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クソ男が繰り出す謎の“俺プレゼン”の背景に「ボクのことをわかって欲求」?

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“ボクのことをわかって欲求”の押しつけ

 我々はこの発言の意図についてあれこれ考察を重ねました。そんな中で見えてきたのは、もしかしたら彼の中には、別れたいという“目的”の他に、“ボクのことをわかって欲求”とも言える気持ちが存在しているのではないか、ということです。

 彼はその後、自分の置かれている状況について延々と説明してきたそうです。いかに今の仕事が大変か、ここを乗り切ることがいかに自分の成長に繋がるか……などなど、彼女の意見など聞くことなく独白が続いたとか。

 もちろん、彼が仕事を頑張るのはとてもいいことです。苦境を乗り切ってひと皮剥けることができたら、実に素晴らしいことだと思います。でも、彼女にしてみたら「だから何?」って話ですよね。それは振られた後に引き留められてまで、今聞かなきゃいけないこと?

 このように、男性が話の核心部分に触れず、よくわからない話を延々と続けるというケースはとても多いように思います。そして、こういう場面に遭遇したとき、女性はつい「この男は何か隠しているのではないか……」と勘ぐってしまうようです。

 例えば今回のケースなら、彼は本来「仕事の忙しさが、なぜ彼女と別れることに繋がるのか?」について、彼女が納得するまで話し合うべきだったはずです。しかし彼は、なぜか自分の状況について延々と説明を続けた。もう別れることが決まっていて、彼女も了承しているのに、彼女にしてみれば意味不明でしょう。

 しかし、これを“ボクのことをわかって欲求”の押しつけと考えれば、グッと理解しやすくなるような気がします(もちろん、理解することと許すことはまったく別問題ですが……)。

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清田代表/桃山商事

恋バナ収集ユニット「桃山商事」代表。失恋ホスト、恋のお悩み相談、恋愛コラムの執筆などを通じ、恋愛とジェンダーの問題について考えている。著書に『二軍男子が恋バナはじめました。』(原書房)や『大学1年生の歩き方』(左右社/トミヤマユキコさんとの共著)がある。

twitter:@momoyama_radio