【イタい部門】
先に挙げた篠田とともに、バービー人形生誕55周年のメモリアルブック「Barbieぴあ」の企画で、バービー人形のデザインとプロデュースを手がけたことが4月後半に報じられた益若つばさ(28)も、オシャレかどうか疑わしい存在として注目が集まっている。益若はこのプロデュースにあたり「高校生のころから集めだしました。人形に憧れるだけではなく、バービーの写真集も買って、メークのマネもしていました。今でも憧れです」とバービーへの愛をコメントしているが、長年変わることのない益若の金髪ロングヘアからはそんな思いも見てとれる。彼女はギャルではなく「お人形になりたい」のだ。
ブログにアップしている私服はガーリーなものが多く、最近ではパンプスにラインソックスを合わせミニスカート……とスタイルは一貫している。写真を撮る時はほぼ100パーセント内股になっているところに永遠の少女でありたいという強い執着を感じ、息が詰まる。タレントの千秋(42)も、ヴィンテージシャネルを集めているというセレブ情報が飛び交いつつも、ブログにアップされている衣装や私服の写真はロリータパンクそのもので、その傾向にはブレがない。40代になり何かしらの方針転換があるかと注視していたがこのままのスタイルを貫いており、もはや林家パー子のような、黒柳徹子のような、流行も女性であるということも越えたひとつの“存在”として芸能界での居場所ができつつある。益若は、現在のギャルロリータ路線をこのまま貫き、彼女たちのように女性という生き物を超越した存在になることができるのか、気になるところである。
元AKBの板野友美(22)は昨年10月、ツTwitterでサンローランのコートを購入したことをつぶやいた。「悩んだけど買っちゃった 一目惚れ。SAINT LAURENTのコート」というが、約30万円のアイテムであり、しかも主張強めのヒョウ柄でもあることから「センスが絶望的」「趣味悪い」などと批判が集まった。AKB時代はなぜか「オシャレ番長」と呼ばれていたが、当時も私服(ボリューム満点ファーブーツやファーポンチョ、袖の長すぎる変形ブラウスにワイドフレアーのサロペットなど)をテレビで公開した際に物議を醸している。彼女は身長が低くモデル体型ではないのだが、あえて大人びた表情を作り、ルブタンの超厚底靴を履いて自らを「盛る」癖がある。22歳で30万円のサンローラン(しかも靴やバッグではなく服!)に手を出してしまうところに、一人前に見られたい願望の強さを深読みしてしまう。
自身がプロデュースを手がけるブランド「Saruru」が絶望的にダサいことでも話題になっている辻希美(26)も、モーニング娘。時代からの目元パッチリメイクに茶髪おだんごヘア、ゆるデニムに大きめスニーカー、スウェットなどを合わせ完全に地方のDQNヤンママといったファッション。ダサさを通り越し痛々しさしか感じない。ただあれはあれで「等身大」の辻のようだから、妙に「お母さんらしく」とか「人妻っぽさ」など意識しない点はいいのかもしれない。
【ダサイ部門】
財力にモノをいわせハイブランドで固めつつも、全くオシャレに見えないのが神田うの(39)だろう。神田はレギュラー出演している「ノンストップ!」に私服で出演していることをブログに綴っているが、完全な成金おばさんといった雰囲気である。マザー牧場に行った際の様子を綴ったブログ記事では、紫外線対策で子どもも自分も白い大きなハットをかぶり、大きなサングラスにストール、トレンチコート……と、変質者一歩手前の装いとなっている。取材時のコーデのコートもすごい。
綾菜(26)も似たようなファッションセンスの持ち主だ。当初、アクセサリーが主だった自身のプロデュースブランド(パクリ疑惑などオシャレとは程遠い騒動もかつて持ち上がった)「P.E.」には洋服もラインナップに加わり、ブログでもたびたびその着画がアップされているが、4月27日に公開されたビジューワンピース(もう完売?)が強烈だ。唇やハートの形のビジューが珍妙な間隔でワンピ前面に配置されていて、卒倒しそう。「可愛いでしょ?(*^¬^*)」という綾菜のブログでの問いかけにも絶句するほかない。
NHK朝の連続テレビ小説『あまちゃん』で一躍有名女優へと躍り出た能年玲奈(20)は2月に私服姿をフライデーされた際、モコモコのベージュのジップアップジャケットに膝下のタータンチェックプリーツスカート、白タイツにナイキのスニーカー、大きなメガネ……といったファッションに注目が集まった。ショッピングモールでは1000円〜3000円台の商品を物色していたことや帰りの電車では普通に座席に座り眠りこける様子も報じられている。公式ブログにアップされる私服写真は、長らくイメージモデルを務めている「Né-net」の服を身につけていることが多く、ダボッとしたTシャツに花柄刺繍のカーデ、膝丈のスカートなど、フライデーされた際と似たような、エロさ皆無のカワイい系ファッションだ。これには「かわいい」という声もある一方で「それにしてもださい」など両極端な意見が目につく。