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“恋は麻薬”は本当だった! 最新脳科学で判明した恋がやめられない理由

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Photo by Amadika from Flickr

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 TBS系にて月1回、単発特別番組枠として放送されている『テレビ未来遺産』は、「未来に語り継ぐべき大切なメッセージ」をテーマに、様々な分野の深層に切り込む大型特番シリーズである。2月12日に放送されたその『テレビ未来遺産』では、「生命38億年スペシャル 最新脳科学ミステリー“人間とは何だ…!?”」と題して、あらゆる角度から脳科学の分析に試みていた。

 番組のナビゲーター役として安住紳一郎アナウンサーと女優の松たか子が出演。昨年放送された同シリーズの「最新遺伝子ミステリー」編でもコンビを組んだ2人。前回同様、今回の放送でも真面目に淡々と進行する安住アナに対して、飄々と視聴者目線で楽しそうに番組に参加している松さんの姿が対照的であった。オープニングから2人の息がピッタリで、なかなか相性のいいコンビのようだ。

 番組ではさまざまな最新脳科学の謎に迫っていて、いずれも興味深いものであった。まず気になったのが“顔の認識”についての脳科学ミステリー。日常生活において、ふと目にしたモノが何故か“顔”に見えてしまうということがないだろうか? 例えば人面魚やマンホールの蓋やカセットテープの裏側など。これは、人が「顔を認識する能力が生まれつき強い」から起こる現象だそうだ。そもそも人はコミュニケーションを取りながら生きているため、人間の脳にとって、「人の顔を見る、認識する」という作業はとても大切なことなのだとか。

 そんな脳が持つ「顔を認識する力」は、現代社会においてメールなどでお馴染みの “顔文字”に利用されているのである。元々はバラバラの記号を組み合わせただけなのに、時に笑顔や泣き顔などの感情や表情までもを私たちに感じさせてくれる。“顔文字”は老若男女、どんな人の脳も同じ反応を示すそうだ。

 そして、この能力は最新の脳科学によって実は生まれた時から備わっていることがわかってきたのだとか。2007年の研究で、生後間もない赤ちゃんの脳の中を調べた結果、「顔を認識する力がある」ということがわかったそうだ。すごい! 生まれたばかりの全て何もわからない状態であっても、ちゃんと人間の顔を認識しているということか。

 生後6カ月の赤ちゃんはまだ視力が約0.2と、ピントが合わないそうなのだが、最新の脳科学ではそんな視力の良くない赤ちゃんでも親の顔をキチンと認識しているという事実を突き止めたそうだ。番組では、実際に生後7カ月の赤ちゃんの“顔認識能力”について実験していたのだが、知らない女性と母親の写真をランダムに見せていったところ、母親の写真の時にだけ明らかに脳の反応に違いが出ていた。

 さらに2010年に発表された論文では、「赤ちゃんは顔の表情を見分けている」ということがわかったそうだ。これも、実際に番組で実験していたのだが、笑顔と怒り顔では明確に違う結果が出ていた。笑顔の写真の時には左脳の言語野近くが活発に反応しているので、コミュニケーションを取ろうとしている可能性があるのだとか。「話しかけたいという意思」の表れとも考えられるようだ。そうか、笑顔って大事なんだなぁ。私たちは生まれながらにして笑顔に惹きつけられているのである。笑顔でいると男女問わず話しかけられる可能性が高まるわけだ。確かに笑顔の多い人には安心感があったりするもんな~。

恋愛における脳の動き:“出会い”編

 そんな風に“笑顔の大事さ”について改めて考えさせられていたら、脳科学について恋愛感情の面からアプローチしていた。「恋愛は一体脳のどんな部分でしているのか?」という“恋心への疑問”が解き明かされることになったのである。

 まずは“出会い”のシーンから。「好き」「嫌い」を決める脳の仕組みはどうなっているのだろうか? 例えば合コンなどの出会いの場で席に着くと、まずは男性参加メンバーの第一印象についてそれぞれ「この人はイケメン」「この人は優しそう」など、一通り品定めをすることがあるだろう。しかし、驚くことに座席に着くよりも早く、メンズに出会ってわずか“0.5秒”で「好き」「嫌い」を判断しているというのである。人はほんの一瞬で自分のタイプかどうかの判断を下しているのだ。

 番組では、そのメカニズムを取材するために恋愛脳科学研究が最先端だというアメリカへ向かった。シカゴ大学のステファニー・カシオッポ博士が“愛と脳研究のスペシャリスト”ということで、「好き」「嫌い」を決める脳の仕組みについて解明してもらった。彼女いわく「好き」か「嫌い」かというのは、自分が自覚するよりずっと前に脳が反応しているのだとか。

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テレ川ビノ子

テレビが大好き過ぎて、頼まれてもいないのに勝手にテレビを全般的に応援しています。おもしろテレビ万歳!

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