
3人も迷惑しているインチキP…。 JYJ日本公式HPより
「日本で自由に活動できなかった」とされるJYJが、年末にドームツアーを行うと発表! 来年にはメンバーの入隊も想定され、2009年、彼らが当時の所属事務所を離れたことに端を発す〈JYJ騒動〉も収束に向かいつつあります。
この騒動に乗じて、JYJファンの間で知名度を上げたのがSY氏。インターネットにアクセスしなければ、恐らくご存知ないかもしれませんが、Twitter業界では有名な御仁です。メンバーにも〈変なおっさん〉として認知されているのは、当連載でもちょうど1年前に、「JYJジェジュンに絡む、おかしな詐欺師。プロレスばりの煽りでファンも大混乱」として紹介したとおり。今年に入ってからも、ウソかホントかわからないドームツアー情報をしきりにリークし、ファンを混乱させてきました。
最近ではJYJをネタにトークショーも開催し、イベントの案内には「〈インチキ〉プロデューサー」と紹介されているこのお方。〈インチキ〉な人を相手にしてもダメと重々わかってはおりますが、多くのファンが彼の情報に関心を寄せるので、素通りできません。
そんな彼が10月22日、Twitter上で、自分が経営する会社の代表取締役としてコメントを発表。それがアレレッな内容だったので、ちょっとご紹介しましょう。
“サイゾーが兵役ビジネスがどうしたとか本当に書いたのか。書いたんだったら、さすがに許さねえぞ。サイゾーの記事は全てウソです。旧ザックコーポレーションの奴らが書いてます”
ザックというのは2011年のJYJ公演を手がけたイベンター、プロモーターのこと。9月にも、
“サイゾーとかにオレの下げ記事出してたのは、ザックの残党”
とつぶやいていて、この〈下げ記事〉が前述の「JYJジェジュンに絡む~」というコラムを指すとすれば、書いた私はザックとは何の関係もありません。SY氏は気に入らない人に対し、とにもかくにもザックと言いたい癖の持ち主のようです。
で、彼が許さないというのは同22日付けの「“兵役ビジネス”もくろむK-POP・JYJ、後ろ盾にケイダッシュが乗り出した裏事情」と言う記事。至極真っ当な記事ですが、SY氏はこの〈兵役ビジネス〉という言葉がお気に召さなかったようです。
兵役ビジネスこそ鉄則
日本の大手事務所も兵役がどうしたとか、そんな薄汚い商売なんか、するはずがない。芸能界にだって文化がある……とのことですが、果たしてどうでしょう? 人が死ねば、彼の追悼アルバム、トリビュートアルバムが発表され、死まで利用する音楽業界。入隊も美味しさ100倍で、「しばらく会えない」という想いがファンを駆り立てます。彼らが熟々に完熟しているからこそ、コンテンツとしての価値はマックスとなり、芸能の世界に生きる人の誰もが「いま収穫しなきゃ!」と思うのです。なので、インチキ・プロデューサーがそんなキレイ事、よく言うよ、ってのが正直なところです。
入隊が近づけば、JYJも海外への渡航が制限されます。そうなれば、韓国でもお別れの集いが何度も行われ、JYJ本人を始め、それに群がる業者が潤うことでしょう。入隊は大きな儲けどき、これぞ、コリアン・アイドルの鉄則です。
ツアーは名古屋からスタートする(実際は東京ドームから)など、未確定事項の情報をリークし、ファンを撹乱し続けてきたSY氏。事務所からの「彼を相手にするな」という警告にも係わらず、ファンは彼の流すグッドニュースに喜び、ガセだとわかれば悲しみ、わずかな〈ホントの情報〉に安堵してきました。
SY氏は一体、何をしているのやら? その動機はいまもって謎で、ファンからすれば、かまってほしいだけの〈真性かまってちゃん〉なのかもしれません。メンバーが入隊すれば、インチキ・プロデューサーがTwitter上で繰り広げるSY劇場も終わるはず……。そのときファンはやっと安らぎを取り戻せるのです。
今週の当番=佐々木薫
アラフォーのK-POPファン。日本の好きなバンドは「神聖かまってちゃん」。