前回に引き続き、謎のヒーリングジュエリー「ジェムリンガ」をウォッチングしていきましょう。
銀のパーツで棒状につないだパワーストーンを膣に入れ、〈女性活動(←謎の単語!)〉を活性化させるというジェムリンガ。何日も入れっぱなしにという使い方をする人もいることから、非ユーザーの方々から「衛生面は大丈夫なの!?」というお声が上がってきました。
友人が医師へジェムリンガについて話してみたところ、反応は「結合部に黄色ブドウ球菌がたまりそう!」とのこと。黄色ブドウ球菌といえば、通称〈タンポンショック〉が有名ですね。正しくは〈トキシックショック症候群〉。タンポンを長時間使用することで、黄色ブドウ球菌が毒素を出し、短時間で重篤な病気となります。癒しを求めたはずが病院に担ぎ込まれるなんて事故が発生したら、〈どうしてこうなった!?〉の極みだわ。
確かに、あの石と石の結合部分。膣から取り出すたびに分解掃除をしないのだとしたら、デンタルフロスでも使って掃除するんでしょうか(震え声)。風呂の排水溝など、細かいところをチマチマ掃除するのは結構楽しいけれど、熟成された自分の分泌液をかき出すひとときは(お食事中の方すみません)、激しく鬱になりそうです。もしやこれも「自分のからだと向き合っていない証拠!」ってヤツ? ええと、そこまでディープに向き合わなくていいです……。
ツッコミどころ満載の構造
さてそんなジェムリンガの構造は、一体どうなっているのでしょうか。「石をつないでいる銀のパーツ部分が黒ずむ」という問い合わせへの回答を見てみると、
“変色は心配ナシ。黒ずみは、銀が体液中の硫化水素と反応して硫化銀に変化したもの。この変化の時、むしろ脱臭、殺菌を行う”
とありました。
〈狼男は銀の玉で倒せる〉というセオリーがあるのは、古くから銀の抗菌作用が知られていたことの証であるのは有名なお話。歯の治療や食器類に使われてきたことからも、銀の安全性がわかります。しかし、〈硫化銀〉は関係ないような……。強い抗菌作用があるのは〈銀イオン〉であり、銀がイオンになるには電気分解などが必要です。銀を溶かすほどの電流は、ノーマルな人体では無理があると思われますよ。
ついでにこの「電気」についてもさらなる説明がありました。
“人類で最も電圧の高い〈ホト〉に納めてその新陳代謝を活性化させるためにお使いの方が多いのも事実です。この使い方をしますと、無添加純銀が電極となって活性化した水晶などの鉱物に高い電圧をかけることになります”
人体の中で最大電力を発生する部位が、膣! みなさん、膣が電力を発するそうですよ! 聖子ちゃんの「ビビビ」も(古い)、もしや電力?