「どうしよー! 犯されかけてるッッッ、助けてー!!!!」
真夜中、知り合いの日本人留学生からこんな電話でかかってきたと話すソン・ジニョンさん(仮名・42歳)。彼は日本で10年近く暮らした経験があり、日本語が堪能、韓国に戻ってきてからも日系企業で働いているので日本人との交流も多い。そんな彼が日本人女子の仰天エピソードを披露してくれた。
「僕は日本語ができて、ガタイもよくて、さらに既婚という安心感からか、ソウルに留学中の日本人女性から〈困ったときのソンさん〉という感じで頼られることが多いんです。不動産会社との交渉や携帯電話の契約、スーパーでの買い出しなど、困っていることがあれば何でも手伝いますし、クラブに遊びに行くときの用心棒として呼ばれることもあります」
と笑うソンさんだが、日本人女子からの連絡に笑えないことも多いと話す。そのひとつが冒頭の電話だ。
「20代後半の日本人の女の子から突然『いま、犯されかけてるの!』って電話があったときは、ほんとに驚きました。彼女は3カ月ぐらい前から語学留学している子で、韓国語のレベルは初級。電話に出るなり大声で『犯されかけてる、ヤバイ! ヤバイー!!』と叫ぶだけで、状況がまったくつかめません。〈犯されそう〉でも〈犯された〉でもなく、〈犯されかけてる〉ってどういうこと? 日本語に自信のある僕でしたが、最初は意味がわかりませんでしたよ」
レイプ未遂なのか!?
犯されかけてる? んんっ? 「犯されてる、なう」的な、犯されてる真っ最中の電話ってこと? ちょっとちょっとー、いったいどういうこと? 確かにこれは日本人にも理解しがたいシチュエーション!
「電話はすぐに切れてしまって、その後、彼女に何度かけても繋がりませんでした……。どうしていいのかわからず、警察に連絡しようかどうか迷っていたとき、その彼女から再び電話があったんです。こっちが焦って興奮気味に『大丈夫か!? 今どこ?』と叫ぶと、彼女はさっきとはまるで別人のように笑いながら『大丈夫だよ~』と答えたんです。『いったい何があったの?』と聞くと、『クラブでナンパされて、ついて行ったら、いきなり車で迫られて焦って電話しちゃったの~』って、ケロリというんです」
話し方から彼女が少し酔っぱらっているのを察したソンさん。本人も大丈夫というんで、そのときは電話を切ったのだとか。
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