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結婚のメリットのひとつ「新規の恋愛関係を築かなくて良い」

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『ネットがつながらなかったので仕方なく本を1000冊読んで考えた そしたら意外に役立った』角川書店

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 今年4月に『2ちゃんねる』の開設者である「ひろゆき」こと西村博之さんが入籍していたことが話題になりました。かつて「an・an」(マガジンハウス)に掲載された堀江貴文さん(ホリエモン)との対談記事では「結婚にメリットや意味を感じない」と語っていた彼に、どういう心境の変化があったかはわかりません。かたやホリエモンのほうは相変わらず「結婚によるメリットはゼロ」という態度を変えていないようです(堀江貴文×はあちゅう恋愛対談/モテる男にはセフレ戦略が効く!スパルタ恋愛論)。

 人気ブロガーのはあちゅうさんとのこの対談では、前述の『an・an』で展開された「結婚メリットゼロ」論が繰り返されています。曰く、

●  「役所が発行する紙、一枚で何が保証されているのかわかんない」
●  「婚姻届を出したとしても奥さんが逃げ行かないっていう保証はない」
●  「愛って保証できるもんじゃなくて、最初のちょっとした掛け違いが溝をうんでいって、いつしか埋められない溝ができていくのは普通」

 だそうですが、離婚歴のあるホリエモンが言うと、一度も結婚していない男が言うよりは説得力があるような。その口ぶりに軽くイラッとはくるんですが(シャバに痩せて出てきて、ちょっと良い男っぽくなったかと思いきや、本質は変わっていなかったことが如実にわかる)、結婚した夫婦の3組に1組が離婚している、という近年のデータを見ると信憑性も増してきます。

 たしかに婚姻届の提出や、結婚式の神父さんの前での誓いによって、永遠の愛が保証されるわけではありません。しかし、「だから、そんな制度なんかに縛られるのはナンセンス」という論法は逆説的に、彼が正真正銘の愛を支持しているようにも読めます。制度によって縛られるのではなく、ホントの気持ちによって関係しあうことをホリエモンは求めているのですから、これはロマンティックとしか言いようがない。イイ男を捕まえたかったら「セフレから本命に昇格するのを狙え!」とか言っている割には「なんとなく適齢期ってヤツだから結婚せねば~」と思っているアラサー女子よりも、ホリエモンはピュアなのでは……。

 しかし、既婚男性という立場の私は、制度に縛られない「正真正銘の愛」を求めるのってツラくない……? 疲れない……? とも思います。高収入な著名人であれば、歳をとっても女性から求愛され続けるでしょうし、本人のギラギラした欲望の炎が消えてしまわない限り、ずっと「その時点で一番好きな女性」と付き合っていられると思います(それだけギラギラし続けられるからこそ、著名人はその名声を手に入れられたのかもしれません)。しかし、普通の人は違います。

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カエターノ・武野・コインブラ

80年代生まれ。福島県出身のライター。

@CaetanoTCoimbra

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