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AKB48握手会の惨劇は、アイドル稼業だけでなく業界全体の問題

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 25日に岩手県滝沢市砂込の岩手産業文化センター「アピオ」で行われていたAKB48の握手会。その際に、AKB48メンバーの川栄李奈(19)と入山杏奈(18)、そして会場整理にあたっていた男性スタッフの3人がファンの男性にノコギリ状の刃物で切りつけられるという衝撃的な事件が起こった。

 3人は頭や手に怪我をし、病院に運ばれたが命に別状はないという。なお、彼女らを切りつけたファンの男性はその場でスタッフらに取り押さえられ、殺人未遂容疑で現行犯逮捕された。

 この日、現場では午後1時から9時までの予定で握手会が行われており、ファン数百人が来場していたとのこと。ファンに対して、メンバーと握手ができるテント内に入る前には手に危険物を持っていないかどうかのチェックが行われていたが、バックの中身を調べる等の手荷物検査は実施されていなかった。また、容疑者は手ぶらでテントに入ったが上着の中に隠し持っていた凶器を取り出して暴れたという。

 ファンとメンバーの交流の場として、AKB48が長年大切にしていた握手会で起こってしまった悲惨な事件。しかし、握手会では以前から一部のファンによるメンバーへの暴言等のトラブルが問題視されていた。北原里英(22)や渡辺美優紀(20)らが自身のGoogle+やテレビ番組でそうしたトラブルについて言及したこともあり、ファンからは「いつか大事件に発展するのでは」との懸念も漏れていたが、今回それが現実のものとなってしまったことになる。

 また、握手会といえば、突発的に体調不良等の理由で欠席するメンバーが発生し、そのことについて「ただのサボリ」「そんなにファンと握手するのが嫌なのか」とバッシングが殺到するケースもあった。しかし、実際のところ何時間も立ちっぱなしでひたすら握手をするという現場はかなり過酷なものだと推測でき、体が万全でない時に無理をして出席すれば、その後体調が悪化する恐れがあるのは明白。そういったことを踏まえて体の回復を優先し、結果的に批判を浴びたメンバーを見て、体調が悪くても無理をして握手会に挑む面々もいたかもしれない。

 握手会を楽しみにしているファンの心境も理解できるが、アイドルといっても人間であり、どうしても体調が優れない時はある。「プロなんだから体調管理はできて当然。仕事を休むなんてけしからん」という論調は、ブラック企業そのものではないだろうか。

 暴言を浴びたメンバーや、休んだことでファンから反感を買ってしまったメンバーを目の当たりにしながらも握手会を敢行してきた彼女たちの苦労は並のものではないだろう。そんなプレッシャーや予期せぬ事態がありながらも、彼女たちがこれまで握手会を続けてきたのはファンとふれあう機会を少しでも作りたいという想いがあるからで、今回の事件はその想いを踏みにじった最悪な行為だと言える。

 なお、こうしたファンによる襲撃はいまに始まったことではない。美空ひばりは舞台でファンに塩酸をかけられ、松田聖子(52)はコンサート中に凶器で殴られたことがある。山下智久(29)もJr.時代に男性ファンによってシンナーを顔面にかけられる事件があった。伝説のアイドル・山口百恵は引退、結婚後にスタンガンを持った男に自宅襲撃を受け、18歳当時の吉永小百合もナイフとピストルを所持した男に自宅に忍び込まれて襲われた恐ろしい経験を持つ。そのほかにも、岡田奈々や田村英里子、山口智子などが暴漢被害を受けている。いずれも卑劣な犯行としか言いようがない。

 とりわけアイドル稼業はファンに疑似恋愛を体感させ距離感を錯覚させる側面が強いことは否めず、商売のシステムそのものを見直す機会になるだろうが、ファンや“信者”がつけばどんなタレントだってアイドル(=偶像)になる。握手会やサイン会などファンとの距離が近いイベントはAKBや他のグループアイドルのみならず、多くのタレントや文化人、スポーツ選手などが連日のように開催している。そこにどんな人間がファンを装って紛れ込むかはわからない。アイドル業界だけの問題として片付けることはできないだろう。これを機に、業界全体で再発防止に取り組む必要があるのではないだろうか。
(シュガー乙子)

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