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感情が昂って「泣く女」と化した時、どうすればいいのか

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Photo by Champagneshowers from Flickr

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 「涙は女の武器」と言われます。たしかに普段は気丈に振る舞い仕事もできる同僚女性が、ちょっとした失敗で涙を流していたら、そのギャップにグッときてしまうかもしれません。

 いや、でもな~、ちょっと待て。そういうのはエロ漫画でよくあるシチュエーションに過ぎず、現実にそんな場面に出くわしたら「わ、なんか泣いちゃってるよ……うわ~、どうしよう……嗚咽がオフィス内に響いちゃってるし……課長、早いところ、なんかケアしてくれよ~、っつーか泣くならトイレで泣いてこいよ~」とか思うでしょう。

 およそ2年前の記事になりますが、マイナビウーマンで【男性に聞く「女子の涙のNGポイント」】というリサーチ結果がありました。ふむ、やはり「強気女子のギャップ」をアリと捉える男性はいるわけですね。また、サプライズのプロポーズやプレゼントなんかで嬉し涙を流してもらえたとしたら、男の側も「大・成・功♪」とニヤニヤできて喜ぶのでしょう。けれども、基本的には女の涙って男にとって面倒なものでしかないと思います。前出のリンク先記事において、NG涙にはどれも「涙によって自分の悪いところをごまかそうとしている」という点が共通していますが、でも、それだけじゃないです、女の涙の面倒くささは。

 そもそも「泣けばごまかせる」と思って泣く女性って、そんなにいないですよね。泣いて済むような問題だったらそもそも男性も怒らないし(泣いたら許すような男なんか甘すぎてダメですよ。そんな程度の怒りなら最初から見せるな、と言いたい)。よく泣く女性って、自分の愚行をごまかすためにわざと泣いているのではなく、泣きたくないのに感情が昂り過ぎて制御しきれずに「泣いちゃう」方が多いと思うんです。だから余計に面倒なんですけどね。

 いったん泣きのスイッチが入った女性って、男性が何を言っても、どんな慰め方しても、簡単には泣き止んでくれないじゃないですか。恋愛における涙だけではありません。冒頭の妄想に戻って、仕事のミスをした同僚女性が隣の席で泣いているとしましょう。その時に周囲の人間が「大丈夫だよ」、「そんな大したミスじゃないって」と慰めても、すぐに泣き止まないですよね。あろうことか、その言葉をかけたせいで余計に激しく泣いちゃったりするじゃないですか。そうすると「え、なんか俺が泣かせたみたいになってる!?」とこっちが動揺しちゃいますよね。

 恋愛関係において、男性側が約束をすっぽかしたり記念日を忘れたりして女性が怒り、泣いちゃう時もあるんですが、たとえ自分が悪いそうしたシチュエーションでも、やっぱり面倒だなあ……というのが本音です。だって、謝っても泣き止まないし、反省しても泣き止まないし。こういう時は、彼女の感情の昂りが収まるまで待つしかないのですが、とにかく空気は重いし気まずいし、正直近所の友達の家に逃げ込んじゃいたいよ、と思うこともあります。

 しかし、これは泣き止まない女が悪いのではなく「こちら側の対処次第で、泣き止ませることができる」と考えている男性側の誤解なのかもしれません。赤ん坊が「お腹が空いたから」、「オムツを替えてほしいから」、「眠いから」泣いているのと違って、感情を昂らせた女性が泣くのは「慰めてほしいから」というだけではないじゃないですか。そりゃ慰めても泣き止まないですよ。謝ったとしても、男性が常習犯だったとしたら「その場しのぎ」と受け止められ、いっそう状況を悪化させることになりかねません。また、今後そのようなことのないように話し合いをしようとしても、泣いている状態では冷静に会話もできません。

 女性が目の前で泣き出した時、男性が取るべき最善策は「相手を落ちつかせること」そして「相手が落ち着くまでじっと待つこと」なんだと思います。相手の神経を逆撫でしないように上手いことやって、お茶を淹れてあげたり、ずっとベッドのなかでハグしてあげたりして相手が落ちつくのを“待てる”男性がいれば、それはめちゃくちゃに「イイ男」ではないかと私は思うのです。もちろん、お茶を淹れたからといって女性がすぐに落ちつくわけではないです。ハグしている間にムラッときてセックスしたくなっちゃったりもするでしょう(そこは我慢!)。そのフォローにはある程度時間がかかり、面倒なのは当たり前です。

 「面倒だから女は男の前で泣くな!」とは申し上げません。しかし、女性には自分の涙が相手に「めんどくせーなー」という印象を与えていることをまずは認識していただきたい(すでにご存じで今さら言われなくてもわかっとるわ、という方はどうぞそのままスルーしてください)。たとえ過去に貴女が泣いて許されたり要望が通った経験があるとしても、それは貴女の泣く姿が可愛いだとか、可哀想だったから、ではありません。相手はただ単に面倒だったから泣いている人が有利なようにしてあげた、というだけです。それが繰り返されれば、うんざりされるのは当たり前でしょう。

 ただ、仮に女性側が「男性に私を泣きやませて欲しい」と願いながらわんわん泣いているとしたら……「めんどくさい女度」は凶悪なまでに高まります。他人に感情をコントロールしてもらおうなんて望まないでください。大人ならまず自分で感情をコントロールできるようになって欲しいですよね。じゃなきゃ、めんどくさすぎて速攻で捨てられる女になってしまいますよ。まあ、誰もが涙を自在にコントロールできるならみんな芸達者な女優になってしまいますし、感情を制御できないから涙がでているわけだし、そのへんは難しい。

 男性的には、女性が「本当は泣きたくないのに泣いちゃったやだどうしよう」と思うのであれば、男の謝罪なりなんなり一定の満足な対応が見えた時点で「ごめん、ちょっと2時間ぐらい一人にさせて」とか「ごめん、ちょっと今日はもう帰るね(or帰って)」と言って欲しいです。泣かれた側にとって一番ツラいのは「これ、いつまで続くんだろうな……」という不安感なのですから……。

■カエターノ・武野・コインブラ /80年代生まれ。福島県出身。日本のインターネット黎明期より日記サイト・ブログを運営し、とくに有名になることなく、現職(営業系)。本業では、自社商品の販売促進や販売データ分析に従事している。

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カエターノ・武野・コインブラ

80年代生まれ。福島県出身のライター。

@CaetanoTCoimbra

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