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汚料理と噂の、小島“洋ものボディ”聖嬢のブログは美の宝庫だった!?

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男に飼育されながら、男を飼育していくかのようなエロスに満ちていた完全なるボディ(『完全なる飼育』ハピネット・ピクチャーズ)

男に飼育されながら、男を飼育していくかのようなエロスに満ちていた完全なるボディ(『完全なる飼育』ハピネット・ピクチャーズ)

 私事ですが、前回の原稿締切の後、取材で東北に行ってきました。東北では、きりたんぽ鍋を皮切りに郷土料理を好きなだけ食べ続け、取材が終わってからも、一度ついた食べ癖は治りませんでした。

 昼間はいろんな人に誘われるままにお茶に出かけては、ぴあのグルメ取材でもないのに、ショートケーキの洋酒入りと洋酒無しの2個食いをしてみたり。夜は夜で、遅筆ゆえ幾重に重なった締切の重圧から逃れるために、ほぼ毎日、外飲み。合間に近くの純喫茶という名の古ぼけたゲーム喫茶で、原稿を書きながらナポリタンやカレーを食べるという炭水化物中心の生活を送っていたにも関わらず、まったく運動もせず、岩盤浴やサウナに行って新陳代謝を上げる努力もせず、中年だからか、どんどん太っていったという次第です。

 さて、そんな中、中年でも“凄乳”を持ちながらも二の腕は細いという、理想の体型を保っている高岡早紀さんを前回はご紹介させていただきましたが、今回も、胸と尻は外人のようにボリューミーで、二の腕はやはり無駄な肉無しという小島聖さんを。

 聖嬢に関する私の記憶と言えば、映画『完全なる飼育』で見せた最高にハリのあるボディと、まだ若かったのに、かなり情熱的だったラブシーンに衝撃を受けたことや、トヨエツと別れた際に、トヨエツが“小島”と書かれた布団を捨てていたという本当か嘘かわからないどうでもいい週刊誌ネタとか……頭の中の情報が物凄く古いところで止まっていて、書くものとしては情けない限りです。そして早速、ネットで検索して出てきた情報を一通りチェックしてわかったことは、「小島聖=エロティック健在。が、実生活はリアルLOHAS」ということ。

 トヨエツと破局後、裏原宿系ブランドの経営者と結婚し、食生活はマクロビ中心という健康ぶり。ブログで紹介している料理メニューもひじきサラダや太く切った野菜のきんぴら、マクロビカレー、ブルベーリータルトとどれをとっても体によさそう。さらに美味しそう。なのに、なぜか、一部ネット民の間で“汚料理”と呼ばれていて、おばはんの私は、理解不能でした。れんこんやごぼうを素揚げした野菜チップスとか、小腹が空いている今、すぐにでも食べたいくらい見た目もイケてるのに、なぜ“汚料理”? 完璧な女への嫉妬なのか?

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阿久真子

脚本家。2013年「八月の青」で、SOD大賞脚本家賞受賞。他に「Black coffee」「よしもと商店街」など。好きな漢は土方歳三。休日の殆どを新撰組関連に費やしている。