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ハッピーメールで出会ったミドルエイジとの恋! ビッチが乙女に戻ってしまったワケ

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 こんにちは! 白雪魔夢子です。季節はもう春。白雪はお気に入りの喫茶店で、ちょっぴり塩味の効いたサクラのケーキを食べていました。ふと下を見たら、コースターがサクラの花びらの形になっています。ああ、春っていいね。うきうきしちゃうよ。

 うららかな陽気にさわやかな風。白雪は春って淡い恋の季節のイメージです。夏みたいな刺激的な恋愛でもなく、冬のようなゆっくりと温めあう恋愛でもない。春は、ふいに惹かれて余韻が残る淡い恋って感じ……。今回は白雪にもちょっぴり春が訪れたお話です。

『渋谷のデザインオフィスで時計のデザインをしているYと申します。プロフィール写真、とても魅力的ですね! 趣味は美術館巡りです。ご一緒できたら嬉しいです』

 そんな紳士的なメールを出会い系サイト【ハッピーメール】に送ってくれたYさんは、写真もモノクロでダンディな男性でした。最近、『エロいことしようぜ!』的な愚直メールに飽きつつあった白雪は、彼のさわやかな言葉に惹かれてメールを返してみたのです。

会話上手なミドルエイジ

 Y氏はお仕事が忙しいのか、とにかく返信の遅い男性でした。白雪が21時にメールを送っても、返ってくるのは翌日か翌々日の夜……。んもう、レターパックより遅いよ! いつもなら、返信速度に痺れを切らしてさっさと切ってしまう白雪ですが、Y氏のことはどうしても切れませんでした。だってねY氏、すごく物知りで、メールのやり取りをしているとつい返信したくなっちゃうんです。他にも惹かれる要素がいっぱいで……

1.下ネタじゃない会話で盛り上げてくれる。最後は必ず疑問形で話の先を聞いてくれる
2.外部アドレスを聞き出そうとしない
3.会話の端々に知的な雰囲気が漂っている

 例えば、Y氏に「好きなことを仕事にしてるって素敵ですね!」とコメントすると、Y氏は「あはは。好きなことを仕事にするのも、なかなか大変ですよ。割り切れないことが多くて……(笑)。2番目に好きなことをするのがベストかなって僕は思います。俯瞰で見ることができますからね。魔夢子さんは今のお仕事、好きですか?」なーんて感じで返してくれるのです。

 なんつーの? 大人の魅力っつーの? 落ち着きのあるY氏と話していると、白雪はなんだか『お嬢さん』になった気持ちになるのですよ。Y氏とメールをしていると、気分はプリティウーマン。Y氏は、白雪の知らない世界をいっぱい教えてくれるのです。嬉しくなって、白雪は自分の秘密を打ち明けました。

白雪「私、実はジュエリーが好きで。オーダーでデザインしてもらったことがあるんです」
Y氏「とても楽しそうな趣味ですね! かなりハイレベルな趣味だと思うなあ。ワークショップとかに通っていたんですか? ちなみに僕はインディアンジュエリーに惹かれます。種族によって違うモチーフや、槌目打ち等の伝統的な手法に興味があるんです。よかったら、魔夢子さんのデザインしたジュエリーを見せてもらえませんか?」
白雪「設計図でよければ!」

 そして、白雪は彼に誰も見せたことのないマイ・ジュエリー設計図をY氏に見せました。

Y氏「かなり凝ったデザインですね。魔夢子さんってすごいなあ。ここまでできる人、尊敬します! 本気でこの指輪、見せてもらいたいんですが、できますか?」

 OHHHHHHH。なんてスマートなの!? どこまでスマートなのよ、このナイスミドルは!! 「おいしいもの、食べに行きますか?」っていう唐突な誘い文句や、「ポイントないんでラインのID教えてください」なんていうコメントは目が腐るほど見てきたけど、こんなさわやかかつ知性を感じる誘われ方をしたのは初めてだよ!!!

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白雪魔夢子

大学卒業後、プロニートとして活動。毎日15時間オンラインゲームをして、ギルドマスターまで上り詰める。しかし、三十路を過ぎ、ふと「私。もしかしてやばい奴なんじゃ?」と思い直す。その後、奮起し、出会い系サイトに登録。『どうしてそうなった』という忠告はおやめください。

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