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水卜麻美アナへの過剰な「デブいじり」は肥満キャラ強要というセクハラ

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日本テレビ方式HPより

 オリコンの「好きな女性アナウンサーランキング」で1位に輝き、全局総合してもトップと言って良い人気を獲得している日本テレビ・水ト麻美アナ(27)。ミトちゃんの愛称で呼ばれる彼女は、2010年に慶應大学を卒業して日本テレビに入社。翌年から昼の帯番組『ヒルナンデス!』のアシスタントに抜擢されて徐々に知名度を上げ、現在はいくつものレギュラー番組を任されている。「笑顔が素敵」「真面目で一生懸命」という印象で、女性視聴者からの支持が高いそうだ。

 日テレは彼女の活躍の場をさらに広げようと目論んでおり、6月28日に放送された織田裕二主演の単発ドラマ『奇跡の教室』に女優として出演させ、この夏の『24時間テレビ37 愛は地球を救う』総合司会にも彼女を抜擢した。しかし、『24時間テレビ』の制作発表会見に出席した際、共演する関ジャニ∞のメンバーなどから「チャリTシャツがピチピチ」「パンパンやん」とツッコミを受け、そのことがネットニュースになるほど“ぽっちゃりキャラ”が定着している。『ヒルナンデス!』や『有吉ゼミ』でもそのぽっちゃりキャラを頻繁にネタにされているが、本人はそのことを快く思っていないという。

 「女性セブン」(小学館)は、6月17日に放送された『幸せ!ボンビーガール』の収録中に、初対面のイタリアンシェフから「すごいムッチリだね?」「腕が太いから料理できないんじゃないの?」と言われた水トアナが、その後、大泣きしていたというエピソードを掲載している。水トアナは、「朝から収録が何本も立て続いていて、それで女優の仕事まで…。プレッシャーがあまりに大きすぎるんです…」とも漏らしていたそうで、あまりに多くの仕事を振られ会社に忙殺されていることを伺わせる。

 そもそも「太ってるね」と言われて喜ぶ人間は、男女問わずそうそういないだろう。他人から「痩せろよ」とか「肉感が最高、そのままでいい」とか評価される筋合いはない。にもかかわらず、仕事中に体型を散々揶揄され、デブ扱いされる環境では、水トアナが涙を流すのも納得だ。この号泣事件について、ネット上では「自分は綺麗で可愛い女子アナとか脳内妄想してたのかw」「デブタレントなんだからデブいじりされたら喜べよww」と罵詈雑言が飛び交っているのにも閉口する。

 アナウンサーはあくまでも会社員であり、公衆の面前でデブ扱いされることを許容させられるというのは、どう見てもセクハラ。先述の「チャリTシャツ」の件も、南原清隆が「Tシャツのサイズが合ってない」と言及していたとおり、明らかに小さいサイズを着せられていた。チャリTシャツは子供から大人まで着られるようサイズ展開しており、子供用の【120】サイズから、【SS】【S】【M】【L】【LL】まで豊富に選べる。“あえて”ムッチリして見えるようなサイズを意図的に選んだとしか考えられない。

 そんな彼女のテレビでの様子を、「食レポが評判良かったからって、食いしん坊キャラにされてて可哀想」「全然食べたくなさそうなのに、食べたいんでしょ? と無理矢理食わされてた」と、気の毒がる声もある。もともと深夜に焼き肉やラーメンをハシゴするほど胃腸が丈夫ではあるようだが、あまりに心身を酷使されれば体調を壊す日も遠くないだろう。下手をすれば摂食障害を患う懸念もある。いつまでも学ばず、人気者に仕事を一極集中させるテレビ業界の悪習だ。

 おまけに、人気アナを酷使した挙げ句、年をとると「早く嫁に行け、そして仕事をセーブしろ」と手のひらを返す傾向もテレビ局では顕著。今年5月に定年退職した元TBSの 女性アナウンサー・吉川美代子(60)は、40歳のとき、10歳ほど年上の男性アナから、「正直、40歳を超えた女性アナウンサーの顔ってテレビで見たくないよね。あなた、まだ続けるの?」と言われて絶句したという。旧世代的な男尊女卑が蔓延り、堂々とセクハラを公開し続けるテレビ局の醜態には呆れるばかりだ。
(ヒポポ照子)