
韓国のアダルトグッズ・トップブランド「ZINI」
韓国のオトナのオモチャ業界に新しい変化が起きている。
今年6月、韓国の関税庁は成人用品(オトナのオモチャ)について、輸入時の通関の規制を大幅に緩和することを決定した。これまで、「社会の風紀を乱す」として、厳しい規制の対象となっていたオトナのオモチャだが、輸入者たちの「個人の性的基本権や決定権は尊重されるべき」という主張が受け入れられ、今回の規制緩和にいたったとされている。以前まで60~80日程度かかっていた通関での審査が、30日程度に短縮されるそうだ。
韓国ウェブメディア「スポーツ・ワールド」は、規制緩和に寄せて「性に対する認識が徐々に開放的になっており、性的な幸福追求権が尊重される社会的雰囲気が拡散した結果だ」と、生真面目にコメントしている。が、要はオトナのオモチャを使いたいというエッチな欲望と需要が、法律に勝ったということだろう。
韓国の漫画家・ビタミン氏は、最近オトナのオモチャ専門店「メランコリーモール」を開設。韓国・新聞紙「日刊スポーツ」のインタビューに対して、
「日本製のオモチャが韓国では高かった。日本の博覧会に足を運び手に入れていたが、読者のみなさんにも楽しんでほしくて、流通をはじめることにした」
と開設のいきさつについて話していた。ビタミン氏をはじめ、国内の流通業者は、今回の規制緩和でオトナのオモチャの値段がぐっと下がり、市場が広がることに期待を寄せているようだ。
さて、もともと韓国にはオトナのオモチャ屋がそこそこたくさんある。ところが、写真のようにケバケバしてダサくて人目を引くため、堂々と入れるような雰囲気ではない。
一言で、“入るのが恥ずかしい感じ”なのである。しかも、韓国では法律的に“有害業種”に指定されていて、陽の目を見ることができないでいるそうだ。SNSの掲示板などに寄せられた女性たちのコメントによると、「女ひとりでは入れない場所」で、男性にしても事情は似たりよったりで、よほど冗談めかさないかぎり、立ち寄らない場所なのだとか。
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