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おもちゃプレイ希望の傷心20代前半男子、極太バイブ挿入中の悲劇…

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 こんにちは! 白雪魔夢子です。思い返せば3年前、白雪は3年付き合った彼氏に別れを告げられました。当時はつらくてつらくて、買い物をするたびに『そうだ、あそこの角でスマホいじりながら待っててくれたんだっけ……』と号泣しそうになったものでした。今回は、そんなほろ苦い記憶を思い起こすきっかけになったT氏(20代前半)とのお話です。

『こんばんは。最近、エッチなことしてますか?w』

 出会い系サイト【ハッピーメール】といえど、ファーストメッセージからいきなりカッ飛ばしてくる奴ってどうなのよ、と思いながらメッセージを開いてみると、数カ月前にメールのやりとりをしていた男子からでした。

 彼の名前はT氏。過去ログを見ていると、おもちゃに興味があるものの、彼女に言い出す勇気がない=魔夢子ちゃん頼むよ~みたいなことが書かれていました。ああ、そうそう、思い出した。『彼女がいる奴が私におもちゃを使うなんて100万年早いわ!』ってスルーしたんだった。

 どうせ、彼女と使うために買ったバイブが余ってるから、これでセックスしませんか? みたいなことを言うつもりなんだろ? ケッ。そうむしゃくしゃしながらまたもスルーしようとした時、T氏から新たなメッセージがポコンと届きました。

『一昨日、彼女にふられました……』

 おおおおおおおお、おい!!!(エガちゃん風)そんな大事なこと、早く言わんかい!リア充の人間にはとことん厳しいけれど、弱っている人にはとことん優しい女、それが白雪魔夢子(33)。意気消沈している人間はウェルカムなのです!! ベッドの上でポテチでも食べながら、愚痴聞いてあげる! 不幸な男子よ、ようこそおいでませ、こちらの世界へ!

それ、キミも悪くない…?

 待ち合わせは白雪宅からほど近いセブンイレブンの駐車場。T氏はブルーのアクアで現れました。T氏はプロフィールに『20代前半』と書いてありましたが、年齢に偽りはなさそうな若々しい見た目で、短髪、小柄、赤とブルーのチェックのシャツにジーンズ。顔は、これといって特徴がない65点くらいのお顔。

 なんだろう……自分が20代前半だったら、「うわ、はずれだ」と感じたはずのタイプだったのですが、もうすぐアラフォーだからか「若い」というだけですごくキラキラして見える……。これが年齢マジックというものなのかしら……。

白雪「……ふられた原因は聞かないほうがいいのかな?」
T氏「がっつり聞いてるじゃないですかw 別にいいですけど」
白雪「まさか『おもちゃ使おう』って提案したら全力で拒否られた、的な?」
T氏「いや、普通に二股かけられてたっぽいです」
白雪「え! そうなの!?(普通なの?)」
T氏「僕にはいつも使わないハートがいっぱいのLINEが届いて……。送る相手、間違えてたみたいで」
白雪「それで浮気発覚かあ」
T氏「詰めたら、『めんどくさいからもういい』って逆ギレされちゃいました。謝ってくれたら許そうと思ってた自分が情けなくて、ショックでしたね」
白雪「なるほど……」

 ……でも、T氏は彼女と付き合っている時から私に『おもちゃ使ってセックスしたい!』ってメールを送ってきていたわけだし、T氏も似たようなことしてんじゃないの? しかし、T氏は切なげな顔で車を運転しているし、車内のBGMは加藤ミリヤの『Aitai』だし、ツッコミを入れられるような空気じゃなかったので、白雪は神妙な面持ちで黙って聞いていました。

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白雪魔夢子

大学卒業後、プロニートとして活動。毎日15時間オンラインゲームをして、ギルドマスターまで上り詰める。しかし、三十路を過ぎ、ふと「私。もしかしてやばい奴なんじゃ?」と思い直す。その後、奮起し、出会い系サイトに登録。『どうしてそうなった』という忠告はおやめください。

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