――だからといって、いきなりビッチに振り切るのは極端じゃないですか?
T「そうですよね。自分でも痛い女だとは思うんですけど……。いままでモテなかった分を取り戻したいのかな。学生時代からずっと目立たないタイプで、恋バナとかにも参加できなかったから。その時にビッチな女友達を軽蔑してたのは、自分の中のどこかにうらやましいっていう気持ちがあったからかもしれませんね。モテるのとすぐエッチさせるのは別物だってわかってるんですけど、いまは理由のないエッチが楽しくて」
――現在はどんな感じで男性と出会ってるんですか?
T「主に合コン。あんなに嫌がってたはずなのに、数少ない男友達に『合コンしよう!』って連絡して、自ら幹事やってます(笑)」
――そこで出会った人たちとはその日のうちにセックスするんですか?
T「その日のうちにする場合もあるし、後日連絡を取り合って改めてデートしてっていうパターンもあります。ただ、この生活をいつまで続けられるんだろうっていう不安もあって」
遅咲きビッチが感じる周囲とのギャップ
――どんな不安でしょう?
T「学生時代の友達はみんな結婚してたり、結婚目前だったりするので、まず合コンには来てくれないんです。だから、いつも昔のバイト先の後輩や友達の妹と一緒に合コンするんですけど、そうすると女性陣の中で絶対に私が1番年上で。同世代の友達は結婚してるのに、私だけ合コンして遊びまくって年下の女の子たちの引き立て役になって、これでいいのかな? って」
――年齢的な危機感があるワケですね。
T「それでもいまは相手をしてくれる男性がいるからいいけど、今後そういう人はどんどん少なくなっていくと思うし、そうなった時に『あの時、もっと真面目に恋愛して結婚相手を見つければよかった』って後悔するかもしれない。そう思う反面、いまは全然恋愛モードじゃないんですよね。なんとなくいいなって思った人と、なんとなくエッチしてたい。そうするうちに、本気で好きになれる相手に出会って、いずれ結婚できればいいかなくらいに考えてるんですけど、そんなに甘いもんじゃないですかね(笑)」
――うーん。でも、出会ったその日にセックスしてその後結婚したっていう話もたまに聞きますからね。ちなみに、Tさんはどんな男性ならすぐにエッチしてもいいと思うんですか?
T「極端に太っているとかではなくて、普通にコミュニケーションが取れるならわりと誰でもいい(笑)。年齢も問わず」
――おお、雑食なんですね!
T「もちろん避妊や病気には気をつけた上で、ですけど。自分を女として扱ってくれるなら誰でもいいのかもしれませんね。ていうか、ほとんど一晩だけの関係で終わるので、その後も連絡を取り合ってセフレみたいになることがないんです。ということは、相手の男性もすぐにヤれる女としてしか見てないんでしょうね」
――そう思われることに関してはどうですか?
T「ちょっと寂しい気もしますけど、私も付き合いたいワケじゃないから別にいいです。性欲を解消する意味でヤリたいワケでもなく、恋愛につながるエッチがしたいワケでもなく、よく知らない男性に女として見てもらうことで満足してるんだと思います」
セックスが理由なく成立することに気づきビッチ化したものの、結婚などの将来的なビジョンも少しだけ気になるというTさん。自分が満たされ、楽しいと思う事柄と出会うのに年齢は関係ありませんが、望まぬ妊娠や病気だけは避けてほしいものです。
(リオネル・メシ子)
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