そして3番目の「1日3食キチンと食べる」のが間違いということについて。南雲先生いわく、あらゆる動物の実験において、食事量を4割減らしたところ、寿命が1.5倍増えたそうだ。これは、マサチューセッツ工科大学のレオナルド・ガレンテ教授が発見した現象だそうで、教授がその原因を調べたところ「サーチュイン遺伝子」という “長寿遺伝子”を発見したそうだ。その若返りに繋がるという遺伝子は「命が危険な時」=「飢餓状態」である時に発動するのだとか。つまり、「腹八分にすれば若返る」と言うのである。
では、実際に「若返るための食事法」とはどのようにすれば良いのか? 南雲先生は、「カロリー制限」ができなければ「1日、1~2食にする」という食事法を挙げた。「1日1食だったらドカ食いしていい、何でも好きなものを食べていい」と自信を持って提案していた。ただし、体に良くないような、素材の悪いものは食べないで欲しいとのこと。う~ん、ドカ食いって、それこそ胃がもたれそうな気がするのだけど……。
南雲先生の一連の健康法を聞いた後に、隣に座っているトオルさんがどのようなスタイル維持をしているのか気になった加藤さんは「仲村さんの食事はどうなってますか?」と尋ねた。すると、トオルさんは「(南雲)先生がおっしゃってることをほぼやっている」と、サラッと答えた。まさかの回答にどよめくスタジオ。“トンデモ健康法”だと思っていた特殊な健康法を、スタイル抜群の仲村トオルがすでに実践していたとは!
トオルさんの食生活を聞いてみると、朝ご飯は水分のみ(!?)、昼ご飯は食べてもほんの少し(軽食のサンドイッチすら滅多に食べないらしい……)、夜ご飯はちゃんと食べるそうだが、
「お腹が減ってない状態で食べるのが嫌なんですよ」
と、ストイックな食生活を送っていることを明かした。現在出演中のドラマ現場でも、みんなに昼ご飯へ行こうと誘われても、トオルさんは行かないそうだ。そのせいで共演者はトオルさんが食べているところを見かけないらしい。それはそれで、なんだかちょっと寂しい感じがするような~。また、トオルさんは外出先で、夜になる前にお腹が空いてしまった場合でも、
「今日、帰ったら(ご飯が)あるとわかってる時は、外では食べない」
と、奥さんが作ってくれるご飯を優先的に考えている、良き旦那さまの一面を覗かせた。よっ! 心の中も男前~! そんな言葉に女性出演者たちは、ウットリしてしまうのであった。トオル兄貴、さすがっすね~♪
ただ、南雲先生が提唱するこのような特殊な食事法は、メタボ的な大人向けであって、子供・病人・お年寄り・妊婦などにはやはり、1日3食であることが望ましいそうだ。そして、いずれにしても食事は量よりも質が大事であることを強調していた。野菜は根から葉まで全部、果物も皮から丸ごと食べることで完全栄養が摂取できるそうだ。
そんな南雲先生は、既婚者であるが自分の食事は自分で作っているらしい。奥さんは奥さんで別に食事を作っているらしく、旦那さまである南雲先生の書いた健康法の本も読んでくれていないのだとか! もう、スタジオも大爆笑である。あんなに、アツく語ってきた“南雲流健康法”が一番身近にいる家族には全く受け入れられてないという切なさ……。テンションの下がりまくった南雲先生に、
「俺ら一生懸命、授業聞いてきたのに!」
「まず夫婦仲(が大事)でしょ!」
と、イタズラっぽくヤジを飛ばす男子生徒たちの面々。南雲先生いわく「奥さんにウソをついたりするので、あまり尊敬してもらえない……」とのこと。それって、自分のせいじゃん! 自業自得である。たくさんの人々に、自らが編み出した健康法を伝授することも素晴らしいことであるが、ウソをつくばっかりに、身内に理解を得られていないのはなんともお粗末であった。健康法についてはウソではないそうなので、南雲先生の提唱するもので興味のある健康法があったら、試してみるのはいかがだろうか? 私には食べてすぐ寝る勇気もないし、1日1食のドカ食いで満足できる自信はないのだが……。
■テレ川ビノ子 / テレビが大好き過ぎて、頼まれてもいないのに勝手にテレビを全般的に応援しています。おもしろテレビ万歳!
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