前回、渋谷の町中でスカウトマンに声をかけられたあたし。
水商売は経験から「絶対ムリ」だったから、「SM系なら興味あるかな♪」とついついビッグマウスをポロッたところ、「いいじゃんやってみようよ」となって、流されるまま面接に行くことになったキュウ……。
素直に言えば、「自分が通用するか試してみたい」って気持ちもあったキュウ。
M女じゃなくて女王様がやりたいキュウ><
スカウトマンに紹介された店舗は、「SM××」という名称だったキュウ。
えっ、こいつ、「自分が紹介できる店に本格的なSM店はないんだよね~、とりあえずSM系のライトなやつで、じゃあ」とか言ってなかったかキュウ?
店舗名にがっつりSとMが入ってる店じゃぁぁないキュかぁぁぁ!!!!
それと、ひとつ気になることがあったキュウ。
あたしメス豚だけど、「このメス豚がぁ!」と面と向かって責められるのは嫌キュウ。M女はやりたくないんだキュウ。
しQ「ここって女の子が責め専門な店なんですか?」
スカウトマン「えっ、わからない」
キュキュキュキュウ~~~~~!!!!!!! わかれよ!!
あたしの中のSM店のイメージって、女の子がSでお客さんがM。そんな店ばっかり想像してたキュウ~~~!!!!!
それはあたしが『SMスナイパー』以外にも『スナイパーEVE』っていう女王様専門誌を愛読していたせいキュウ。
下腹出たおっさんに「足舐めろ」とか言われても、できないキュウ~~~あたしは所詮チキンな子宮キュウ~~~。
ま、まだMをやらなければいけないお店だと決まったワケではないし……と自分に言い聞かせ、面接は約束通り行くことにしたキュウ。
店舗の事務所へスカウトマンが案内してくれたキュウ。
そこは大久保の雑居ビルの上の階。
粗末な作りの扉を開けると、目の前には待機スペースにあるこたつで待機している女の子たちが現れたキュウ。なんだかモンスター感あるキュウ。
パーテーションで区切られた片隅に事務所スペースがあり、そこにいる店長とスタッフ男性と、三者面談が始まったキュウ。スカウトマンは消えたキュウ。
おじさん店長&お兄さんスタッフはサバサバしてて良い感じの人キュウ~安心するキュウ~。
まず始めに記入用紙に様々な事を記入していくんだけど、その間にも店の電話にお客さんからの予約電話がバンバン入っていたキュウ!
そこは人気店だったキュウ。
記入用紙には身長・体重、3サイズを記入する欄があって、しれっとサバ読みしキュウ~あたりめぇキュウ!!!
あたしの魅力は数字では測りしれないのはみんな知ってるだろキュウ?
でも、性的サービスのNG項目にチェックを入れる欄の「ディープキス」「指入れ」「緊縛(受け身)」「ムチ打ち(受け身)」などの単語を見て、一気に血の気が引いていった自分がいたキュウ。
脂ぎった親父とのディープキス……AVを手本としてるような間違いだらけの糸ノコみたいな指入れ……キュッキュッキュウーーーーーー!!!!!!!
想像したら、それだけであたしの心はギザギザハート……。
チェックばかりが増えていったキュウ……もうこの時点で自分はやっぱり向いてないかもって脳裏をよぎったキュウ。
記入用紙を渡すと、いっぱい質問されるかと思いきや質問はまばらで後は「どのぐらい稼ぎたいの?」とか「どれぐらい出勤できる?」とかそういう具体的な話になっていったキュウ~。これって採用キュウ? NG多すぎなのにアリなのかキュウ?
あたしの方から「SとMのお客さんどっちが多いんですか?」とか「本格的なSMって感じなんですか?」とか聞かない限り、向こうは「こんな内容のサービスだよ」、という話をしなかったキュウ。
ツッコんで聞いていくと、そこはSM店っていうよりかはSMもできるデリヘルという感じだったキュウ~。あたしが憧れていた本格的女王様&奴隷のプレイの店では全然なかったキュウ。
でも中には、タッパーの中にウンチをしてくれと言ってウンチをお持ち帰りする客とかいると言ってたキュウ~!! その話は胸が高鳴ったキュウ。
しQ、初の脱ぎ仕事
と、ここで、突然の驚くべきことが発生したキュウ。
店長「本部の者に、採用のチェックしてもらうために、上半身脱いだ写メ送るんで、今脱いでもらっていいですか?」
キュウ~~~~~~!!!!???? 今ここでキュウか??
ふ、風俗店だ・け・ど……面接のときに脱ぐとは思ってなかったキュウ!
心の準備が……とためらいつつ、風俗店に面接に来て「脱げません」はおかしいだろうと、意を決してエイヤッと上半身の服をイッキ脱ぎして上裸になったキュウ〜。
店長「えっ、そこまで脱がなくていいんだよ!(汗)」
ぬぁんだぁぁぁとぉぉぉぉぉぉキュウーーーーーー!!!!!!
洋服脱いでブラになってという意味だったらしいキュウ……勘違い乙キュウ、あたし。
誰も得しない無駄脱ぎだったキュウ。
とりあえず手ブラして撮るときに「腹ひっこめて!」と言われたキュウ……下腹の肉だまりはバレてたキュウ……ちっ。
写メを送ったらすぐ本部から返信が来て、合格だったようで「良かったね~!」と言われたキュウ。良いのかキュウ?
採用が決まったので、まずはHPに載せる用の写真撮影の日程を決め、「その日は万人に好かれそうな感じの服で来てね」と言われたキュウ。
事務所とのやりとりはLINEだったからLINE IDを登録。とかなんとかやってる間に、またお店の電話が鳴ったキュウ。新たな予約らしいキュウ、本当に人気店っぽいキュウ。
店長「今からのお客さんだけど入ってみる?」
!?!?!?
こんなホヤホヤの新人に「行っちゃう?」なんて言える店だなんて、相当繁盛してるってことかキュウ? なんだか感心したキュウ!
しQ「……そのお客さん、優しい人なんですか?」
店長「……いや、優しくはない」
リームーリームー無理キュウ!!!!!!!!!
面接来ただけの段階なのに、いきなりハードな客につけなんてアホかキュウ! そんなんじゃ女の子すぐ辞めちゃうだろキュウ!!!!!!!
とりあえず、面接当日のお仕事は丁寧にお断りのうえ事務所を出て、外で待っていたスカウトマンと合流したキュウ。
スカウトマン「採用されて良かったね~! 年齢的に瀬戸際だったからどうかと思ってたけど良かった良かった~!」
喜んでくれたキュウ。
ルノアールに入ったら、スカウトマンはサンドウィッチとお茶をご馳走してくれたキュウ~滲みるキュウ。
街でスカウトした女の子がお水や風俗で働いて稼げるようになったら、その子のギャラから数%の報酬がもらえると言っていたキュウ。
あたしが店で働いてちゃんと稼がないと、スカウトマンにはギャラが入らないのか……スカウトマンも完全歩合で大変な仕事なんだなぁ~と思ってしまったキュウ。
でも、スカウトしてバリバリ働く女の子をいっぱい見つけたらその分自分の報酬も上がるから、それはそれで夢のある話キュウ〜〜〜!
なんでもそのスカウトマンは日本に帰ってきたばかりらしく、発展途上国の何処かで自分のお店を持っているという実業家だと自称していたキュウ!
そのお店が軌道に乗ってきたから現地スタッフに任せて帰国して、今は「スカウトマンの仕事も面白いなぁ~」と思ってやってみてる、とのことだったキュウ。
ちょっとV系のかほりがするような出で立ちだったから、そんな青年だとは思ってもなかったキュウ~、ていうか事実か虚言かわからないけど適当に相槌を打ったキュウ。
それにしても、採用は決まったものの、さっきのお店はあたしの思うようなSM店ではなかったから不安も残るキュウ。
そう言うと、スカウトマンは「じゃあ、お客さんがMの立場専門のお店を探してみるよ」と爽やかに申し出てくれたキュウ~優しいキュウ。
でもこいつにいろいろ世話してもらうことで、「やっぱ風俗とか向いてないので面接受けるのも辞めるキュウ!」と言うタイミングを着実に逃してる気もするキュウ……。
その日はルノアールで別れたけれど、後日、「M専門のお店、あったよ」とスカウトマンから連絡があったキュウ。
あるならそっちがいいキュウ。
だから大久保の人気店の方は、宣材撮影ギリギリの日まで悩んだけど……
オイニーツーキー(臭いキツい)のおっさんとのディープキスとか考えたらやっぱり無理無理無理!!!!! キュキュキュ(白目)、だったから、店長にLINEで謝りながら断ったキュウ~すまんキュウ。
「また気が向いたら連絡ください!」とソッコーで返信してくれた店長、思いのほか優しかったキュウ。ていうか、軽いキュウ。
M性感の道に足を踏み入れたキュウ
さて、ここから二軒目の面接話キュウ、レッツキュウ~!!
「ここならいいんじゃない??」と、スカウトマンおすすめの店舗のURLが貼られたメールが来たキュウ。
そこは渋谷のM性感のお店。はっ! 念願のM男性とのご対面キュウ!
M性感なら、こんなあたしでもできちゃうかも……なんて期待が膨らみ面接へGOキュウ。
またスカウトマンが店舗まで案内してくれて、あたしはひとりで事務所に入ったキュウ。
事務所は階段を降りた地下にあり、他の風俗店の事務所も何店舗か入っている雑居ビルの一画。円山町のラブホ街も近くだったキュウ。
事務所はお客さんの受付カウンターも兼用していて、お客さん(スーツ姿のサラリーマンを何人か見かけたキュウ)が直接カウンターに出向いて予約を入れて行っていたキュウ。
カウンターの横のソファーが待機場所&事務スペースになっていて、カーテンで仕切られているため、女の子の様子はお客さんからはギリギリ見えない。
っていうか、だから、面接スペースはとっても狭い空間だったキュウ~~!
店長はアラフォー辺りのハゲ隠しと思われるハンチングを被った中年男性だったキュウ。
また記入用紙を渡されたので(これって風俗面接では常識なのかキュウ?)必要事項を書き、パスポートを見せて「こういう者です」と証明したキュウ。
ハンチング店長は話好きなようで、大久保の時とは違っていろいろな話をしたキュウ~。
「アラサーで初めて風俗始めようとしたのってなんでなの?」とか、「なんでM性感を選んだの?」とかキュウ。
しQ「SM雑誌とかは前から読んでいたから興味はあったキュウ~、だから変態の男性を見てみたかったキュウ~」
店長「そうなんだ~面白いね~君~!!」
意気投合!? 店長は、M性感について熱く語り始めたキュウ。
このM性感のお店は、女の子の身体をお客さんから触ってはダメだし、舐められることもないし、裸になることもないと。
服は脱いでも下着まで。その変わり網タイツやガーターを履きヒールも必須。
女の子の身体にリスクはほとんどないけれど、女の子がリードしていかなければいけないから頭を使う。女の子の身体に負担がかかるようなM仕事だったら身体は使うけど頭は使わなくて済む(言う事を聞いとけばいいから)、けど身体を使わないってことは頭を使わなきゃいけないんだよ。(以上、店長談)
ほえぇぇぇ~~~ごもっともキュウ~~~!!!!
あたしは身体を使うのを恐れてM性感に飛び込んだけど頭を使うのも自信がないキュウ……。
見ず知らずの男のために、脳みそフル回転にできるのかキュウ?
店長「君ならできるよ!」
マジかキュウ……。
単純なあたしは熱い店長の励ましに一筋の光を見出し、次にお店に来る日を決めたキュウ。
次回はいよいよ、しQのM性感デビュー。
待て来週!
■子宮のゆるキャラ(妖精)しQちゃん /アイドルに貢ぐために週5+日払いバイトで馬車馬のように働いているキュウ。生理前は情緒不安定になるけれど、今日も元気に頑張りまシュッサン☆ Twitterアカウント【@sheQchanz】