インタビュー

叶恭子インタビュー/「大切なことは膣圧ではありません」ヴァギナコントロールの匠

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K 例えばわたくしがヴァギナによってペニスを刺激している時、膣内でペニスがどのように反応し変化していくかを感じ取ることができます。当たり前ですが、相互に反応を起こしているということです。

――なるほど。

K でも、それが元々、自分のヴァギナを触ったことのない女性ですと、自らのヴァギナがどう動いているのか、もしくは動いていないのか、わからないと思うのですね。案外、ご自身が気づかないだけで「動いている」方もいらっしゃるはずなのですが。

――実はmessyでは5月に「膣圧コンテスト」というものを開催したのですが……

K 拝見いたしました。詳しくは存じ上げませんが。

――ありがとうございます。棒状の器具を膣内に挿入して圧力を測ったりトレーニングを行ったりしたわけなのですが、そのときに初めて、ペニス挿入時に自分の膣がどのように動いているのかわかったとか、反対に全く動いていないことを知って愕然としたりですとか、十人十色のレポートが上がってまいりました。体の一部でありながら、ヴァギナのことを知らない女性は本当に多いかもしれません。

K ええ、その通りです。もっと細かいことを申し上げますと、肝心なのは膣圧ではないですよ。

――ち、膣圧ではない……!?

K 「ないよりは、あるほうがいい」それは当たり前のことです。でも、セックスにおいて膣圧は「第一のドア」なのです。膣圧は単に圧力があるだけ。ペニスが入った時にただ締め付けるだけでは「第二のドア」は開きません。絡み付くようにうねり、ヴァギナのヒダでペニスをとらえ吸い込むように動かすほうが、よほど気持ちがいいのです。

――でも、なかなかその動きというのはマスターできないですよね?

K いいえ、本当は自然なことなのです。なぜなら、女性が妊娠して出産する際には、その動きが基本になっているのですから。これは科学的なことですね。分娩の時、通常、胎児は頭を下にして回転しながらゆっくり膣口に下りてきます。

――普段はペニス程度の細さのものしか入っていない膣を、赤ちゃんの頭~脚までが通るわけですよね。

K なぜそれが可能になるかというと、子宮口、子宮頸管、膣、外陰部の筋肉や靭帯が分娩に際して柔らかくなり広がるからです。この時、膣がねじり込んでいく、と申しましょうか。(経産婦の方は)赤ちゃんは「ポン!」と急に出てくるのではなく、「ギューーっ!」と絞り出していくような感覚とも言われますね。誤解されがちですが、わたくしがいつもお話ししていることは決して俗的なことではなく、医学や人体学に基づいて自ら咀嚼し考えてお話ししています。いいえ、考えてというよりも、元々、自然の流れでそう理解しているのです。

――なるほど。お話を戻しますが、「第二のドア」へ移行するために、自身のヴァギナへ指を入れてみて感覚をよく知ること……それが重要なのですよね。

K そうです。ペニスを迎え入れる時に、ヒダを絡ませながら吸い込んで動くように、ヴァギナの中が一つの生物となっているような感じになることが大事ですね。それは、男性側が腰を動かしてペニスと膣壁を摩擦することよりもよほど気持ちいいと、わたくしが男性だったらそう思います。

――その快感を知らない男女は実はとても多いのかもしれません。自分自身のヴァギナをまず知り、次に騎上位でのセックスを積むことが必要とありますが。

K 騎上位が全てではありません。正常位が充実している上での騎上位です。例えば騎上位でペニスをヴァギナに入れるときの最初の角度も様々で、最初の入り口の入れ方や速度(とてもゆっくりと)もやはりすごく大事なことです。どの角度で入れると極上の悦びを得られるか、それをお相手が熟知されているようであればお任せするべきでしょうけれど、女性側がわかっているのであれば自分自身が導いてさしあげるといいと思いますね。

――女性にリードされることを好まない男性もいますよね。

K わたくしがメイクラヴをする欧米のトップモデルの男性は、わたくしがさりげなくリードすることをとても嬉しいと言います。でもアジア圏の男性はなんとなく、嬉しくない傾向が高いのではないでしょうか。それらのことを含めて、セックスに関するパーソナリティの在り方が相性なのだと理解しています。お互いに楽しいメイクラヴは、そういった相性もありますので、一概に膣圧とかそういう問題だけではないと思います。

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