セックスレスに悩む主婦や、禁断の世界を楽しみたいという好奇心旺盛な女性にとって、メジャーになりつつある「出張ホスト」。「出張ホストはプロだから、不倫や浮気のうちに入らないのよ」と、開き直っている常連女性もいる。しかしいざ利用しようと思っても、金銭的条件や精神的な迷いがハードルとなって躊躇してしまう人も多いだろう。実際、どんな女性が利用しているのか、出張ホスト歴3年、昼間は不動産会社で営業の仕事をしているというマコトさん(41歳)に話を聞いた。
待ち合わせの上野駅前の喫茶店に現れたマコトさんは、ごく普通のサラリーマン。外見は只野仁(高橋克典)を思わせるようなワイルドマッチョだけど、ジャニーズの山下智久くんのようなキュートな顔立ちがミスマッチだ。
マコトさんが出張ホストを始めたきっかけは、本業の「営業マン」としてのスキルアップのためだという。
「出張ホストのバイトは、いかに初めての人と短い時間でどれくらい親密になれるかという訓練だと思っています。あくまでも本業の腕を落とさないための訓練なんです」
――利用者層を教えてもらえますか?
「30後半~50代の主婦からの依頼が8~9割です。20代の独身OLは数えるほど。僕が言うのも変ですが、『エッ!? この人が?』みたいな、見た目はごく普通の清楚な主婦がほとんどです。ブランド物でかためていたり、水商売風の派手な女性は皆無です」
――男性向けのデリヘルだと、男性が店舗を通じてホテルや自宅に女性を招き入れるのが一般的ですが、出張ホストも同じでしょうか?
「今どきの主婦たちは、ネット情報や口コミで全行程を把握しているので、99%はラブホ街に近い駅で待ち合わせて、ラブホに直行というパターンが多いです。最初にお茶をしたり、メールでデート場所などをやり取りすることはほとんどないです。言うなれば“セックスオンリー”。ほとんどが2~3時間コースでエッチするだけです。数は多くありませんが、矢口真里さんの影響か、家族が居ない昼間に自宅に呼ばれるケースもここ最近増えてきました。夫婦のベッドで他の男に抱かれるのって、スリル満点なんでしょうね。40代の主婦の性欲は、もの凄いものがあります。時間めいっぱい『もっともっと』と貪欲に求めてきます。『90分食べ放題』感覚なんでしょうか」
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