先日、韓国の5人組ガールズグループ、LADIES’ CODEのメンバーを乗せたワゴン車が高速道路で衝突事故に遭い、メンバー2名が死亡、1名が重傷、その他のメンバー、スタッフらが軽傷を負った。亡くなったメンバーのひとり、リセさんが在日韓国人ということもあり、このニュースは日本でも大きく報道された。
韓国ではアイドルを乗せた車の事故が後を絶たない。2007年には日本でも人気の高いグループ、SUPER JUNIORのメンバー4人も移動中に事故に遭い瀕死の重傷を負ったほか、Wonder Girls、Secret、Dal shabet、Nine Muses、と、事故に遭ったグループを挙げればキリがない。
事故の原因はさまざまだが、一番に考えられるのは運転の荒さだろう。韓国のロードマネージャーたちの運転はとにかく荒いことで有名だ。スピード違反、信号無視、強引な割り込みは日常茶飯事。「あんな運転じゃ事故に遭わないほうがおかしい」と誰もが思うほどやりたい放題だ。
なぜにそこまで荒いのか? その理由はただひとつ、「次のスケジュールに間に合わないから」だ。
「あるアイドルグループの密着取材をした時に彼らの車に同乗しましたが、途中で『降ろしてくれー!!!!!』と本気で叫んだほど、すごく恐ろしい思いをしたことがあります。あんな運転の車には二度と乗りたくありません」
と話すのは、韓国の芸能記者。
「韓国のアイドルはアルバムの発売に合わせて3カ月間ぐらい集中的に活動します。活動期間中は音楽番組やバラエティ番組への出演、雑誌のインタビュー、サイン会、イベントなどの仕事をこなしますが、これがまさに分刻みのスケジュール……いや、そもそも実行不可能と思える組み方なんです」
同記者が密着したというその日も、スケジュールがみっちり詰め込まれていた。
「音楽番組のリハーサルと本番のあいだ、わずかその4時間に、車で1時間半以上離れた地方のイベントに出演するという強行スケジュール。案の定リハーサルが予定よりも30分遅れて終わり、その時点でイベントの出演時間には間に合いそうにありません。それにもかかわらずマネージャーは焦る様子もなく鼻歌まじりに車に乗り込み、時速150kmで飛ばしてイベント会場に向かいました」
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