私のアンダーヘアは密林です。太く、濃く、硬い毛です。
以前、ワキの脱毛に行ったときに担当してくれたお姉さんが、「皆さん気にされてますけど、実際は平均的な濃さの方がほとんどですよ。大丈夫!」と謎に励ましてくれたので、その流れでマン毛を見てもらいました。が、お姉さんはやや引きつった表情で「普通より濃いめですかね〜」と評価したあと、熱心に脱毛を勧めてきやがりました。クソッ! 中途半端なフォローが逆に傷つく!
「もみあげが濃い女はマン毛も濃い」らしいんです。(キャバクラのお客さん情報)
確かに女の子にもみあげを見せてもらい、「マン毛濃い(薄い)でしょ?」と聞くと、ほぼほぼ当たる。都市伝説だとは思いますが、それにしてもよく当たる。私はもみあげフサフサだし、マン毛もフサフサだしで、ハゲの方には申し訳ない気持ちでいっぱいです。 言ってしまえば、体毛が全体的にご立派なんです。脚も、腕も、背中も。
小学四年生の夏。
大好きだったAくんの隣の席になれたのに……
Aくんは、私の腕を見つめてこう言い放ちました。
「おめーの腕、毛がすげーな! サルの子供か!?」
それからというもの、毛の話題になると敏感に反応してしまい、隠すようになりました。
とても恥ずかしかったので、お母さんのカミソリでこっそり脚と腕の毛を剃っていました。
そして高校二年生のときにワキのレーザー脱毛を始めました。
当時はまだ今ほど安くはありませんでしたが、毛が少なくなるなら……という一心でお金を貯めて脱毛に通いました。
しかし、脇に比べてVIOゾーンは高い。あ、Vはビキニライン。Iはマンコまわり。Oはケツの穴周辺です。仕方なく、VIOはチョリチョリ剃ったりカットしてたのですが、いかんせん剛毛なので、自己処理の後は毛先が尖って痛いんですね。線香で燃やすと毛先が尖らないなんてYahoo知恵袋に書いてあったりしましたが、想像しただけでアホくさすぎたので挑戦できず。
セックスのとき、「毛がチクチクして痛い」って男に言われたときの屈辱ときたら!!
で、その頃テレビで観たのが「ブラジリアンワックス」です。
今では割と一般的になりつつありますが、そのときは衝撃でした。
だって、ツルツルオマンコになれるんですよ。パイパンです、パイパン。
(生まれたときのように、毛一本ない状態になれるなら……)
そんな夢を抱いた17歳の私は、テレビで紹介されていた表参道のサロンにいくことにしました。
いざ!パイパン!ブラジリアンワックス!
表参道のサロンは、外国人と日本人のスタッフが半々くらいでした。
一回8000円だったと思います。表参道価格ですね(つまり高い)。
現在の相場は4000~8000円ほどです。
一度ワックス脱毛をすると、3~4週間は生えてこないとのこと。生えて1cmくらいに伸びたら、また脱毛しにこい、と言われました。
説明を受け、施術室に案内されました。
施術室はとってもゴージャスな内装で、薄暗くてエロい雰囲気。エステもやってるお店でしたので、なかなか落ち着ける空間です。
私の担当は、エキゾチックな雰囲気漂うグアテマラ人っぽいお姉さんでした。
「下着脱いで、タオルかけて、寝てマッテテクダサイー」
そう言うと、お姉さんはどこかに消えました。
言われたとおり、パンツを脱いで、施術台に横になり、アソコにタオルをかけて待機。
煌びやかな天井を見つめながら、17歳の私は(イメージビデオに出る前のジュニアアイドルってこんな気持ちで脱毛してんのかな)とか考えてました。
グアテマラお姉さんが戻ってきて、ワックスの調合をしています。とろとろとしていて、粘り気のある液体です。
グ「アナタ、ワックス脱毛ハジメテ?」
私「はい、痛いんですよね?」
グ「アハハ、スゴく痛いわヨ!」
パイパンにするか、自然に残すか、ハート型にするか、と聞かれました。
ハート型って何だよとツッコミたい気持ちを抑え、迷わずパイパンを選びました。(実際はパイパンという言い方ではなく、「ゼンブ?」でしたが)
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