
JKラッパーなんて生意気なぐらいでちょうどいい。 A KOR公式twitterより
ヒップホップにディスはつきもの。ディス・ソング&アンサー・ソングのラップ・バトルが、シーンを大きくしてきました。韓国でも今年8月に入ってすぐ、2014年最大級のディス合戦が勃発しました!
先手を打ったのは16歳の女子高生というから驚きです。さらにディスった相手は韓国最大手事務所の女性アイドル! しかも、その相手が表に出てこないため、火の手は日々強まる一方です。 ディスられたのは当連載「強め系ギャル路線のアイドルグループメンバーに薬物密輸入の事実が発覚!」でも紹介されている2NE1(トゥエニィワン)のボムちゃん。
整形中毒・セックス中毒・麻薬密輸と三拍子そろった(?)彼女に、先月デビューしたばかりの3人組アイドル、A KORのラッパー、ケミちゃんことKemy(トップ画像中央)が直球勝負を仕掛けました。その曲名は「DO THE RIGHT RAP」。スパイク・リー監督の名作映画「DO THE RIGHT THING」を彷彿とさせるタイトルだけでも、ケミちゃんに軍配が上がったようなものです。
現在、世界中のボム・ファンやK-POPファンが、ケミちゃんに不快感を表明していますが、おおむね彼女のラップは事実です。今から4年前にボムちゃんが韓国では禁止されているアンフェタミン=覚せい剤の一種を輸入。税関で摘発されたものの、立件猶予という、あまりに寛大な措置で終わった……という、上記の記事でも紹介さえれている事件に基づいたものです。
そのラップは、誰もが認める整形中毒を心配する詞からスタート。そして歌の大半を麻薬密輸に関するものが占め、ボムちゃんを〈密輸アイドル〉とブッタ切ります。以下、ケミちゃんの言い分を意訳し、まとめてみましょう。
アンフェタミン29錠を密輸した一般会社員が逮捕されたのに、同じものを82錠密輸したあんたが事件化されず、立件猶予ってどういうこと?
おまけに、密輸のちょっと前には、法務部の広報大使にもなってるけど、何にもやってないしね。
アンフェタミンを梱包した包装紙に「ゼリー」って書いたのも、密輸する気マンマンってことだよね。
検察もお優しいんだね。
事件発覚のせいで、あんたが出演している番組「ルームメイト」もトバッチリくらって、共演者もさぞかし苦労してるはず。
事件が沈静化すれば、表に出てくるつもりだろうけど、あんたのせいで会社もファンもみんな精神が崩壊してるよ。
事件がこれだけ社会問題化しているんだから、日本でコンサートなんかやってる場合じゃないでしょ。早く帰ってきな!
……ま、こんな感じなのですが、詞にはボムが所属するグループ、2NE1のリリックも織り込み、痛快かつ挑発度MAX!! フェアに見れば、反論のしようがないものになっています。
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