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乱交パーティ映画『愛の渦』を大プッシュ! ゲスな欲望と共鳴する喘ぎ声

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乱交、興味ありますか? 映画「愛の渦」公式HPより

 エッロ~いものを期待していました。もしかしたら、観ているうちにムラムラしちゃうんじゃないかという予感もありました。だって、その映画の主題は、乱交パーティ。東京・六本木にあるマンションの1室で開かれる「セックスがしたくてしたくてしょうがない人が集まるサークル」の模様が描かれているのですから。

 その夜も、相手を取っ替え引っ替えしながらセックスしたいという願望で、胸と股間をふくらました男性4人×女性4人が顔を合わせました。全編123分のうち、服を着ているシーンはたったの18分半。あとはバスタオルを巻き付けているだけだったり、もちろん真っ裸だったり……とにかくスクリーンが肌色! 個性派俳優さんから、これからを嘱望されるフレッシュな若手女優さんまでが、惜しげもなく脱いでいます。

 保母さんにOLに工場勤務に営業マンに大学生……普段ならまず顔を合わせることも言葉を交わすこともない人たちが、ただ欲望を満たしたいがゆえに集まっているのです。いくらセックスが好きでも、素性もよくわからない初対面の人と、しかも人の見ている前でセックスしたいとはなかなか思わないもの。ちょっとは願望がある人でも、それを実現させるために行動するには、少なくない勇気が必要です。だからこそ、自らの中にある特殊な欲望を素直に認め、それを満たすために行動もする彼らは、潔く、一本筋が通っているように見えます。

 共通点はただひとつ、“スケベである”ということ。本格的に乱交が始まる前は雰囲気がややぎこちないものの、交わされる会話はすでにゲスいです。「みなさん、スケベなんですよね?」「すごく大きいですね」「私とヤリたいですか?」「むちゃくちゃヤリたいっす!!」ーーうん、ストレートでイイ! 遠回しに駆け引きをしたところで、欲望をむき出しにすべく用意されたこの空間にあっては、全くの無意味。真っ向からスケベ心をぶつけ合うほうが、ここでのマナーに適っているのです。

 第一、空間がゲスいですもん。メゾネットタイプのそのマンション自体は高級なんでしょうし、調度品もなんとなくゴージャス感じ。でも、プレイルームには、ででんっ! とベッドが4つ並べてあるだけ。セックスのセの字も知らない子どもが見ても、本能的に「いかがわしい!」と感じますって。

 こんな場所にいると、隠せるものも隠せなくなってくるようです。散々彼らのことをゲスいゲスいと前述しましたが、そんなのまだまだ序の口でした。目当ての相手とセックスできなかったからといってキレたり、彼女が他の男性としているのを見て激昂したり(←自分から他の男とヤッてこいって言ったくせに~)、身体的特徴をあげつらって嘲笑したり……。なんとも、えげつない。でも……どこか滑稽で、憎めないんですよねぇ。なりふり構わず欲望を追求する姿に、微笑ましささえ感じるようになるから不思議です。

思いっきりアンアン喘ぎたい!

 一方、セックスをしている彼らの姿は、とてもまぶしいものとして、私の目に映りました。名前も知らない異性の身体の一部を迎え入れ、または自分の身体の一部を挿入し、汗で全身を濡らしながら、身体と身体をぶつけ合う。なんて、ひたむき! 一心不乱に快楽をむさぼる彼らの放つ熱量に、圧倒されます。そして印象的なのは喘ぎ声。最初は一組から、そしてまた別の一組から、さらにそこに重なるようにして別の一組が……。共鳴する喘ぎ声が興奮を呼び、快楽を増長させ、部屋全体に満ちていく様子は、とてもプリミティブで、かつ祝祭的なものに感じられました。

 みなさんは、セックスの時どんなふうに喘ぎますか? 声の大小も人それぞれだし、仔犬の鳴き声のようにアンアン喘ぐ人もいれば、すすり泣くような声を出す人もいる。でもぶっちゃけ、声をまったく立てずにセックスすることも可能ですよね。「感じても声出しちゃダメ」プレイはありがちですが、男性の思惑とは正反対に、喘ぎ声を殺すことは女性にとって難しいことではないと思います。まあ、吐息ぐらいは漏れるかもしれないけど……。女性にとっての喘ぎ声って、パートナーを、そして何より自分自身を盛り上げる“演出的”要素が強いのではないでしょうか。

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桃子

オトナのオモチャ約200種を所有し、それらを試しては、使用感をブログにつづるとともに、グッズを使ったラブコミュニケーションの楽しさを発信中。著書『今夜、コレを試します(OL桃子のオモチャ日記)』ブックマン社。

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