やる気スイッチをON
「嘘でも『気持ちいい』とか言うと彼が頑張って愛撫してくれる。それでこっちもだんだん本当に気持ちよくなれることもあるし。彼にやる気を起こさせるために言ってる感じかな」(25歳/OL)
彼のテンションを高めることによって、最終的に自分がより気持ちいいセックスができるようになるという人も。また、たとえ嘘でも相手を刺激するような言葉で興奮を導くことにより、テク関係なしに盛り上がって、そのセックスの総合点が上がることもあるかもしれません。
イケない自分への罪悪感
「旦那と一緒にイッてみたくて、それを旦那にも伝えたらいろんな工夫をしてくれるようになったんだけど、一向にイケる気配がない。だんだん申し訳なくなってきて、たまに『イケたよ』って言うようになってしまった。どうしたらイケるのかな」(28歳/主婦)
イキたいと伝えたばかりに、嘘イキ宣言に行き着いてしまったという悲しいパターンもありました。確かに、相手が頑張ってくれているのにイケないとなると、だんだん罪悪感に捕われてしまいますよね。いつか旦那様の頑張りの結果が出ることを祈ります。
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彼の気持ちを考慮するがあまり演技や嘘を用いるという自己犠牲タイプの女性は、伝え方を工夫して本物の気持ちよさを獲得できるようになればいいのですが、セックス嫌いの女性にとっては自分を守り相手のプライドも守る重要なツールになるという嘘イキ。これを踏まえると、一概に悪いものとは言えないようです。となると、自称テクニシャン男性の撲滅は難しく、もしそんな男性とセックスする機会があれば、その都度やんわりと指摘するのが現実的。嘘イキは、セックスの状況に合わせて臨機応変に使い分けるべきものなのかもしれませんね。
(リオネル・メシ子)
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