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不倫SNSへのアクセス遮断、しかし実態は? 姦通罪のある韓国・タイの不倫事情

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不倫SNS登録者数がぶっちぎりに多い国は…日本です。

 日本でも話題になった不倫SNSサイト「アシュレイ・マディソン」。その韓国版に対して、韓国当局がアクセスを遮断したのは、今年4月のことだった。AFP通信によると、韓国放送通信審議委員会は、

「健全な性道徳と婚姻の絆、家庭生活を保護することを目指した関連法の精神を鑑み、不倫をあおり立てる同サイトへのアクセスを遮断することを決めた」

と声明を発表したそうだ。韓国には姦通罪があり、最高で2年の懲役刑が科される。現行法との摩擦や、社会的な道徳的な立場から、国が直接介入した形だ。

 遮断されて現在ではアクセスできないものの、「アシュレイ・マディソン」は韓国公開初週で5万人の登録者を集めたそうだ。社会的にはタブーとなっているものの、“不倫”に興味津津な人々が実は多いという証拠でもある。

 ほかにもおもしろい統計がある。市場リサーチ会社「ハリス・インタラクティブ」が2011年に行った調査によると、「浮気をしたことがある」と答えた韓国人男性は34%だったそうだ。これは、調査が行われた36カ国中2位。ちなみに、1位はタイで54%だった。

 韓国の姦通罪は女性に不利にできているという点が度々指摘されている。そのため、女性が正直に「浮気したことある」と答えるとは考えづらい。しかし、男性の約1/3が浮気していることを考えると、それに比例して、浮気している女性も少なくないともとれる。

 この「アシュレイ・マディソン」関連の報道について、韓国では、

「不倫斡旋を公式にうたうサイトが登場するなんて!」
「むしろ、不倫が増えてしまうんじゃないか」
「既婚者の70%が不倫願望があるなんて嘘だ」

など否定的な考えが多かった。逆に「不倫ができる〜。うれしい!」などの肯定的な意見はあまりなかったようだ。………とまじめに、韓国における浮気や不倫に関する実態を調べていると、日本ではあまり馴染みのないサイトを見つけた。

不倫は自分の手で暴く!

 その名もずばり「夫婦チェック」。

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 一言で説明すると、不倫摘発のための専門グッズ、サービス販売サイトだ。しかも、不倫というキーワードで検索サイトのトップにくる。日本で同様のサイト見つけようと思うと一苦労だ。日本では不倫は探偵などに調査をするのが一般的と考えれるが、韓国ではグッズを買って、自ら摘発に乗り出すケースも少なくないということだろうか。

「あなたの大切な家庭の幸福を守ります」というキャッチコピーが、トップ画面にかわいらしく添えられている同サイト。だが、やっていることは、なかなかエゲつない。

 まず、わかりやすいのが、『携帯データ復旧サービス』だ。電話番号や映像、写真、LINEやカカオトークなどの削除されたデータを復旧するサービスを行っており、脅威の復旧率99%を謳っている。利用者の掲示板をのぞく限り、このサービスに質問が集中しているよう。

 次に目を引くのが、『超精密リアルタイムGPS』。仕掛けた方はスマートフォンや携帯電話で常にモニタリングが可能という優れモノである。サイズも手のひら大で扱いやすそうだ。

 きわめつけは『精液反応検査薬』! こちらは、男性の精液だけではなく、女性の膣分泌液や、尿の成分も検出できるという触れ込みである。サイトには、親切にも使い方を解説した動画(※少しだけグロ注意)も添えられている。

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 実際に使って判別に困ったときには、写真を撮影し、サイトに投稿すると結果を判断してくれる……というアフターサービスもついている。日本でも『精液反応検査薬』は売られているようだが、さすがに“真偽判定”まではケアしないようだ。

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河鐘基

エンターテイメントから政治まで、韓国の社会問題を広範囲に取材。雑誌やウェブ媒体を中心にライター活動を展開中。K-POPも好きだがAKB48の方が好きという、韓流ライターにあるまじき趣味を持つ。さらに正直に言えば、ローラのほうが好き。

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