秋「5位はのりピー(酒井法子)です。シャブ断ちして社会復帰して、見事にリバウンドした彼女を見て『行きは良い良い 帰りは怖い』の覚醒剤の怖さを思い知りました。所詮は食べないで痩せてるだけだもんね、リバウンドはすごい……」
――追っかけをやることで覚せい剤の怖さを肌で感じられるんですね。そういえばシミケンのことも長いこと追っかけされてますもんね(しみじみ)。犯罪を犯した有名人が続きましたが、他に印象に残っている方は?
秋「アンジェリーナ・ジョリーです。先月、映画『マレフィセント』のプロモで2ショ撮りました。“I love your life style!”とアンジーに向かって絶叫したら“Thank you!”と男前な大きな声で返してくれたんです! 自信が体中からみなぎっているというか、内面から美しさが溢れる女性だなぁ、って」
――追っかけして、2ショを撮る、って並大抵の根性じゃできないな、と秋本さんの話を聞いていていつも感じます。ていうか体力あるなぁと思うと同時に、どんな仕事をして生計を立てているのか? というのも気になるんですが、普段はどのようにして生活されていらっしゃるんでしょうか?
秋「今は食料品を扱う店でバイトしているのですが、『私はこういう活動をしています』ということを正直に店長に言って、お休みを申請するようにしています。代わりのバイトの人が見つかればすぐに休ませてくれるのですが、見つからなかった場合でも『秋本さんの将来のためだからいいよ』と休ませてくれます。店長、苦しそうですけど……。
また以前は劇団員、声優、タレントの卵たちが多く所属する、学習教材のテレアポセンターで働いていて、そこだとさらにお休みは自由に取れたのですが、あまりのノルマのキツさにやめました」
――裁判もそうですけど、追っかけも情報が入手できるのは直前になることが多そうなので、急な休みを取れる仕事でないと厳しそうですよね。
秋「ええ、追っかけの予定って急に決まるんです。結局、物分かりのいい経営者の営む個人商店を探して雇ってもらい、理解を得て働くか、テレアポみたいに人の代替が利きやすく、お休みが取り易い仕事しかないんですよ。何もない時は週に5日、風邪を引こうがきっちりきっちり働いて、追っかけの日が決まったら早め早めに言うようにしています。とは言えあまり何でもかんでも休みすぎると『秋本さん、休み多いんで、うちそんな出勤ではいらないんで』と言われてしまうので、これでも追っかけるのはよっぽど好きなやつだけに絞っています」
――なるほど、やはり“追っかけ”ありきで仕事を選ばれてると。
秋「『休みの申請は早くするように』って言われてますが、1人では情報を取るのに限界があるので、追っかけ仲間にも協力してもらって、来日の噂、保釈の噂、初公判の噂が分かればメールで教えてもらうようにもしています。その代わり例えば映画とかだと一番乗りで並んで仲間の分も順番取りをしたりしてwin-winになるようには気を付けています」
――追っかけ活動はそうした助け合いあってこそなんですね。仕事と同じですね。最後になりましたが、今回の騒動についてお願いします。
秋「ASKAのことで私は今まで以上にネットで騒ぎになってしまいました! 社会問題と言ってもいいかもしれません。テレビ局各局は私をマークにしたことでしょうからappearすることはかなり難しくなったと思われます。だけど私はとても出たがりなんです。また街頭インタビューしてもらいたいです」
――これからの活躍も、楽しみにしています。ありがとうございました!
(取材・構成/高橋ユキ)