高収入求人サイトで目にすることの多い「チャットレディ」というお仕事。男性の読者さんは親しみがおありかもしれませんが、どんなチャットサイトがあるのか、ユーザーがどういった仕組みで楽しめるのか、チャットレディとはどんなお仕事なのか、ご存知の女性は少ないのではないでしょうか。
今回、多数のチャットレディが在籍しているプロダクション『アリュール』の売れっ子チャットレディにお話を聞くため、札幌へ飛んで参りました。数回の稼動でも大きく稼ぐことが可能で、本業だけでなく副業バイトとして在籍する女性も多いというチャットレディのお仕事。一体どんな働き方が出来るのでしょうか?
チャットレディの仕事内容とは?
まずはスタッフさんが、基本的な仕事内容について詳しく教えてくださいました。
―チャットレディってどんなお仕事をするんでしょうか?
「基本的にライブ配信サービスに近いイメージだと思います。女の子側は映像と音声で、お客様側は音声のみ、もしくは映像を見ながらコメント入力で参加という形式になります。お話・サービスの内容は女の子によって違いますが、連絡先の交換や面会はNG、アダルトやセミアダルトと呼ばれるジャンルでも下半身の露出はNGなど、最低限のルールの上で各々の接客をしてもらっています」
―アリュールさんは、そんなチャットレディたちが在籍するプロダクションとのことですが、どういった役割を担っているのでしょうか。
「チャットを楽しめるサイトというのは、大手のDMMさんをはじめ、世の中に沢山ありますが、サイトさんはサイトの運営が仕事なので、女の子探しまでできないという状況です。そこで、プロダクションが女の子を発掘して、その子に合ったサイトに登録します。仕事が始まってからも、事務所併設のチャットルームを使ってお仕事していただけますし、安心・安全に仕事を続けられるようにサポートをしています」
―勤務時間は自由なんでしょうか。
「基本的には自由に、女の子が希望する時間帯と頻度でシフトを決めてもらいます。ただ、稼ぎたい額やライフスタイルによっては、これくらい稼ぎたいなら、○○時間くらいは働いたほうがいい、とかのアドバイスをすることはあります」
―仕事をする場所は、アリュールさん併設のチャットルームで行うんでしょうか?
「ほとんどの子はそうですね。自宅からでもできるのですが、安全面や設備を考えると、チャットルームが安心で、仕事意識が持ちやすいと思います。アリュールの場合はプロダクションと同じビル内と、徒歩圏内のマンションなどを借りていて、30部屋ほどのチャットルームがあります。中でも特に稼ぎや出勤頻度が多い女の子には専用の個室を使ってもらっています。慣れたところのほうが使いやすいですし、専用の個室があることで仕事の意欲が高まります」
―先ほど、チャットには「アダルト」と「ノンアダルト(以下、ノンアダ)」があるとお聞きしました。どのような違いがあるのでしょうか。
「アダルトと言うワードは実態以上にいやらしく聞こえてしまうので、僕はセミアダルト(下見せがNG)というワードを使ってます。お客様側からすると、受けられるサービスと利用料金が違います。サイトによって規定は違いますが、ザックリ言うと、セミアダルトは女の子が下着姿などになるので少し利用料金が高くなります。ノンアダは衣服を着用してのお話だけですからセミアダルトよりは低価格の利用料金です。つまり、女の子からすると、セミアダルトの方が稼げるということです。ただし、セミアダルトでも下を脱いではダメです。これは普通に法律上の問題なので、国内サイトならどのサイトでもNGです」
―報酬形態はどのようになっているんですか?
「お客様が付くまでの間、最低時給などの保証制度を適用することもできます。弊社では月給保証もありまして、仮に歩合で稼げなくても、しっかりと女性がご自身で決めた勤務時間を達成していただければ、月給でお支払しております。
セミアダルトでもノンアダでも、チャットには1対1の『ツーショットチャット』と、1対複数の『パーティーチャット』があります。基本的に報酬の換算は、お客様1人×1分の単価が設定されていて、セミアダルトとノンアダはその単価が違いますね。
一番稼げるのは、パーティーチャットで大人数のお客様を集めて長時間キープすることですが、人数を集めるのが得意な子もいれば、少人数を長時間相手するのが得意な子もいます。極端な例えではありますが、100人集めて1分で終わる子と、1人のお客様を100分繋ぎとめる子、報酬は同じです」
―なるほど、分かりやすいですね。ちなみに、セミアダルトとノンアダルトでは稼げる額というのは具体的にどれくらい違いますか?
「ノンアダは、どれだけ美人で話が上手でも、稼げる額に限界があります。かなり長時間頑張っても、1日1万円に達することは難しいです。そこそこ頑張って、日給5000円くらいだと思います。その点、セミアダルトは上限がほぼありません」
―とはいえ、やはりこれからチャットを始めようかなと思っている女性だと“下は脱がない”とはいってもいきなり「アダルト」に飛び込むのは不安があると思います。何かアドバイスとかありますか?
「基本的に、上を脱ぐ覚悟くらいは必要だと思ったほうがいいですが、脱げば稼げるというものでもないんです。だって、どんなにスタイルが良くて綺麗な胸でも、お客様はその女の子に触れるわけではないですし、1日3分、もしくは5日も見れば飽きますよ(笑)。
だからやっぱりそれだけでは稼げないんです。『脱ぐ』ことはキッカケに過ぎなくて、お客様はそれ以外の楽しみを求めてくるので、毎回毎回脱ぐ必要って実はないし、毎回脱がなきゃいけないってこともないんです。
脱ぐ以外の部分で『どうやってお客様の心をつかむか』というコツの初歩的なことは、我々が最初に教えます。シンプルなことですが、たとえば、お客様と前回話したことを覚えておくとか、誕生日を覚えておくとかが大切になってきます。あとは、お客様のことを大切にして、丁寧な接客を心がければお客様は付きます」
―平均月収はどれくらいですか?
「月50万くらいでしょうか。というのも、ズバ抜けて稼ぐ子は100万とか超えるし、あまり熱心じゃない子は全然です。ただ、特別な素質やスキルがなくても、努力だけで稼げる数字が50万くらいです。なので、50万くらいだと思っていただければ」
―これまでで一番稼いだ女性は月収いくらくらいでしたか?
「今日この後ご紹介する、あやかさんが月120万くらい稼いだことがあります。あやかさんは、もっと長時間働けば200~300万近くいくと思いますけど、本人そこまで望んでないようです(笑)」
―応募してきた女性は全員面接しますか? どういったことをお話するんでしょうか?
「面接は必ずしますね。我々は『稼がせてあげられるかどうか』という観点で、まず環境や条件面などで、その子がチャットレディとして稼ぐにはあまりに厳しい場合は正直に言うようにしています。たとえば40~50代で「1日3万稼ぎたいんです」という方は、20代の方以上の努力が必要になってきますので、3万円稼ぐためにどうやればいいか、しっかり考えて働いていきましょうと話し合います。
あとは本人のやる気と稼ぎたい額によっては、オススメしないこともあります。ある程度はやる気がないと、在籍している女の子たちにも失礼だと思うので、そういうスタンスでお話しますね。
前向きに話が進めば、稼ぎたい額やライフスタイルに応じて、我々に何ができるのかをお話する感じです。先ほどお話した最低時給などの保証制度のことなども面接で相談します」
―他にもチャットレディのプロダクションはたくさんあると思うのですが、アリュールさんの特徴はどんなところでしょうか?
「環境面では、当社のご用意しているチャットルームが清潔・綺麗なことと、安心・安全への配慮は熱心にしています。先ほど少し国内サイトの規制の話がありましたが、実は海外サイトだともっと規制がゆるくて稼げるには稼げます。でも我々はそういったところには登録を行っていません。やっぱり安心・安全に仕事をしてもらわないといけないと思っています。
それから、女の子のカウンセリングは随時受け付けていますし、チャットレディ初心者向けのセミナーも月1回開いています。実際に経験があって稼いでいる女の子が、新人さんにコツなどを直伝します。この後にお話をするあやかさんも講師として参加しています」
―女性の在籍人数はどのくらいですか?
「登録だけだとちょっと多すぎて分からないというか、とんでもない数字になりますが、実働している人数を、想像していただきやすい単位で言えば、平日は1日約30~40人、週末は1日約50人がここのチャットルームに入室しています。多店舗の状況はまた多少違うと思いますが、ここの事務所だけで、それくらいです。多い方だと思いますよ」
―アリュールさんではどんな女性がご活躍されていますか?
「圧倒的に20代が多いですね。大学生や、昼間は別の仕事をされている方もいらっしゃいますし、これを本業にしている方もいます。稼いでる層は23~28歳くらいで、実はピチピチの女子大生とかではありません。業界全体、そうだと思います」
―多くのチャットレディさんを見てきたスタッフさんだから言える、チャットレディというお仕事の魅力って何でしょうか?
「副業にも本業にもできることですかね。その気になれば相当稼げるし、スキマ時間でもそれなりのお小遣いになります。
あと、個人的な意見としては、水商売より素質は問わないと思います。チャットレディでも月収100万超えするには、素質というかセンスも必要ですが、月50万ほどであれば特別な才能や美貌がなくても続けられる仕事です。また、夜の方がお客様が多いとはいえ、昼しか働けない子でもある程度稼げます」
↓動画でも!/札幌チャットレディAllureアリュール紹介ムービー↓
チャットレディ:あやかさん
ではここからは、実際にアリュールに在籍して月に100万円以上を稼ぐという売れっ子チャットレディのあやかさん・26歳にお話をうかがっていきます。笑顔が素敵で可愛らしい印象のあやかさん。実は身長167cmと長身で、バストも立派とお見受けします、スタイル抜群の美女です。声も可愛らしくて、話を聞きながら女の私も思わず顔が綻んでしまいました(笑)。
―チャットレディのお仕事はいつ頃、どのように始められたんですか?
「4年半ほど前ですね、22歳の時です。大学の終わりごろで、もうほとんど大学には行かなくてよかったので、時間だけはあったんですよ。けど、奨学金を借りていたので、この時間を使って働かなきゃと。それで、たまたま街で配られていたポケットティッシュにアリュールの求人情報が書いてあったので、それを見て応募しました」
―どのくらいの頻度・時間でお仕事されていますか?
「今はこの仕事1本なので、週5日くらい、多いときは週6日のときもありますね。時間帯は夜をメインにしています。22時に部屋に入って、出ていくのは朝8時くらい。ただ、間で食事もとりますし、休憩もちょくちょく挟むので、実質はミッチリは働いていません。実働時間は6~7時間とかですかね」
―食事は何時くらいにとられますか?
「大体3~4時ですね。けど、お腹一杯になるまで食べると眠くなることがあるので、控えめにしてます」
―月収はどのくらいですか?
「一番多かったときが120万くらいです。ただ、少し風邪を引いて休みがちだったりすると、ガタっと落ちます(苦笑)」
―貯金っていくらくらい……ありますか?
「どう答えるのがいいんでしょうか(笑)。基本的には奨学金返済のために始めたので、どんどん貯金が増えていってるという感じではありませんね。少しは貯金に回しているけど……という感じです」
「どう見られるか」が気になり戸惑った経験も
―始めたころ、戸惑う経験もありましたか?
「お客様に『どう見られているのか』『どういう風に映っているのか』が分からなくて、戸惑った覚えがあります。当時はまだLINEなど動画を配信できるアプリサービスも今ほど普及していなかったですし、テレビ電話とかもあまり使ったことがなかったので、感覚を掴むまで、ちょっとリアクションとか振る舞いがぎこちなかったかもしれないですね」
―カウンセリングやセミナーは利用されましたか?
「はい、最初の頃はやはりそういう機会に足を運びました。最近ではセミナーで話す側も2回ほどさせていただきました」
―それはコツの伝授という感じですか?
「そうですね、あとは自分なりのやり方みたいなこととか」
―セミナー以外にも、在籍レディさんとコミュニケーションをとることってあるんでしょうか。
「はい、チャットルームを出るとお茶やお菓子などが置いてある共有のスペースがあるんですけど、そういう所で話したり、事務所で会ったときに話したりします。ちょっとした悩みの共有なんかをしてますね。みんなお互いのネーム(チャット上で使用する名前)しか知らないのでネームで呼び合います」
アダルトは、より深いコミュニケーションジャンル
―あやかさんは「アダルトチャット」をされていると聞きました。具体的にはお客様とどんなやり取りをされていますか?
「基本的にはやはりアダルトというカテゴリーなので、上を脱ぐことは多いです。ただ、私は複数人同時に相手をする『パーティーチャット』をしている時間が長いので、みんなで一緒にエロを楽しむみたいな感覚ですかね。お客様が打ち込むコメントはお客様同士にも基本見えているので、沢山寄せられるリクエストを拾って応えたり。けど気が向かないものとか流れを汲んでいないかなぁと思うものは流しちゃうこともあります。
あと、『ツーショットチャット』では、本当に服着たままで世間話と食べ物の話だけしたこととかもありますよ。お客様によって、また同じお客様でも日によって、話したい事とかやりたい事は違うので、本当に色々です」
―「アダルト」と「ノンアダルト」って、どちらがやりやすいですか?
「実は私は最初っからアダルトだけなので、比較してどうっていうのは分からないんですよ(笑)」
―そうなんですね、では「アダルトチャット」の魅力はなんですか? 最初から抵抗はありませんでしたか?
「アダルトに来ているお客様は、多かれ少なかれ共通の話題として『エロ』っていうテーマがあるので、話をしやすい気がします。それに複数人でも盛り上がりやすいっていうか。むしろノンアダで話が弾む人って、何をどうやって話しているんだろう……と思う部分もありますね。不思議というか、尊敬というか。ただ、アダルトで私のことを気に入ってくださったお客様に『ノンアダはやらないの?』と言われることはあります。
上を脱ぐこととかは、そこまで抵抗はなかったですね。絶対に触られないし、安全が守られているので。それに、アダルトでのコミュニケーションは画面越しなのに、結構深い気がしていて、『すっごい癒された』とか『今日も仕事頑張れる』とか感謝の言葉を沢山聞けるので、ちゃんと役に立ててる気がして嬉しいです」
―お客様はどんな方がいらっしゃるんでしょうか。
「本当に色んな方がいらっしゃいますけど、やはりチャットは夜のほうが需要があるので、昼間働かれているお客様がほとんどですよね。社長さんやお医者さん、サラリーマンもフリーランスも、独身の方から妻子持ちの方まで。ただ、お仕事の話はお客様からされない限りあまり聞くことはありませんね。昼間何をされているのか知らずに何度もお話している方ももちろんいます。あと、結構多いのが、海外赴任されているお客様でしょうか。『一歩外に出ると日本語で話せる相手がいない』という方とかいらっしゃいますね」
―それはとっても需要がありそうですね! 利用する理由がとても深く理解できます。
やっぱり気になる「本名は?」「出身地は?」
―プライバシーはきちんと守られていますか?
「ほとんどプライバシーが侵されることはありませんが、お客様から本名を聞かれることはしばしばありますね。でも本名を教えたことはありません。私の場合、『あやか』という名前にも結構思い入れがあって、呼ばれると嬉しいので『あやか』って呼んで欲しいと伝えています。出身地とかも私はあまり積極的にはお伝えしていません。やはり現実世界というか、日常生活の中の自分とは違う人格としてこの仕事を楽しんでいる部分があるので、そこは守りたいなと。でも有難いことに、みなさん大体話せば分かってくれます」
―お客様はみなさん「いい人」って感じなんでしょうか。
「そうですね、『社会的にも、いい人なんだろうな』って感じがします。初めての利用でルールを知らないという場合を除いては、基本的にみなさんルールの上で楽しまれていますし、先ほどお話したように、質問やリクエストをお断りするときも話せば理解を示してくださいます。それから何となく、社会的地位の高い方ほど、日常生活でのしがらみが多くて、ネットを通してのコミュニケーションに救いを求められるような傾向も感じます。実際にお客様でそういった理由で利用される方は少なくありません」
―ガチ恋されちゃうことって、ないんですか?
「何度かありましたよ。『会いたい』と言われることとか、『結婚してください』と言われたこともありました。もちろんそういった展開は禁止なのであり得ないんですけど、好意を持っていただけることは嬉しいですね」
―あやかさんは元々お話は得意なほうですか? 喋るのが苦手な人にもチャットレディのお仕事はできるんでしょうか。
「私も元々はどちらかと言うと口下手です。なので、今から始められる方も、その点は心配しなくて大丈夫だと思います。私も慣れるまでは、お客様が温かく見守ってくださって、やっと今くらい話せる感じになったと思います」
―最後に、転職を考えることはありますか?
「今はまだないですね。この仕事は楽しいと思えているので、向いてるんだと思いますし、当面はチャットレディをやっていると思います。4年半というと、ここでは多分もう中堅くらいなんですけど(笑)」
月収120万の同世代女性なんて、なかなかお話する機会に恵まれないので緊張してしまいましたが、取材を終えてみると、等身大の26歳という印象が残る親しみやすさがありました。あやかさんのこの親しみやすいキャラクターに、癒される男性の気持ちも結構分かったかも、なんて。
副業で迷われている方や、ガッツリ稼ぎたい方、まずは顔を出さずに試すのもアリですし、扉を叩いてみる価値はあるかもしれません。
▽取材・構成・写真/庚田 結(こうだ ゆい)
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