けれども、その彼氏が初めて古閑さんの住むマンションに遊びに来た時に「なんかおかしいな」と違和感を覚えたのだとか。当時賞金を稼ぎまくっていた古閑さんは2LDKの豪華なマンションに住んでいたらしい。彼氏は古閑さんの部屋に来た途端、そのセレブ感に動揺し始めたのだとか。家賃を聞かれたので古閑さんが「40万円くらい」と答えると、彼は驚いて「40万! 俺の手取りの2倍か……」と落ち込んだ様子だったらしい。彼は普通の会社員であったため、プロゴルファーとして賞金やスポンサー契約で稼いでいる古閑さんには経済面で勝てるわけがないのである。
2人でレストランに行って食事をする時も、彼は自分の少ない稼ぎでは、「大して奢ることもできない」と卑屈になってしまっていたそうだ。その度に「全然気にしない、私が全部払うから」と古閑さんがなだめていたのだとか。彼女にとっては、彼がお金を持っていないことなんて、どうでもいいことだったらしい。本当に優しい彼だったそうで、それだけで十分なのにどんどん卑屈になってしまうので、古閑さんは思いの丈をぶつけた。
「いいかげんにしてよ! そのままのアナタでいいのに……、そのままが好きだし、無理もしなくていいの」
と打ち明けると、彼はその言葉によって自信を取り戻したそうだ。そして、その数日後に古閑さんの誕生日がやって来た。彼には古閑さんを高級レストランに連れて行けるような金銭的余裕がなかったので、2人は古閑さんのマンションでささやかなお祝いをすることになった。彼は自分の身の丈にあったやり方で、彼女の誕生日をお祝いしようとしてくれていたのである。以前のように卑屈にならずに、まっすぐな愛情を注いでくれる彼が古閑さんは嬉しかったようだ。
そして、「本当の俺を受け取ってくれ!」と、彼が彼女のために用意した誕生日プレゼントを差し出した。幸せ全開で喜びながら開けたそのプレゼントの中身を見た古閑さんは、驚愕してしまった。なんと“ノート&えんぴつ”のセットだったのだ!! 再現ドラマではキティちゃんのノート1冊とえんぴつが数本映っていた。ウソでしょ……。20歳過ぎた女性の誕生日プレゼントに“ノートとえんぴつ”って……。シャーペンですらないって……。小学校低学年以下のプレゼントラインナップでしょ、これって。当の古閑さんも「これがプレゼントなの?」と自分の目を疑ったようだ。
「あんたが言う“本当の俺”って、これ? もうちょっと頑張ってよ!」
と、彼女は心の中で叫んだそうだ。そりゃそうだ! 彼の中の“本当の俺”って何者なのよ?文房具マニアとか?
ここで再現VTRが終わり、スタジオトークが始まった。VTRには描かれていなかったが、古閑さんはその彼氏に「誕生日(プレゼント)に何がいい?」と聞かれていたそうだ。お金のことを気にする彼だったので、気を遣って予算を聞いてみたら「5、6万円いいよ」と言ってくれたのだとか。あら! なかなかいいお値段なのでは? お金がないと言いながらもプレゼント予算としてはかなり高額な気がする。
そこで、古閑さんはゴルフの時にいつも持って行けば「彼と一緒にいるような気持ちになれるかもしれない」と、化粧ポーチが欲しいと思ったそうだ。それで、「“ボッテガ”のポーチが欲しい」とお願いしたのだとか。彼が提示した予算内で収まる45,000円くらいのお値段だったそうで、彼はそれを「わかった」と承諾していたらしい。それなのに、プレゼントされたのが“ノート&えんぴつ”だったのである。なぜなんだ……。
スタジオの男性芸人たちが、なぜだかその元カレを全力でかばおうとしていて、「こっから始めて行こうと思ったのでは? 次はいいのにしようとか」「それを使って交換日記をしようとしたとか?」と、古閑さんに投げかけたのだが、彼女は「20歳超えて交換日記やんないでしょ~!」と半ギレしていた。
お金のことを気にする彼だったから、レストランには行かずに、自分の手料理でもてなしたりといろいろと彼女なりに工夫して頑張っていたらしい。それにも関わらず、彼から“ノート&えんぴつ”をプレゼントされてしまったので「許せない!」と憤りを感じたそうだ。「あんなの(ノート&えんぴつ)気持ちも入ってない!」と、スタジオで吠えまくってしまったのであった。
そんな古閑さんの元カレエピソードが獲得した得点は68点というビミョーな点数であった。確かに残念な誕生日プレゼントだったかもしれないが、賞金女王の彼女に対しては同情心が働き辛かったようである。古閑さんの稼ぎならば自分ですぐ買えちゃうもんね。でも、大好きな彼氏がプレゼントしてくれたということに意味があるのだろう。それにしても、ポーチが欲しいとお願いした彼女に対して“ノート&えんぴつ”をプレゼントしちゃうなんて、彼はどんなつもりだったんだろう。ギャグだったのか、本気だったのか? 元カレの言う“本当の俺”とは一体何だったのだろうか? その答えは、謎のままどんどん深まるばかりでなのであった……。
■テレ川ビノ子 / テレビが大好き過ぎて、頼まれてもいないのに勝手にテレビを全般的に応援しています。おもしろテレビ万歳!
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