以前、「朝、起きたら男が女になっていた!」というピンク映画を紹介しましたが、こういうモチーフって世の中にはけっこうありますよね。その際も映画『転校生』を観たことがあるとお伝えしましたが、もともとは『おれがあいつであいつがおれで』という児童文学作品なのですね。そして、Hな漫画の世界でも、これは王道。独り寝のときに欠かせなくなっている「コミックシーモア」でオカズを探していて、ティーンズラブでも女体化作品がたくさんラインナップされていることに気づきました。
そこでひとつクリックしてみたのが、『イジメラレ~「女」の僕と飼い主3人~』という作品。「女の僕」というところに興味津々です。学園モノの定番らしく、登場人物はスクールカーストの頂点にいる文武両道のイケメンたち。じゃあヒロインはというと、最初は男の子なのです。顔がかわいくて、ちっこくて、トロくて、心やさしくて、得意科目は家庭科。なんともガーリー! 生徒会でも浮いた存在で、そこをからかわれ……いえ、ほぼイジメられている毎日です。そんな男の子がいたっていいじゃんねぇ、と思うのですが、本人もそれがコンプレックスで「女の子になりたい」」と思いながら寝たら、翌朝には、女の子一丁アガリ! という感じに変身していました。しかも巨乳。うん、もともと巨乳っぽい顔立ちです。
んで、当然Hな展開になるわけですが……絵に描いたような優等生の生徒会長と、雑誌で読モもしてる学園のアイドルと、ぶっきらぼうで男っぽいバスケ部エースとが、カレ(カノジョ!?)を奪い合うようにしてヤッちゃうというハード路線です。人気者でふだんからオンナには困っていない彼らなのに、女体化したヒロインくんのことはなぜか気になるようで、独占したがるんですよ。不思議ですね。
しかも、もともとがイジメてた相手です。大切に扱う気はさらさらない……というより、彼らはもともとベッドで女の子にやさしいタイプではなさそうです。ヒロインくんに対して、高校生とは思えないような言葉攻めをしたり、クラブのトイレでナマのまま立ちバックで攻めたり……爆発的にモテる彼らは、女性にサービスしなくてもいいんでしょう。みなさん、かなりオラオラです。なのに、ヒロインくんが感じている様子をみたり、終わった後の一言を耳にするうちに、彼らにも変化が訪れるようなのです。
もしかすると彼らにとって女性の身体は「得体の知れないモノ」だったのかな。どう扱っていいかわからないから、乱暴になる。こっちのやりたいことを優先しちゃう。でも、ヒロインくんはもともと自分たちと同じ男の子。女体化してはいるけど、俺たちがよく知っている存在。それが頬を上気させて悦び、感じてあられもない姿をさらしていく。しかも自分たちの愛撫によって……。そこに何か思うところがあるから、独り占めしたいし、もっと気持ちよさそうな顔を見せてほしいし、ほかのやつではイカないでほしいと思う。
彼らなりの発見があるように感じました。女の子だって自分たちと同じ存在。自分たちと同じように、受け入れられたいし、気持ちよくなりたいし、セックスを楽しみたい。これは大切にしなきゃ……と。ヒロインくんは基本的にとっても受け身で、かわいらしくて、守ってあげたいタイプだから余計にそう思うのかもしれませんね。現在は3話までの公開。これからの彼らの変化が楽しみです。
そして前回、お気に入りコミックを紹介したときの私は「デキる上司」キャラに萌えていましたが、守備範囲がもうちょっと広がったと感じました。ズバリ言うと私、「強いオス」が好きなんだなぁ、と。成績優秀な生徒会長も、体育会系のエースも。いまをときめく読モも、学園生活では最強クラスの男じゃないですか。彼らに奪い合われるなんて、ヒロインくんうらやましい!! いっそ男の子に戻るより、このまま誰かとくっついちゃえ~、と思うのでした。
そんなこんなで、『壊れかけのオモチャ~24時間男子寮いいなり生活~』も購入! まだ第1話だけなのですが、これも学園のスター的な男の子たちが、ヒロインを奪い合う話に展開するのでは? しかも、身寄りのない彼女を養女として引き取った学園理事長もそこに参戦!? ……期待がふくらんでいます。
■桃子/オトナのオモチャ130種以上を所有し、それらを試しては、使用感をブログにつづるとともに、グッズを使ったラブコミュニケーションの楽しさを発信中。著書『今夜、コレを試します(OL桃子のオモチャ日記)』ブックマン社。