無理解な夫の勘違いトピというのはもはや定番ジャンルだろうか? この手のトピは数カ月に一度は人気上位になって目立つ気がする。トピ主は既婚男性で、妻と3歳になる娘、そして自分の両親と同居している。妻は育休後、仕事に復帰していたが「私の家事の参加率が少なく、妻が仕事と家事を両立できなくなり退職」したことにより、両親同居へ至ったという。その上で、「妻が私の父と一緒にいることが苦痛だと訴えてきます」「娘を幼稚園に入園させてから徐々にパートを始め、小学生になったら労働時間を増やすから別居したいと訴えてくる」と相談。同居継続しようとする自分は間違っていないよね? という確認が欲しいようだ。
トピ文に「元々妻のほうが収入が多かった」こと、追加レスには、トピ主が「別に自分の両親と暮らしたいわけではなく経済的な理由から同居している」こと、「(以前は)日曜日はほぼ丸一日パチンコに行っておりましたが、これを現在は平日のみにしております」などの甘ったれた書き込みも投下されたことから、トピ主に考えを改めるよう促すコメントも多かったが、彼は一向に意に介さない。しかし7つめのトピ主コメントで「皆様のおっしゃる通りでした。妻は出ていってしまうかもしれません」と書き込まれた後、更新はない。冷静に考えれば、妻がこのトピ主と結婚を継続するメリットはほとんどない。「せめて最後くらい、ジタバタするのはやめて、快く奥様を解放してあげましょう」とのコメントが物悲しい。
妻は両家の初孫である1歳半の息子を自分の両親にばかり会わせ、夫であるトピ主の両親には会わせる頻度が少ない、という相談。「ハズレ嫁ですね」など、妻がワガママであるというコメントと同様に多いのは「奥様が トピ主様のご両親に子供さんを会わせたくない理由、あるんでしょ? その点には全く触れていらっしゃいませんね」という、そもそもトピ主の両親と妻の間に確執があることを指摘したコメント。トピ主はそれには触れていない。トピ文には「GW時点で義母は約80日、義父は約60日息子に会っており」と、トピ主の異様な“細かさ”も垣間見える。たぶん口うるさくて面倒な夫なのかな……と想像してしまう。
「幼い姪・・憎いです」に続く恐ろしいトピ。トピ主は40代共働き夫婦の妻。義父が死んでから義母と同居をしている。義母はいずれ歩けなくなるといわれており、いまもすでに夫が会社を早退したりしながら、通院に付添うなどの世話をしている。義母の生活費も夫婦が負担している状態だ。夫の姉たちも近所に住んでいるのだが、一切義母の世話をしなければ金銭的な援助もしないという。
ところが、ある日義母の部屋を片付けていると「2年前に姉2人に計700万円渡したことが記載されている手紙」を見つけたのだという。トピ主の夫は落胆し、姉たちが面倒を見ればよいと言っている、今後の介護を姉たちと分担すべきか、という相談だ。
可哀想なのはとにかく夫だろう。トピ主は思い切って夫の姉に電話で問いただしたが、さらに義母名義の定期預金を姉たちの孫名義にしようと画策していることまで発覚した。親戚のなかにひとりは、こういう金に汚い人間がいるが、それが義理の姉だったとは……。
このように小町の義家族トピを延々と眺めていると、つくづく、嫁という立場の弱さに悲しくなってくる。もうすぐ年末年始。夫の実家に帰省する方も多いことだろう。また小町が盛り上がる季節だ。楽しみではあるが、自分もまた義実家で姑から嫌味を言われると思うと憂鬱でもある。どこかふらっと一人旅にでも出かけたくなってしまう……。
■ブログウォッチャー京子/ 1970年代生まれのライター。2年前に男児を出産。日課はインスタウォッチ。子供を寝かしつけながらうっかり自分も寝落ちしてしまうため、いつも明け方に目覚めて原稿を書いています。
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