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終わらないベビーカー論争の遠因は巨大ベビーカーの重量?

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Photo by shikoh from Flickr

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 国土交通省は3月26日、「ベビーカー利用にあたってのお願い」と「ベビーカーマーク」を公表した。これは昨今たびたび噴出する、交通機関でのベビーカー利用についての是非を問う議論やトラブルを受けて昨年設置された「公共交通機関等におけるベビーカー利用に関する協議会」が検討を進めた結果、発表されたもの。ベビーカー使用の乗客へ向けた“安全な使用”と、ベビーカー使用者を含めた全ての乗客へ向けた“ベビーカー利用への理解・配慮”についての、ふたつの課題に応えたものとなっている。

 「ベビーカー利用にあたってのお願い」内のチラシ『ベビーカーの安全な使用のお願い』には、ベビーカーを使う際のシートベルト着用、段差や隙間への注意、エスカレーターでの折り畳んでの乗車、止めている時のストッパー使用に加えて手でベビーカーを持っていること、などベビーカー使用時における交通機関利用時の注意がイラスト付きで示されている。『ベビーカー利用への理解・配慮のお願い』ポスターには、ベビーカーを使用している乗客への配慮(エレベーター利用時に心遣いを見せることや、階段などの上り下りで困っているときに声かけをする等)とあわせ、『ベビーカーの安全な使用のお願い』に掲載されているものと同様、ベビーカー使用者への注意点が掲載されている。

 まどろっこしいが、報道発表資料の「協議会とりまとめ」を読むと要するに、混雑しているといった例外はもちろんあるが、基本的に交通機関ではベビーカーを折り畳まなくても利用してよい、というのが基本方針となったようだ。

 同資料にもあるとおり、常日頃から交通機関におけるベビーカー使用については賛否が分かれている。使用者から見た場合、ベビーカーを折り畳むには子供を抱っこしなければならず、また折り畳むには、シート下部の荷物入れや持ち手にひっかけている荷物、それも子供のグッズが大量につまったものを、手に持たなければならない。さらに子供がまだ自分で歩けない場合は、その状態でベビーカーを折り畳まなければならないので、これはもう神業の域だ。常人には無理である。一方、他の乗客から見れば、混んでいる時間帯に巨大なベビーカーを押して堂々と乗り込んでくるような乗客は迷惑千万でしかないうえに、混雑した車内が強く揺れた際に起こる人の波で赤ちゃんがベビーカーごと押しつぶされるのではないかという危険もある。

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ブログウォッチャー京子

1970年代生まれのライター。2年前に男児を出産。日課はインスタウォッチ。子供を寝かしつけながらうっかり自分も寝落ちしてしまうため、いつも明け方に目覚めて原稿を書いています。

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