
Photo by Robert Bejil from Flickr
相手に対して、次第に愛情や親しみを覚えていくことを「情が移る」といいますよね。長年交際し続けたカップルが、昔のようなラブラブムードはなくても、情が移ってしまってなんとなく付き合い続けている……なんて話もよく聞きます。
今回、お話を聞いたのは、セックスがきっかけで「情が移る」という感情を味わったというMさん(26歳)。現在、舞台女優として活動する傍ら、昼はカフェ、夜はバーでアルバイトをしているという彼女は、バイト先のバーで出会った男性に、セックスを経て情が移ってしまったのこと。ただ、あくまでも「情が移った」だけで「恋ではない」と言い張る彼女。その本音は?
生理的嫌悪感を持った男となぜかホテルへ
――はじめに、その男性と仲良くなったきっかけから教えて下さい。
M「バイト先のバーに何度か来てくれた人だったんです。常連とまではいかないけど、たまに会社の人たち何人かで来てくれるみたいな。それでよく話すようになって、相手から連絡先を聞かれたのが最初かな」
――その後、セックスに至るまでの経緯は?
M「連絡を取り合ううちに、ご飯を食べに行こうって誘われて、軽い気持ちでOKしました。全く恋愛感情もなく、いい人だしご飯くらいなら……って。その時、勝手に手をつながれたりしたんですけど、それがすっごく嫌だったんです。男として見てるワケじゃなかったから、『気持ち悪っ』って思って、二度目はないなーって感じだったんですけど、その後、私の好きな舞台のチケットが取れたから観に行こうって誘われて。その舞台が観たいがためにまた会っちゃって(笑)、その帰りに流れでホテルに行きました」
――その男性を『気持ち悪っ』って思ってたのに、どうしてホテルへ?
M「なんででしょうね……。お酒も入ってたし、なんか楽しくなっちゃったのかも。男の人と遊ぶのも久しぶりだったから。言い訳ですけど(笑)」
――その時の勢いのセックスで、情が移った、と。
M「そうです。ホテルに行った次の日からその人のことばっかり考えちゃって(照)」
――それって単純に恋したというか、好きになったのとは違うんですか?
M「好きというよりは、『もう一回セックスしたいな』って感じですかね。でも、完全に性欲だけでもなくて、性欲と好きの間くらいの気持ちかな。それが自分の中での“情が移る”っていう感覚なのかと」
――そう思うようになったのはなぜですか? その彼が抜群にセックスが上手かったとか……?
M「それはない(笑)。というか、彼も酔ってたから最後までイケなかったし、エッチしたというよりエッチっぽいことをしたっていう感覚です。そのことで、自分の性欲が刺激されて、その人を見る目も変わっちゃった」
――最初は『気持ち悪っ』って思ってたのに、180度変化しちゃいましたね。
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