永子「はあちゅうさんの場合、それを実現できる収入を自分で稼ごうって思っているからこその考え方ですよね。自分はそれをやれちゃうわけで、なのに相手に合わせて普段通りのことができなくなってくると、ストレスになってしまう」
はあちゅう「すっごい好きな人とだったら貧乏生活でも楽しめると思うんですよ。私は決して浪費家なわけではなく、節約とかも好きですし。ただ“価値観の違い”っていうのは、やはり大きいですよね。生まれ育った家庭とその人の金銭感覚は密接につながっていると思うんです。たとえば、同じ大学の出身者と喋ると仲間感をすぐに感じられたりるするのって、金銭感覚や育ってきた環境が似ているからだと思うんですよ」
永子「そうですよね。子供の頃にやってた習いごとひとつ取っても、家庭によって全然違うし、自然と形成されてきた価値観は大人になってからも埋めがたかったり」
はあちゅう「逆に私、高校のときは上流階級の人たちばかりだったので、それはそれで価値観が合わずすごく居心地が悪かったんです。日本一学費の高い高校でしたから、高校生の頃から日常的にタクシーを乗り回す金銭感覚の人がたくさんいて、心がザワザワしてしまって。ええと、高収入の男性が好きかどうかっていうところに話を戻しますけど、なので、楽しく暮らせる相手を選ぶには、収入は同じくらいの方がいいかなって、ひとつの指標として見ています。でも、本当にお金がなくても、例えば映画監督とかアーティストとか、作るものが本当に良かったり、使命感に燃えてやってるみたいな人と結婚するのは、全然あり得ることだと思います」
永子「それもひとつの価値観の共有ですからね」
なぜプロポーズされたいのか?
はあちゅう「永子さんの恋愛は、どんな感じなんですか?」
永子「私は“付き合う”ということ自体が謎なんですよね。恋愛と“付き合う”のって別の話じゃないかと思ってて。好きな人と何で付き合わなきゃいけないのかが全然わかんない」
はあちゅう「???」
永子「関係を約束する必要はないでしょ、って思うんですよね。だから、誰とも付き合わないっていう。そうすると浮気って概念も発生しないので、何の約束も保証もいらない中で、そのとき好きな人と好きなように楽しく遊んで過ごしていくことができる。かといって、淋しいからって理由で誰かを呼び出したりも絶対しないし。よくわかんないけど、来る者拒まず去る者追わずみたいになっちゃってる……のは何でなんだろう(笑)」