潮吹きはソファーでやってみよう
そうこうしているうちに、大学の同級生女子にも出張ホストをやっていることがバレ、非難を浴びるリョウ。が、それってやっぱり、女子はリョウのことが好きだからだよね? からの~、はいお客として同級生女子・恵(桜井ユキ)がやってきた。いたたまれないリョウだが、挑発を受けて恵の気持ちを察し、プロの仕事をする。プロの仕事、それはやっぱり高速手マンであり、潮吹き絶頂鬼イカせなのだが……。
この恵とのセックスシーンで一番疑問なのが、恵が潮吹きポジション、つまり立てひざポーズで上半身を起こす姿勢をとらず、普通にベッドで仰向けになり両脚を開く出産姿勢で臨んでいることだ。正直、潮吹きというAVプレイを模すならば、ここはソファに座って開脚した姿勢をとらせるか、あるいは恵が膝を立ててリョウの肩にしがみつく姿勢でガシガシされてほしかった。後者のほうがリョウへの「しゅきしゅきしゅきぃ~」な気持ちが伝わってキュン死待ったなしだったかもしれない。
ラストは再び、静香の前で咲良とセックス。リョウは母親ほど年上の静香のことを好きになってしまったのだが、静香はHIV感染者でありしかもエイズが発症しているため、セックスは出来ないという。なので、リョウと交わる咲良を通じて静香も絶頂に導かれるというエクストリーム・セックス! 3Pじゃないのに3Pだし、ある意味3Pなのに咲良は媒介に過ぎずリョウと静香が愛し合ってるというわけのわからない構図になっている。わけのわからなさは映像から明らかで、白い光が乱れ飛ぶような特殊効果でエクスタシーを表現。静香さん、リョウには最初の段階で「ズンズン突くだけじゃダメよ」ってことを教えておいてほしかった……よ……。
かつて億万長者の与沢翼さんは「フル勃起で鬼動く」と豪語していたが、フル勃起で鬼動けば女は気持ちいいっていうのは誤解だよとmessyでは散々お伝えしている。リョウには一徹をはじめとしたエロメンAVシリーズでnot高速手マンやnot高速ピストンを勉強し、かつ、本番はしない方向で(クンニを強化したらいいかもね)成長してほしかった。
というか演出を担当した三浦大輔氏(イケメン、顔がえろい)は、劇団ポツドールの舞台上でのセックスシーンでも、高速ピストンを多用していた。見せるセックス=高速ピストン、確かにそれはわかりやすいが、この映画がnot高速ピストン演出ならば、もっともっと評価は高まるはずなのに……と思うと残念極まりない。もちろんセックスだけの映画ではないし、セックスを通して人間が描かれているのは素晴らしいのだが、願わくば『娼年~not高速ピストンver.』も作ってほしい。
(hin-nu)
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