「日本のディープな場所で働く男女」に注目する本連載。前回に引き続き、アブノーマルなスカトロという性的嗜好を売りにしたマンションで働くナオ(20歳・仮名)のインタビューをお届けするわ。
――ナオは4時間しか働かないって言ってたけど、その場所自体の営業時間が4時間ってことなら短くない?
「うん。そういうお店って少ないから遠方からもわざわざ来てる人が大半で、終電で帰るお客さんが多いから23時には完全撤収」
――じゃあそこにいる女の子で、昼間は普通の職場で働いてる子も多いわけだ。
「そうだね。会ったことある子は、本当に普通の子が多いよ。超美人って子もいないし、絵に描いたような普通の子」
――スカトロのプレイはそこでが初めて?
「スカトロってまずどこからなのか、人によって違うと私は思ってて」
――私は糞尿に触れる、見る、の時点でスカトロだと思ってるわ。
「普通そうか。私は実はまだウンチは出せてなくて」
――あ、そうなの? NGなの?
「いや、結局生理現象だからね。その日のその時間に出せって言われても難しいんだよね(笑)」
――物理的な問題なわけね。
「私は特に元々快便で決まった時間にいつも出るし、出したい時に出しちゃうから……溜まった時に店にちょうどいたことがない。別に抵抗ないし、溜まってればお金になるから出したいんだけど」
――お客さんに注文されても出ないもんは出ないものね。
「『ウンチ溜まってる?』って毎回聞いてくれるお客さんもいるんだけどね。タイミングさえ合えばいつでもどうぞ! って感じ。オシッコはお酒飲んだりしてある程度コントロールできるけど」
――元々抵抗がないの? スカトロに対して。
「私自身がスカトロ好きなわけじゃないし、ウンチなんかは特に臭いし触るのも見るのも苦手だから食べるとかは無理だよ。飲ませるとか食べさせるのは別になんの抵抗もない」
――なるほどね。抜きのサービスは挿入もあるの?
「それはなし。基本、手とか口とかのサービスだね。範囲は女の子によりけりだから……例えばお客さんが『おっぱい触っていい?』って言っても『やだ』って言えばそれで成り立つし。風俗店だったら基本メニューに含まれるからそんなの許されないんだろうけど、うちはそうじゃない」
――女の子にとってしたくないことはしなくていい、と。
「そう。例えば顔面騎乗のメニューがあるんだけど、それも女の子が『パンツは脱ぎたくない』って言ったら料金は変わらずにそれで通るし。そんなんで『なんだよ、ケチ』とか言うお客さんもいないからね。それだけでも追い出されちゃうと思う」
――そうなのね! 本当に管理されてるのね(客が)。