●第一章「結婚するタイミングの重要性」
藤崎先生は教科書12ページ目に書かれている「逆プロポーズで結婚した夫婦の割合1.7%」(少なっ!)というデータを紹介すると、今の彼氏と付き合い始めた8年前に、すでに逆プロポーズしていたことを明かした。当時、藤崎先生が「結婚してみようよ~?」と彼氏に思い切って逆プロポーズしたところ、その頃の彼女にとっては衝撃的な言葉が返ってきたそうだ。
「結婚するならすぐ子供が欲しい」
んん? おや? 結婚したいのであれば、そんなに衝撃的な言葉でもないような気がするのだが……。しかし、当時の藤崎先生にとってはとても予想外の返事だったようで、「あ、じゃあ、まだいいです」と返したそうだ。あらら~、ちょっとあっさり過ぎる返しなんじゃないですか~? 人生を左右しちゃうような大イベントについての返事とはとても思えない。
藤崎先生のまさかのあっさり返答を聞いて、教室中に「あ~、しくじってる!」の声があちこちから溢れ出した。藤崎先生的には「最初の1~2年は(子供は作らず二人きりの)新婚さん気分で過ごしたい」という考えがあったとのこと。まぁ、その気持ちはわからないでもないのだが、彼女の場合はさらに、もっと大事な理由があったらしい。それは、
「サーフィンがしたかったから♪」(!!)
え~!? なんと! 結婚よりもサーフィンを選んでいたとは! 藤崎先生のあのおっとりふんわりイメージからしてサーフィンなんて全く接点などなさそうな感じだが、当時の彼女はサーフィンを始めたばかりだったらしく「すごい上手になりたかった」とのこと。
子育てとサーフィンの両立を断念したことにより、結婚に踏み出せなかった藤崎先生は「この時(結婚)しとけば良かったな」と、今になって後悔しているそうだ。ここでの教訓は「一度結婚のタイミングを逃すとズルズルした関係になってしまう」であった。やはりタイミングって大事なんですねぇ。
●第二章「タイムリミットを決めなかった」
藤崎先生カップルは、付き合い始めた頃に「何歳になったら結婚しよう」「何年経ったら結婚しよう」などの未来予想図について全く話し合わなかったそうだ。そのせいで「結婚適齢期をあっという間にスルー」してしまったのだとか。
けれども付き合って4、5年が経った頃、周りの友人たちが結婚しだしたことにより藤崎先生にも「第二波の結婚したい気持ち」が到来したらしい。そこで、意を決して“二回目の逆プロポーズ”にチャレンジしようとしたところ、とんでもないブレーキがかかったそうだ。
結婚ブレーキ理由①
「結婚した友達からのネガティブキャンペーン」
藤崎先生は幸せそうな結婚をしたはずの友人たちから、結婚生活の不満や愚痴を聞かされたことで、結婚願望が薄れてしまったらしい。確かに自分の思い描いていた結婚生活とはあまりにもかけ離れた体験談を聞いてしまうと、心がしぼんでしまうのかもしれない。「結婚した友達が羨ましかったら、思い切って二回目の逆プロポーズができた」とのこと。しかし、藤崎先生の場合はさらにブレーキをかける原因があったようだ。
結婚ブレーキ理由②
「冷めぬサーフィンへの情熱」
でた~!! ここへ来て、またもやサーフィンて~! さすがに教室中が大ブーイングで呆れモードになってしまった。ザワつく生徒たちに向かって藤崎先生は、
「あのね、サーフィンってぇ、4年目ぐらいからめちゃめちゃ楽しくなるんです♪」
あちゃ~! もう、結婚しないでず~っとサーフィンばっかりやってればいいじゃないっすか~! 嬉しそうにサーフィンの醍醐味を熱弁する藤崎先生にまるでついて行けない生徒たち。藤崎先生がこの章のまとめとして残したのはこの言葉だった。
同時期に
始めちゃならぬ
恋と波
どうやらサーフィンは結婚適齢期の女性が始めるにはとてもキケンな代物らしい。この章では「幸せは自分で掴み取るもので、他人の言葉に惑わされないこと」という教訓が刻まれたのだった。