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結局、都合の良いセフレでしかなかった『失恋ショコラティエ』のえれな

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『失恋ショコラティエ』公式HPより

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ドラマ『失恋ショコラティエ』にみるいろんな形の片想い

 毎週楽しみにしていた月曜日の至福タイムが終わってしまった。そう、Twitter(@orange8asumo)でもたびたび実況や感想などを呟いていたドラマ『失恋ショコラティエ』だ。2014年1月13日より3月24日まで、フジテレビの「月9」枠で放送された。

 私は実はあまりドラマは観ない。よほど気になる内容か好きなキャストが出ている場合に限り何度か観るが、大抵は途中で飽きてしまうことが多い。しかし『失恋ショコラティエ』は私がずいぶん前から女性モデルの中で一番好きな顔である水原希子が、なんと主演・松本潤のセフレ役えれなとして出演していた。こりゃ毎週録画しようじゃないの!……と見続けていると、石原さとみ扮するぶりっこサエコさんも勉強になる&癖になるキャラクターで思いっきりハマってしまった。水川あさみ演じる30歳すぎて女こじらせすぎた薫子さんのツッコミも面白く、あまりの恋愛下手さと可愛げのなさは小馬鹿にしたくなるが実は共感ポイントも満載。

 そう、このドラマは女性陣のキャラがとても良かった。見事に誰かに感情移入ができたり、「いるいるこういう女~!」という身近な存在だったり、なかなか周りにはいない憧れる小悪魔的キャラクターがいたり。

 原作は発行部数100万部を超える漫画であり、ドラマよりも先に原作を知っていた視聴者も多いのであろう。主人公がエッチな妄想をするシーンが多く見受けられるが、松潤ファンが「絶対にあそこまでやらせないで!」とフジテレビに数百件もの抗議が殺到したという。その反響を制作側は無視できなくなり、大幅に濡れ場を削った、と関係者は語る。松潤なんてどうでもいいからさらにエロい石原さとみや水原希子が観たかったわ……。

主人公が誰よりも女々しくて

 主人公の爽太君(=松潤)は、高校1年生の時、1年先輩のサエコ(=石原さとみ)に一目惚れし、一途に想い続ける。両想いになったと思い込んだ爽太はサエコの大好きなチョコレートを手作りしバレンタインの前日に渡すも、受け取ってもらえず。なぜならサエコ曰くクリスマスイブにキスはしていたものの「エッチはしてない」から、「付き合ってない」らしい。

 傷心した爽太だったが、サエコを振り向かせるためだけにサエコが好きなチョコレートの修業をするためフランスへ行き、ついにショコラティエとして日本で自分の店を持った。そこでサエコが店を訪れるようになり再会を果たすものの、当の彼女は金持ちで専業主婦大歓迎の好条件男とあっさり結婚。それでも爽太の気持ちは変わらない。

 驚くことに、有名ショコラティエになってからの爽太はあっさりサエコに「元彼」として認められてた。「あの人私のこと好きだったよな~、ちょっと有名になったし、チョコレート好きだし会いに行ってみよ~」くらいの軽いサエコの気持ちが爽太をどんどん重くさせていったと推測する。

 爽太も本当は他の女を好きになりたかったと思うのよ。けどそれをさせないサエコさんの小悪魔テクニック。救いようがなさすぎる。

 爽太が言う「天然か計算かわからないイノセントさ」は、まさに男心をつかんで離さない。これを実践できる女が果たして何人いるのだろうか。だからこそこのドラマを観た8割の女は「可愛いけどイライラする」という感想をサエコさんに持つ。

「見え見えだから、可愛いんじゃん。見えなかったら可愛いって思えないよ。いいんじゃない? べつに。そこは計算通りに思ってあげても。何も損してないし、こっちは可愛いもん見れて、それだけで幸せじゃない」 

 こんな爽太の名言がある。わざとヒールの低い靴を履く時もあれば、背の高い彼と顔の距離を近づけるためにヒールの高い靴を履く。合コンで思いっきり薄着で行って男性からコートを羽織ってもらうことも視野に入れているサエコさん。恐るべし計算女。しかしそれが見え見えだからこそ好きだという男もいるのよね、実際私もブスッとしてる女より男に可愛いと思われるための努力をしているほうが可愛いと思うもの。

 天然ならめちゃめちゃ可愛い妖精さんだし、計算をしているならそれはそれで自分相手に計算してくれる特別感が嬉しいわけね。男側の気持ちもわかるわよ。私だってなれるならこうなりたい。でもなれない。本当に仕草も言葉もあざとくて、ズルくて、可愛い。これは天性のものだと思う。

 サエコさんに見習うべきところは多い。ああいう女が玉の輿に乗るのである。

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アスモデウス蜜柑

好奇心旺盛な自他共に認める色欲の女帝。長年高級クラブに在籍し、様々な人脈を得る。飲み会を頻繁に企画し、様々な男女の架け橋になり人間観察をするのが趣味。そのため老若男女問わず恋愛相談を受けることが多い。趣味は映画鑑賞で週に3本は映画を見る。

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