「アメママニュース」というコーナーにはレイザーラモンHG&住谷杏奈の夫婦対談が掲載されていた。お互いを褒めたたえ合う、何の得にもならないコーナーだと思いきや、こんなやり取りが。
杏奈:スケジュールはお互いに把握してますね。今、この時間に何をしてるかわからないってことはないです。
HG:そうですね。マネージャーから携帯にスケジュール連絡が来るんですけど、僕の携帯に来たメールは奥さんの携帯にも届くんですよ。
杏奈:携帯の機種変更をした時に、彼の携帯に来たメールは私の携帯に、私に来たメールは彼の携帯に届くようになってて、「これ、なんだろうね?」と言いながらも便利だから使ってるんです。
HG:そのメールのやり取り、全部奥さんにも行くので、全て筒抜けなんですよ。
ひぃ~。「アメママニュース」を引き続きチェックしていたら「携帯チェックはアリ? 夫婦間のプライバシーはどこまで主張できるのか」なんていう記事も。「夫婦間のプライバシーは、お互いの信頼関係があってはじめて主張できるのではないかと思うのです」と読者からの相談に行政書士が答えているが、これにならえば先のHG&住谷杏奈夫妻は信頼関係がまだ薄いのだろうか……そんな深読みを誘うアメママニュースであった。
アメママ+のトップページからは、おすすめトピックスとしてモデル・蛯原友里の双子の妹で、チャイルド・ボディ・セラピストの蛯原英里の写真が使われたバナーもあった。クリックすると「AmebaGG」という“女性ブロガーのための情報サイト”に飛ばされる。なにやら、3月に「ライフスタイルラウンジ」なるイベントが開催されるという案内ページになっている。参加方法をみれば「Ameba Meisterにご登録いただいている方」と……さらに「Ameba Meisterになるには」というボタンをクリックすると、また新規ページが開き……いくつ新規ページ開かせるつもりだ! イラッとするが心を落ち着けてよく見ると、Ameba Meisterになれば“雑誌やテレビ等メディア出演を支援”してもらえるうえ“趣味を仕事につなげる”を支援してもらえ、“著名専門家セミナーへのご優待”があるという……。「Ameba Meister審査基準」は、女性であることが必須、そしてアメブロ月刊ページビューが1000以上orフェイスブックの友達100人以上orツイッターフォロワー数100人以上だという……。案外ハードルは低いが、いかんせん先に述べた特典が怪しくて登録してみるのが怖くなって引き返した。
引き返しつつ蛯原英里のブログをチェックすると、記事ではベビーグッズの紹介をしていたり、トップページではべビーマッサージや産後トレーニングの著書が多数紹介されていた。『蛯原英里のエルゴエクサ』(主婦と生活社)ってすごい斬新なトレーニングだが、腰を悪くしてしまいそうだ。経歴を見るとNICUの看護師として6年勤務し、その後サマンサタバサの子会社にプレスとして転職したというが、あまりのジョブチェンジぶりに、なにがあったのか心配になってしまった。
サイトの作りはわかりづらく、コンテンツも一般人のブログを集めたユル~イ雰囲気。ただアメママ公式ライターという称号を与えることで、満たされたいママさんたちから記事をかき集めているようにも見える。承認欲求丸出しのママさんたちのコラムを読むのはなかなかに楽しいが、果たしてこのサービスはいつまで続くのだろうか……。
■ブログウォッチャー京子/ 1970年代生まれのライター。2年前に男児を出産。日課はインスタウォッチ。子供を寝かしつけながらうっかり自分も寝落ちしてしまうため、いつも明け方に目覚めて原稿を書いています。
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