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固くなった先端から○○が染み出てくる…? 奇抜なアイディア連発のバイブ開発Hコミック

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『大人のオモチャ課 ~絶頂するのがオシゴトです~』

『大人のオモチャ課 ~絶頂するのがオシゴトです~』

 夜のお供、「コミックシーモア」。私の基本的な楽しみ方は、お気に入りの作家さんのオトナ買い。でも、何しろ18万冊以上のコミックをそろえる巨大配信サイトです。知らない作家さん、まだ見ぬ作品がた~くさん私のことを待っていてくれるわけなのです。時間のある夜は、「いま話題の作品で、刺激的なものってあるかなぁ」とサイト内をパトロールします。つい先日も、すてきな出会いがありました。タイトルは『大人のオモチャ課 ~絶頂するのがオシゴトです~』――まるで、私のために書かれたような作品じゃないですか!

 主人公の沙織ちゃんは、新社会人。大手企業に就職したのですが、配属先はセルフプレジャー……つまり、オナニーグッズ開発の部署!? 彼女はとっても意気消沈しています。せっかく一流企業に入れたと思ったのに、親にも友だちにも話せない業務内容。だって、オトナのオモチャっていかがわしいもん……と、偏見まみれです。いえ、偏見といってしまうとかわいそうですね。リアルの世界でも、ラブグッズといわれ素敵なデザインの高品質バイブが続々と発売されている昨今においてなお、その魅力に開眼していない人たちからは、やはり「いかがわしい」扱いをされます。

 沙織ちゃんが配属される以前、この部署に所属する社員は3名でした。それが、そろいもそろってイケメン~♡♡♡ でも、ちょっと待って。リアルの世界では、男が作る女性のバイブには「わかってないなぁ」っていうのが多いんです。女性の身体に使うものの開発者は、やっぱり女性じゃないと……と私、バイブ愛好家として一瞬、身構えましたが、彼らは「製品を通じてお客さまに幸せとゆとりを」をモットーに「徹底的に女性のために作られたバイブ」を開発する好青年たちでした。すンばらしい!!!

 部長は紳士的なシングルファーザーだし、先輩クンもやさしく面倒見がよさそうで爽やかです。でも、インテリ好きの私としては、名門T大出身のロボット工学専門家クンがイチ推しかな。イケメンたちがバイブを作っているなんて妄想、いままではしたことがなかったのですが、これって〈使えます〉ね! しかも女性の性に理解があり、ラブグッズに対して愛情があります。彼らの仕事ぶりを見ているうちに、沙織ちゃんの偏見も少しずつ払拭されていきます。

 目を見張ったのは、そのバイブに対するアイデア。人肌に近いやわらかバイブ……というのは、リアルでもすでにあります。私も好きなタイプですね。世の男性は「固いほうがいい」という思い込みがありますが、女性は一般的に肉感的でやわらかいバイブを好みます。でも、イケメンたちが考えたのは、さらに上をいくアイデアです。〈あること〉をすると、そのバイブが固くなる。そして、先端から○○が染み出てくるのです……。うーん。感心して唸ってしまいました。先端からローションが出るバイブというのはあるのですが、○○とはおそれいりましたね!

 彼らの情熱と、開発アドバイザーの美人AV女優に触発されて、おそるおそる自らの性を解放させはじめた沙織ちゃん。彼女はこれまでひとりHの経験もほとんどなさそうな純情派。初めての快感って、畏れをともなうものですよね。でも、彼女は後ずさりしません。なぜなら、芽生えたばかりの恋心も、彼女を後押ししているから! 好きな人を思ってのひとりHや、濃厚な淫夢……エロティックな経験をかさねるたびに、彼女は成長していきます。その初々しさに触発されて、こちらもドキドキしてしまいます。

 ところが恋模様ではひとつではないんです。沙織ちゃんの片想いの人はどうやらアノ人を好きなようで、そのアノ人はアノ彼に複雑な想いを抱いていて……と思っていたら、別の彼から告られちゃった! ラブコメ要素もたっぷりで、見どころのひとつとなっています。

 さぁ、誰と誰が結ばれて、セクシーな濡れ場を見せてくれるの? そのとき、バイブはどんなふうにして使うの? バイブコレクターとして、今後の展開から目が離せません!

大人のオモチャ課 ~絶頂するのがオシゴトです~