりの旅」という企画で「みっけStory」に連載しています。

――すごいバイタリティですが、お休みの日は?

今賀はる 私はとにかく仕事をしたい人で(笑)、全然“お休みの日”を作らないんですよね。出稼ぎに行くときはソープを5日間くらい休みますけど。

――出稼ぎってすごく稼げるイメージがあります。

今賀はる そう、保証金が付くので確かに稼げると思います。「10日働いてくれたら50万円を保証」とか。だから、短期間で確実にいくら稼ぎたいっていう目標金額があるならおすすめです。ただ、私は趣味なので、23日の短期間で保証ナシで出稼ぎしているんですけどね(笑)。

風俗嬢は個人事業主

今賀はるさん

「仕事が楽しい」といつも笑顔の今賀さん

――はるさんは、すごくイキイキと楽しそうに風俗のお仕事のことを話されますし、このお仕事が向いているんでしょうね。どんなタイプの女の子が「向いている」と思いますか?

今賀はる 計画的に出来る子か、楽天的な子……じゃないかな、と思います。しっかり目標金額を決めるとか、自己管理できて遅刻や当日欠勤しないとか、あるいは楽天的でメンタルが病みにくい子。というのも、風俗嬢は個人事業主ですから。とはいえ、時間にルーズだったりメンタルが病みやすかったりする子が流れてくる業界であるのは事実で、そういう状態でも許してくれる業界ではあるけれど、向いていると言えるかというと微妙だなと思うんです。

――メンタルが病んでるから時間が守れない、時間が守れない自分を責めてまたメンタルが病むという負のループも発生しますよね。メンタル面をお店がサポートしてくれることもあるんでしょうか?

今賀はる 大手のグループ系列店では、直接お店のスタッフに相談しにくいことは専門の窓口を用意したり弁護士さんの連絡先を教えておいてくれたり、というところもあります。また、働く女の子の安心や安全という面では、デリヘルなどで本番強要が当たり前のように普通にあることや、コンドームをつけない接客は、業界全体で改善していかないと、と思います。本番強要ってつまりレイプじゃないですか。
しっかりしたお店で働いたことのある女の子だったら、別のお店に移った時、「ここおかしいな」と判断することができるけど、最初がテキトーなお店だった場合「これが普通なんだ」と思って理不尽な要求にも従ってしまいます。以前Twitterで「お店の人にすごいセクハラされるんですけど、こういう業界なんですかね?」と質問されたことがあって、「いやいやそんなことない、それはそのお店がおかしいから辞めてよそに移ったほうがいいよ」とリプライしました。まずとにかくお店がしっかりしてほしい。

――性病検査を義務化していないお店もありますよね。

今賀はる そうですね、私は以前、デリヘルとソープの掛け持ちで性病に感染してしまったことがあります。クラミジアと尖圭コンジローマだったんですが、尖圭コンジローマは根治に三カ月もかかるので、その期間は両方のお店に出勤できませんでした。
ヘルスって、ソープと違って“素股”なので基本的にコンドームを装着しないんです。でも本当は、それでも粘膜同士の接触の危険性はゼロではないので、コンドームをつけたほうがいい。もっと言えば、フェラチオもコンドームをつけた状態でしたほうがいいんです。売春は禁止と言いつつもソープは抜け道で見逃されているならば、ソープは「セックスOK」と明言したうえで、「でも性病検査しない店舗は潰します」の方がよっぽど安全に働けると思います。

――いっそ風俗での性サービスは全部ゴムありにすれば、それがお客さんのためでもありますよね。ソープはゴム必須ですから、ヘルスもゴム必須、というかフェラや手コキでもゴムつけるのが風俗のルールになればいいなあ、と。

今賀はる ただ、私はソープ嬢としてコンドームを自分で箱買いしているわけですが、確定申告の際にコンドームは経費に含めないでくださいって税理士さんに言われちゃったんです。「売春してる」と言われちゃいますよ、と。ソープってあくまで法律のグレーゾーンとして許容されているお仕事だからなんですよね。そこも「セックスOK」とはっきりさせてくれたらいいのにな……と思ってしまいます。こういう風営法への疑問や改善要求もどんどんしたいので、「納税してないくせに!」とか言われないためにも確定申告はちゃんとやるようにしています。

――風俗嬢は個人事業主ですから自分で確定申告しなければいけないわけですが、していない子は多そうな印象があります……。

今賀はる 給与明細が出なくて一カ月でいくら稼いだか自分でも把握できなかったり、昼の仕事と掛け持ちでやっている場合、職場にバレてしまうんじゃないかと不安で手続きをためらったり、あと家族に内緒だから知られたら困るとか……いろいろだと思います。数年間にわたって無申告だと尚更、「今さらやって提出しても、どうして今までやらなかったんだと怒られそうで怖い」とか思ってしまうことはあるんじゃないでしょうか。でも稼いでいるのに納税しないことには後ろめたさもあります。世間的に、ひとつの職業として認識してもらうためにも、したほうがいいことです。

――「みっけStory」にも確定申告のやり方をレクチャーする記事があるので、読んでもらいたいですね。風俗やキャバクラなどのナイトワーク専門の税理士事務所さんがあるなんて知りませんでした!

確定申告でリスクはあるの?税理士法人松本に聞いてみた★「風俗で働いていることってバレますか?」
まさか無申告?風俗キャストの税金事情!確定申告について、税理士法人松本に聞いてみた

今賀はる 私が風俗嬢としてこういうふうに顔出しで発信していこうと思ったのは、もともとは法律がおかしい方向に行ってるんじゃないかと考えたからなんです。風営法で店舗型風俗の新規出店や改修を禁止にしたことで、老朽化した建物ではたらく女の子、お客さんも危険に晒されています。大宮の店舗で火災もありましたよね。でもデリバリーがメインになると、働く側の安全はどう守るんだという話になる。やっぱり店舗型の方が女の子にとっては安全なんです。
性病や犯罪に巻き込まれないような対策はもちろん、その後のセカンドキャリアに関する課題もあるので、転職を考えたときにうまく風俗業界以外の社会につないでいける仕組みも必要だと思います。
もちろん、無店舗型でも出来る限りの安全対策をしてくださるお店もあるのですが。

セックスを好きならちゃんと知ろう!

今賀はるさん

「性教育はすべての人にとって本当にたいせつなことです」

――はるさんは「手コキ研究会」の活動もされていますよね。

今賀はる 「手コキ研究会」は毎月第二土曜日の19時~21時頃に開催しています。長らく新宿二丁目の「コミュニティセンターakta」さん(厚生労働省の男性同性愛者等向けのエイズ予防啓発事業の一環で運営されている施設)で開催させていただいてきましたが、おかげさまで参加者も増えて先日はレンタル会議室を利用してやってみました。
掲げているコンセプトは「性を楽しむ」ということ。性の価値観はそれぞれ多様で、セクシャルな話題が嫌いでもいいし、セックスしたくなかったらしなくてもいいと思います。ただ、「好き」なら、より安全に楽しむ方法を知っていたほうがいい。「手コキ研究会」ではディルドを使ってグループワークのような形で手コキのやり方を研究していますが、必殺テクニックを一方的に伝授するのではなく、「どんな触り方が気持ちいいと思う?」と意見交換する場です。これからも性に関する色々な情報を交換できるコミュニティにしていきたいですね。だから新宿だけじゃなく全国に広げていく予定ですし、近いうちにオンラインサロンもやれたらと思っています。

――どんなふうにしたら気持ちいいのか、って、性教育では教えてくれません。

今賀はる そうなんです、性教育的な側面でも「楽しむこと」を伝えるのは大切だと思います。フェティシズムをオープンに語れというわけじゃなのですが、後ろめたく思わずに性を楽しもうよ、オープンに語り合ったり情報を得られるようにしようよ、ということなんです。
風俗に限らず性のことはクローズドになりがちで、何か悩みを抱えたときに孤立しやすいです。風俗で起こる問題も、性教育がしっかりしていないから起こることが多い。お客さんもだし、女の子自身も性にかんして間違った情報をインプットしていたり、一方通行だったりすることがあります。相互に楽しめるようにしていきたいですよね。

――性の悩みを抱えたときに孤立しがちというのは、その通りだと思います。そんなときに「みっけ」のような情報サイトはひとつの助けになるのではないでしょうか。

今賀はる 「みっけ」は求人サイトですが、風俗で働く女の子の役に立つ情報や、それだけじゃなく性に関するいろいろな情報がのっているので、孤立しちゃって誰にも相談できない人も「みっけStory」を読んでくれたら少しはサポートできるのかなと思います。少なくとも情報的には孤立しないように。
私が働いているお店の女の子用の待機室は、みんな仲良く話せる場ではありますが、それでもお金の悩みだったり言いづらいことは絶対にあると思います。また、「手コキ研究会」に来てくれてネットワークに繋がれる子はごく一部。孤立してしまわず、困ったことがあった時に相談できるのが大事ですし、そのためにはどこに相談すればいいのかという情報も大事。風俗の女の子たちが安心して働けるようにしていきたいですね。

――ありがとうございました!

 

女の子の高収入求人情報サイト『みっけ』

風俗で働く女の子のwebマガジン『みっけStory』

▼風俗嬢*今賀はるTwitter @ho1no1ka

▼手コキ研究会Twitter  @tekokikenkyukai

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